目次
- 1. ソルベとは?
- 2. ソルベのカロリーや糖質量
- 3. ソルベの基本的な作り方(ノンアルコール)
- 4. 自家製ソルベの保存方法と保存期間
- 5. シャーベットやジェラートとの違い
- 6. ソルベに関するよくある質問
1. ソルベとは?

ソルベ(Sorbet)とは、フランス発祥の洋酒と果汁を混ぜてから凍らせた氷酒・冷菓のこと。シャリシャリとした食感とスッキリした味わいが特徴であり、フランス料理ではコースの途中にお口直しとしてアントレ(肉料理)の後に提供されることが多い。なお、本来は洋酒を使っているが、お酒が苦手な人や飲めない人に向けにノンアルコールタイプのソルベ(シャーベット)も販売されている。
2. ソルベのカロリーや糖質量

文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」には(※1)、ソルベの栄養価は収録されていない。しかし、リンゴのソルベの1人前(130g程度)のカロリーは110kcal、糖質量は26.1gとなっている。そのため、一般的なアイスクリームやラクトアイスなどに比べて低カロリー・低糖質のスイーツといえる。なお、ソルベのカロリーと糖質量の内訳は以下のとおりである。
【ソルベのカロリーの内訳】
・リンゴ(100g):53kcal
・白ワイン(15g):11kcal
・砂糖(5g):20kcal
・はちみつ(8g):26kcal
・レモン果汁(1g):0kcal
・白ワイン(15g):11kcal
・砂糖(5g):20kcal
・はちみつ(8g):26kcal
・レモン果汁(1g):0kcal
【ソルベの糖質量の内訳】
・リンゴ(100g):14.1g
・白ワイン(15ml):0.3g
・砂糖(5g):5.0g
・はちみつ(8g):6.6g
・レモン果汁(1g):0.1g
・白ワイン(15ml):0.3g
・砂糖(5g):5.0g
・はちみつ(8g):6.6g
・レモン果汁(1g):0.1g
3. ソルベの基本的な作り方(ノンアルコール)

ソルベは冷凍に時間がかかるが、家で作ることも可能だ。本来はリキュールやワインといったお酒を使うことが多いが、ここではアルコールを使わない「ノンアルコールタイプ」のソルベの作り方を紹介する。また、果物はリンゴ・梨・イチゴ・パイナップルなど、お好みのものを使うようにしよう。
ソルベの作り方・手順
1.果物の皮を剥き一口大カットする
2.果物を保存袋に入れて冷凍する
※半日~1日程度冷凍庫に入れておく
3.凍った果物と砂糖をミキサーに入れる
4.シャリシャリになったら器に盛り付ける
5.ソルベの上にミントなどを飾ったら完成
2.果物を保存袋に入れて冷凍する
※半日~1日程度冷凍庫に入れておく
3.凍った果物と砂糖をミキサーに入れる
4.シャリシャリになったら器に盛り付ける
5.ソルベの上にミントなどを飾ったら完成
4. 自家製ソルベの保存方法と保存期間

市販のソルベは「要冷凍」「-18℃以下で保存してください」などと書かれているため、この指示に従って冷凍保存を行うようにしよう。一方、手作りのソルベは冷凍用保存袋などに移してから冷凍庫で保管するとよい。また、保存期間の目安は果物の状態であれば1か月程度であるが、ソルベに加工したら1~2週間程度となっている。風味が損なわれやすいので、早めに食べ切るようにしよう。
5. シャーベットやジェラートとの違い

アイス類の一種であるソルベには、シャーベットやジェラート、アイスクリームなど似ているデザートが多くある。そこで、これらのアイス類との違いについても確認しておこう。
シャーベットとの違い
ソルベの語源はフランス語であるが、シャーベット(Sherbet)の語源は英語である。また、ソルベは一般的に果汁と洋酒を使うのに対し、シャーベットでは果汁・牛乳・卵白・ゼラチンなどを原料としている。そのため、シャーベットのほうがやや濃厚でクリーミーな味わいとなっている。なお、日本の規格では、乳脂肪分が3.0%未満であるシャーベットは「氷菓」に分類されている(※2)。
ジェラートとの違い
ジェラート(Gelato)とは、イタリア発祥の氷菓(アイスクリーム)全般のことである。空気を多く含ませて作るため、口当たりのよさが特徴となっている。また、シャーベットなどと同じように果汁・牛乳・砂糖などを使っていることも特徴であるが、シャーベットよりも乳脂肪分が5.0%前後と多い。そのため、日本の規格では「アイスミルク」に分類されることが一般的である(※2)。
アイスクリームとの違い
アイスクリーム(Ice cream)とは、ヨーロッパで誕生しアメリカで普及したデザートのこと。牛乳や砂糖、卵黄などを原料としており、濃厚なミルク感と柔らかい口当たりが特徴となっている。日本の規格で「アイスクリーム」と呼称できるのは、乳固形分が15.0%以上(うち乳脂肪分8.0%以上)のものだけである(※2)。また、植物性油脂を添加することは認められていない。
6. ソルベに関するよくある質問

ここまでソルベについて詳しく解説してきた。しかし、まだ「ソルベの語源が何なのか」「いつから食べられているのか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後にソルベに関するよくある質問や疑問に回答する。
Q1.ソルベの語源は何なのか?
ソルベ(Sorbet)はフランス語であり、アラビア語で「飲む」という意味を持つ動詞「シャリバ(Shariba)」や、冷たい飲み物を意味する「シャルバート(sharbat)」に由来するという。なお、シャルバートはシャリバに由来するとされている。
Q2.ソルベはいつ頃誕生したの?
ソルベ(シャーベット)の明確な起源は不明であるものの、一般的には古代エジプト(紀元前3000年~紀元前30年)の時期には冷たいデザートが食べられていたという。その後、9世紀ごろにヨーロッパに冷たい飲み物が伝わり、15世紀ごろに現在のソルベに近いもの完成したとされている。
結論
ソルベは、フランス生まれの果汁と洋酒を混ぜた冷たい氷酒のことである。そんなソルベは本場フランスではコース料理の合間にお口直しとして提供されることが多い。また、日本ではノンアルコールタイプのソルベも売られており、デザート感覚で楽しめるようになっている。家でも簡単に作れるのでもし興味があったら、自家製ソルベに挑戦してみるのもよいだろう。
【参考文献】
※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
※2:e-gov法令検索「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」
この記事もCheck!