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7月30日は梅干しの日。「梅干しを食べると難が逃れる」ってどういうこと?

7月30日は梅干しの日。「梅干しを食べると難が逃れる」ってどういうこと?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2020年2月21日

7/30は「梅干しの日」ということを知っていただろうか?梅と梅干し作りを180年以上続けている和歌山県の東農園が制定した梅干しの日。一企業のPR戦略かと思いきや、この日が梅干しの日である理由が梅干し作りの歴史からも、日本人の生活と梅干しの関わりとも深い関係があることが分かってきた。

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1. 梅干しの日はなぜ7/30?

・梅干しの歴史

梅干しは中国が原産で、1500年ほど前に日本にもたらされたと伝えられている。この当時の梅干しは煙でいぶして乾燥させたもので、現在の梅干しとは違うものだ。現在と近い形の梅干しとして初めて文献に登場するのが平安時代。村上天皇の病気を梅干しと昆布を入れたお茶で癒した、という記述が見られ薬効のある食べ物として知られるようになる。
現在と同様の製法の梅干しが食卓に上るようになるのは江戸時代になってからだ。1700年前後に記されている料理本には「塩漬けにし梅酢から上げ天日に干す。赤紫蘇を入れて赤くしたものは珍重される」という内容の記述が見られる。紀州で大々的に梅の生産が行われるようになるのもこの時代からだ。

・7/30は梅干しの日

7/30を「梅干しの日」と制定したのは江戸時代から操業している紀州の老舗、東農園である。紀州には「梅はその日の難逃れ」ということわざが伝わっており、「難逃れ」→「難(7)が去る(30)」からこの日を梅干しの日としたようだ。
「梅はその日の難逃れ」とは梅干しを食べればその日一日の災厄から逃れることができるという言い伝えで、梅干しが持つ殺菌性や健康増進のパワーを語ったものだと考えられる。また、土用干しが終わり新物の梅干しが食卓に並ぶ時期であることも7/30が梅干しの日と決められた理由とされる。

2. 「梅干し」が夏の季語である理由

・梅の土用干し

最近では梅干しを家庭で漬けることも少なくなったが、梅雨が明け晴れ間が続く3日間に紫蘇漬けまで済んで赤くなった梅をザルに上げ天日干しをする光景がよく見られていた。これが梅の「土用干し」だ。土用干しが済んだ梅は梅干しとして完成する。梅の土用干しは夏本番を迎える風物詩であった。
梅雨が明ける夏の土用の時期に、漬けていた梅を干すのには訳がある。7月後半は日本において1年間で最も紫外線が強くなる時期と重なる。この時期に梅を干し、日光にさらすことで殺菌をすることができるのだ。また乾燥させて水分量を減らせばそれだけ長期保存が可能になるからだ。

・夏こそ梅干し

梅雨が明け本格的な夏を迎えるこの時期に、干しあがったばかりの梅干しが食卓に上ることが多くなる。さっぱりとした酸味と塩味は、暑さで落ちた食欲を回復させるのに持ってこいだ。食が進みやすいだけでなく、クエン酸の持つ夏バテ防止の効果も大きい。汗で流れる塩分の補給にもなる。さらに梅干しの持つ酸は食品を傷みにくくする。年中活用できる梅干しだが、新物ができあがる夏本番にこそ積極的に活用したい食品なのだ。

科学的なデータがなかった時代に先人の試行錯誤と経験から編み出された梅の土用干し。そして食欲や体力の落ちる夏に梅干しが食卓に上がりやすくなること。現在の科学から考えても合理的で驚くばかりだ。

3. 梅干しの活用法いろいろ

では、梅干しを家庭でどの程度活用できているだろうか?もしそのまま食べる、もしくはおむすびに入れるだけであれば非常にもったいない。梅干しをもっと家庭で活用しよう!

・梅をごはんやパスタに

梅干しを種から外してたたき、ごはんやパスタに混ぜる。ごはんであればじゃこや鰹節・ごま・大葉・枝豆などと一緒に混ぜれば見た目にも涼しく栄養もバツグンの混ぜごはんができあがる。傷みやすい時期の弁当としてもおすすめだ。パスタもきのこや青菜と合わせバター醬油などの味付けにすればサッパリ食べられる和風パスタの完成だ。

・和え物に

生や茹でた野菜に梅を和えるだけでいつもと違った副菜ができあがる。ほのかに感じる酸味と塩味で箸が進む。揚げ物などしっかり味の主菜と合わせると味のメリハリがつき食卓にリズムが生まれる。

・調味料として

醤油やマヨネーズなど家庭にある調味料と混ぜると、新たな風味の調味料にもなる。日本酒に梅干しを入れて煮詰めて作る煎り酒は、醤油が一般的に使われる以前から広く使われており、素材の味をいかす調味料として昨今注目を集めている。

そのほか焦した梅干しを漢方薬として使ったり、民間療法としてこめかみに梅干しを塗ると頭痛が治るといわれたりするなど、梅干しが持つ活用の広さは食用に留まらない。

結論

7/30が梅干しの日であることは広く一般に知られているとはいえないかもしれない。しかし梅干し作りの過程や梅干しの持つ効用を考えると、この日ほどふさわしい日はないのではないかと思える。夏こそ梅干しパワーを存分に活用したい。

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