1. お弁当の味付けのコツ

作るときと食べるとき
お弁当は、基本的に作ってから時間が経ってから、食べるもの。すなわち、冷めてから食べることになる。これが味付けの最も大切なキーワード。普段、家で食べる料理は、おおよその温度調節が可能。スープなど温かい料理は、温めてから出せばいいし、冷奴など冷やして美味しい料理は、冷蔵庫に入れておいて、食べるときに出せばいい。しかし、お弁当はそうはいかない。
基本は濃いめ
温かであれば、美味しい料理も冷めるとぐっと味が落ちる気がする。なぜなら、冷めるとどうしても味が薄く感じるのだ。ただ、全てを同じように濃い味にするとリズム感がなく、飽きてしまう。味基本の五味と呼ばれる、酸味、苦味、甘味、辛味、うま味をバランスを見ながら調節するのがオススメ。
2. お弁当の詰め方のコツ

下準備
詰める前に気をつけておきたいことは、食材をしっかりと冷ますこと。さらに水気をしっかりと切ること。これは衛生的にとても重要なこと。温かなまま入れると蓋に水滴がつく。その水滴や食材に残っている水気から菌が発生してしまうのだ。食中毒は最も避けたいお弁当の最悪事態。ぜひ注意しよう。
詰める順番をマスターする
お弁当箱に食材を詰める順番は、実は決まっている。まずは、ご飯を最初に詰めるのが正解。その後、メインとなる大きいおかずを詰める。その後に、小さいおかずを詰めていく。小さいおかずは、崩れやすいものから順に詰め、プチトマトや漬物などは、崩れにくいので最後に隙間を埋めるのに活用する。
3. お弁当のバランスのコツ

5色がキーワード
お弁当は、開けたときに美味しそうであることが重要。その印象を担っているのが、赤、黄、緑、茶、黒の5色である。実はこの5色、赤はプチトマトや人参などビタミンAが豊富、黄は卵やかぼちゃ、緑は主にビタミンCや食物繊維が豊富な野菜、茶は肉や魚などのタンパク質、黒はワカメやヒジキなどミネラル分のあるもの、とそれぞれ、栄養素が異なる場合が多い。そんなわけでこの5色さえあれば、バランスが取れて、美しいお弁当になるのだ。
副菜で調節
大体の場合、メインは茶なので、そのほかの色は副菜で調節するのがオススメ。副菜には野菜を使うといい。水分が出にくい野菜を使用するのが鉄則だが、きゅうりなど水分多めの野菜を使うようであれば、塩揉みなどをし、水分をぎゅっと絞るといいだろう。
4. お弁当で注意したいポイント

火の通り
前述の通り、冷めてから入れるの他に、注意したいのが火の通り。中までしっかりと火が通っていないと食中毒の原因になる。普段以上に火の通りには注意したい。前日の残り物を使う場合も一度温め、冷ましてから入れるのが基本。覚えておこう。
梅や酢のパワーを活用する
腐敗を防ぐのに、活躍してくれるのが梅や酢などのクエン酸を含む食品。殺菌効果があるので、ぜひ取り入れたい。ご飯の上に梅干しが乗った日の丸弁当は、理にかなっているお弁当だったのだ。ご飯を炊く時に、梅干しを乗せて炊くのもオススメだ。
結論
お弁当作りのコツをお届けしてきた。意外と簡単なことばかりだが、やってみるとうまくいかない場合も。そんな時は、お弁当箱をやや小さめにするとバランス感覚が取りやすい。同系色を隣り合わせにしないよう詰めるとより美味しそうに見える。味付けも同じで、濃い味と薄味を隣り合わせにしよう。まずは週末などにチャレンジしてみよう!
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