1. 個性派に挑戦する前の基本のチャーハン
チャーハンは、中華料理を起源とする飯メニューで、ご飯を具材と油で炒めた料理。中国生まれではあるが、日本でもかなり浸透しており、今や家庭料理のひとつにも数えられるほどである。シンプルな卵チャーハン、レタスチャーハン、高菜チャーハンなど、具材のバリエーションも多い。
米は温めるのが正解
チャーハンを上手に作るコツは、米の温度と火加減にある。チャーハンを作るときは、必ず温めたご飯を使うこと。冷えたご飯を使うとフライパン内の温度が下がってしまい、ベタッとした仕上がりになりやすい。ご飯は電子レンジなどで、あらかじめ温めてから使おう。
火加減よりも大切なこと
チャーハンは火加減が命、という印象をお持ちの方もいるだろうが、家庭で作る場合は火加減よりも、いかにフライパンを火から外さないかが重要だ。お店でよく目にするフライパンを煽るような動作は、家庭では必要なし。中火で、フライパンを火から離さないようにして、根気よく炒めるのが正解だ。
2. 個性派に仕上げる変わり種アイデア
流行の食材、ラムとクミン
ラム肉とクミンの相性は言わずもがな。チャーハンにしても、そのコンビネーションは健在だ。ポイントは、クミンの風味を油にしっかりと移すこと。クミンだけを弱火で炒めたのち、スライスしたにんにくとラム肉を加え、一気に焼きつける。一旦取り出したらご飯を炒めて、焼き付けたラムを戻し、全体を炒め合わせれば完成。味付けは塩胡椒と風味付けの醤油が吉。パクチーやネギをトッピングするとよい。
魚と香味野菜を具材に
魚は、チャーハンとはあまり結びつかない存在だが、意外にも合う。残った焼き魚のアレンジ方法としても活躍してくれるレシピだ。焼いた魚は、あらかじめほぐしておく。合わせるのはシソ・ネギ・生姜などたっぷりの香味野菜。千切りにして仕上げに加えると、香りが立って味しい。魚は鮭、鯖、イワシなどが合う。
ソースチャーハン
シンプルな具材で作ったチャーハンを、ソースで味付けするだけという裏ワザ的なレシピだ。味付けをソースに変えるだけで、目先が変わって驚くほど新鮮な味わいになる。ソースはウスターソースを使うのが正解。仕上げに大胆に回しかけて、水分を飛ばせば完成だ。
3. プラスワンでさらに個性派に変身!
とろけるチーズ
チャーハンにチーズ?と思うなかれ。チーズを入れるとコクがぐんとアップし、美味しさも倍増する。子どもにも喜ばれるレシピなので、休日のパパご飯にもおすすめだ。しかも作り方も簡単。いつものチャーハンの仕上げにとろけるチーズを加え、溶けたら全体を混ぜれば完成だ。具材はベーコンやコーンなど、何でもOK。大人用ならキムチを合わせるのもおすすめだ。
塩昆布
チャーハンの味付けに重宝するのが、塩昆布。塩昆布を使うと、どこか和風の香り漂う、あっさり味のチャーハンになるので、梅やたくあんなどの漬物を合わせるのもおすすめだ。先に紹介した魚と香味野菜のチャーハンは、塩昆布で味付けしてもよいだろう。
目玉焼き
チャーハンの中に卵を入れずに、目玉焼きにして乗せるのもひとつの手。半熟の目玉焼きは、実にチャーハンに合う。見た目も豪華になるので、具材が寂しいときにも便利なアイデアだ。チャーハンが失敗してしまったときの、リカバリー方法としても使えそうだ。
結論
チャーハンは、どんな具材も美味しくまとめあげてくれる懐の深いメニューである。定番にとらわれることなく、好きな具材をどんどん入れて、個性派チャーハンを楽しんでみよう。一見すると邪道な組み合わせも、いつのまにか定番化して家庭の味になることも。自分好みのオリジナルチャーハンを習得しよう。