1. 水出しドリンクの基本

水出しとは、その名の通り、水で抽出するドリンクのこと。お湯で抽出するよりも、時間がかかるが、茶葉やコーヒー豆本来の味わいが楽しめるといわれている。
低温抽出がキーワード
水出しドリンクのメリットといえば、低温で抽出できること。これにより、苦味やえぐみが出にくく、あっさりとした味わいになる。風味も優しい。さらに酸化も少ないのでお湯での抽出のように、すぐに飲まなくても1日程度なら日持ちする。
実はとても簡単!
水出しというと何か特別な技術がいるように思われるが、そんなことはない。茶葉や豆を水に入れるだけと、とにかく簡単に作ることができるところも大きなメリット。その分時間がかかるが、夜セットしておけば朝にはできているということ。暑い夏にお湯を沸かさずつくれるのは、うれしいものだ。
2. 水出し紅茶とは

水出し紅茶は、1リットルの水に10g茶葉を入れて、蓋をして冷蔵庫で一晩およそ8~10時間おくだけ。時間が経過したら茶葉は取り出すといいだろう。水出し専用のボトルを使ってもよし、手持ちのボトルにそのまま茶葉を入れる場合は、濾す必要がある。100円均一などでも販売しているお茶パックに茶葉を詰めれば、取り出しが簡単だ。
水出し紅茶向きのフレーバーは?
紅茶はさまざまなフレーバーがある。お好みで構わないが、香りが高く、すっきりとしているダージリンは、水出しに向いている。そのほかフルーツやミントなどのハーブフレーバーのものもおすすめ。
3. 水出し緑茶とは

水出し緑茶は、1リットルの水に対し、3~5gの茶葉を入れて、一晩おくだけ。紅茶よりも少ない量で良い。方法は紅茶と一緒。紅茶同様、苦みのもとといわれるタンニンやカフェインが溶けだしにくく、逆に甘み成分であるテアニンやアミノ酸が溶け出すため、まろやかになるといわれている。さらに茶葉に含まれるビタミンCも分解されることなく摂取できるといわれている。
水出し緑茶に向いている茶葉は?
ほうじ茶や玄米茶でももちろん水出しは可能だが、ぜひ緑茶を使ってみていただきたい。というのも緑茶の美しい緑色は、グラスに入れると特に美しく、涼しげに感じるから。夏にぴったりと言える。高価な茶葉である必要はないので、残っている茶葉などがあればトライしてみよう。
4. 水出しコーヒーとは

水出しコーヒーは、コールドブリューコーヒーなどとも呼ばれている。様々な方法があるが、最も手軽なのが1リットルの水に対し、100gのコーヒー豆を入れて、8時間置いておく方法。前述通り、お茶パックを使えば、ゴミも少なく便利。水出しにすると苦味が少なく仕上がるので、コーヒーが苦手な人にも好まれる。
水出しコーヒーに向いている豆
アイスコーヒー用の豆がいい。最近では水出しコーヒー用の商品も多く販売されている。あらかじめパックに詰められているので、あとはただ水に入れるだけ。そのほか、ストレーナーがついたポットなども販売されているのでチェックしてみるといいだろう。
結論
水出しのドリンクは、さっぱりと爽快感ある味わいが持ち味。冷たくして飲むものなので、無論、夏にぴったりだ。どれも量さえ守れば、失敗なく作ることができる。ぜひ、この夏挑戦してみてほしい。