目次
1. 釜玉うどんの特徴

まずは、改めて釜玉うどんの特徴をおさえておこう。讃岐うどんの定番の食べ方のひとつだが、一般的なかけうどんやざるうどんとどのような違いがあるのだろうか。
熱々のうどんを締めずに盛る
釜玉うどんに使用する麺は、茹であがったものをそのまま器に盛る。冷水で締めるざるうどんとは違う。釜玉うどんの場合、麺が熱々であることが重要なのである。
トッピングは生卵と薬味のみ
釜玉というだけあり、うどんの上には必ず卵がのる。そして、たっぷりのネギやかつお節、生姜などの薬味。ほかは何もトッピングしないというシンプルな料理だ。
出汁じょうゆをかける
味付けは、濃い目の出汁醤油。そば猪口を使うのではなく、かけうどんのようにうどんの器に直接入れるのが特徴である。ただし、かけうどんのような汁気はない。
2. 釜玉うどんのカロリーや栄養

釜玉うどんのカロリーは約400kcal。麺の量などによって多少の差があるものの、350~410kcalくらいの範囲である。食事としてのカロリーは高くないが、炭水化物が多くを占める糖質高めの料理のため、食べ過ぎには注意が必要である。カロリーが低めでも糖質を摂り過ぎることにより太りやすくなるからだ。釜玉うどんだけでは物足りない場合は、大盛りにするよりも副菜やスープを追加してほかの栄養をカバーするのがおすすめである。
3. まずは基本の食べ方!釜玉うどんを味わう

釜玉うどんは、「うどん版カルボナーラ」や「うどん版卵かけごはん」と比喩されることがある。まさに、うどんと卵の絡みが美味しさの秘訣となっている料理なのだ。釜玉うどんの美味しさを余すことなくいただくためにも、基本の食べ方をしっかりおさえておこう。
麺が熱いうちに卵と絡めよう
パスタのカルボナーラは、余熱で生卵をとろっとした食感にするのがポイント。釜玉うどんにも同じことがいえる。熱々のうどんを締めずにそのまま器に盛るのも、卵に余熱を与えるためだ。生卵を混ぜながら熱々のうどんに絡めてクリーム色にするのがポイント。
混ぜ具合や味付けの加減による変化を楽しもう
しっかり混ぜても美味しいが、卵の白身と黄身が少し分かれている部分があっても、それはそれで美味しい。白身が半熟に固まったフルフルの食感を楽しめる。また、出汁醤油の量や混ぜ方を変えることで、味にも変化を出すことができる。薬味を含め、自分なりの釜玉うどんの食べ方を楽しもう。
4. 釜玉うどんのアレンジした食べ方

シンプルに卵と薬味だけでも十分美味しい釜玉うどんだが、さらにトッピングを追加することで違った味わいを楽しむこともできる。ぜひ試してほしいアレンジした食べ方を紹介する。
相性のよいトッピング
しらす、明太子、たらこ、納豆、きゅうり、梅干し、豚肉、牛肉など
味付けをアレンジ
マヨネーズを追加、韓国風(コチュジャン)、チーズ(カルボナーラ風)、カレー、バター醤油など
5. 正しい釜玉うどんの保存方法とは?

釜玉うどんは、できたて熱々を食べるのが一番。そのため、作り置きできる料理ではない。そもそも保存が必要なほどの料理でもないだろう。ただし、うどんや卵、出汁醤油を別々で保存しておくことはできる。とくに、冷凍うどんをストックしておけば、食べたいときにいつでも気軽に釜玉うどんを作ることができて便利だ。作ったものではなく、材料をそれぞれ保存しておくとよい。ちなみに作った出汁醤油は、冷蔵庫で2日ほど保存できる。
結論
釜玉うどんは、熱々のうどんと余熱でとろっとした卵のまろやかさ、そして濃い目の出汁醤油の組み合わせで食が進む。コシの強い讃岐うどんをマイルドにいただけるため、一度食べればやみつきになる人も少なくないだろう。基本の食べ方に加え、アレンジも簡単にできるためさまざまな食べ方を楽しんでほしい。