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バニラ香料の種類や家での作り方は?簡単アレンジメニューも紹介!

バニラ香料の種類や家での作り方は?簡単アレンジメニューも紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

鉛筆アイコン 2020年3月22日

アイスクリームなどのフレーバーとしてファンが多いバニラ。ふんわりと甘い香りは、どことなく幸せな気分にしてくれる。じつはバニラは、特別な香料ではなく、家でも作ることができるのだ。少しプラスするだけで、いつもとは違ったテイストが楽しめる、バニラの作り方のコツとアレンジを紹介しよう。

  

1. バニラ香料の種類

バニラはアイスクリームなどのフレーバーやクリームなどに使われるが、人工的に作られたエッセンスではない。バニラという植物の種子である、バニラビーンズから作られる。収穫したときには種子に香りはなく、キュアリングという発酵と乾燥を何度も繰り返す作業を行うことで、あの甘い香りが作られるのだ。

乾燥させるための時間と手間のかかるキュアリングという工程を通ることで、初めて種子がバニラビーンズとして市場に出回る。その成分を抽出して作られるのが、アイスクリームやスイーツなどにもよく使われるバニラ香料。代表的なものは3種類あるので、特徴を説明しよう。

バニラエクストラクト

バニラビーンズをアルコールに漬けて、天然の香りや成分を抽出したもの。本来は、バニラビーンズを1本まるごと直接アルコールに漬けて香りを抽出するが、砂糖、コーンシロップなどの添加物を混ぜて作っているものもある。一般的なスーパーなどにはほとんどおいておらず、自然食品店やネット通販で入手可能。濃縮度は低い。

バニラエッセンス

バニラの香りや成分をアルコールに抽出したもの。日本では、バニラ香料のうち、このバニラエッセンスが一番市場に出回っていて、よく知られている。スーパーなどで売られている市販のものは、添加物や人工香料から作られるものもが多く、バニラエクストラクトに比べると濃縮度は高い。

バニラオイル

バニラオイルは、バニラビーンズから取り出したバニラの香り成分をオイルに抽出したもの。オイルはオーブンなどで加熱しても香りが残る。しかし、オイルという性質上、飲み物に垂らすと水と油に分離してしまい、風味を損ねてしまう場合もあるので、飲み物にはあまり向いていない。

香りや風味が最もよいのは、やはり天然の素材を使って作られたバニラエクストラクト。人工的なのものや混ぜ物をして作られたものでは真似のできない、素材そのものの特徴が表れている。しかし、材料が手に入りにくい、価格が高いなどの点を考えれば、バニラエッセンス、バニラオイルなどで代用することももちろん構わない。2つのうちではバニラオイルのほうが香りが飛びにくく、やや高価な品が多い。焼き菓子など少量のときはバニラオイル、多めに使いたい場合はバニラエッセンスなど、使用量などの用途で使い分けることもおすすめしたい方法のひとつだ。

2. バニラ香料の作り方と効能

せっかく同じ工程で作るのであれば、天然の材料を使ったバニラエクストラクトがおすすめだ。バニラの香りには、心をリラックスさせる働きもあるといわれているので、ぜひ本物の香りのよさと風味を堪能していただきたい。

1.瓶を煮沸消毒し、バニラビーンズを瓶に入る長さにカットする。
2.バニラの鞘(さや)を縦に割いて種を出し、鞘をいくつかに分けて、種と鞘を瓶に入れる。
3.アルコール(ウォッカやラム酒などの40度以上のもの)をバニラビーンズが完全に浸るまで注ぐ。
4.フタをして、軽くふってアルコールをなじませれば完成だ。

早くて8週間ほどでできあがるが、半年ほど寝かせるとより熟成されて、まろやかな風味と香りが増す。均等にアルコールに浸るよう、ときどき瓶をふりつつ、冷暗所で保存しよう。菓子作りなどの際に使うのは、一般的に種(バニラビーンズ)のほうだが、鞘も細かく砕いて使っても構わない。瓶の中で、鞘がアルコールの表面から出たときにはアルコールを注ぎ足し、バニラの鞘がなくなったら足していけば、半永久的に使用可だ。長年漬け込んだバニラの味は、また格別だろう。

バニラの味付けと香りについてはきってもきり離せないテーマであることから、この項ではバニラの香りについてふれてみる。そもそもバニラは、スペイン語で「小さな梢」という意味だ。香料は、花ではなく種子から抽出されるが、そのままでは甘い香りはしない。発酵と乾燥の工程を繰り返して作られるのだ。

バニラ独特の甘い香りを嗅ぐと、イライラしたり、落ち込んだりする不安定な気持ちをポジティブで明るい気持ちにしてくれるという効果があることが分かっている。そのため、アロマセラピーなどでも用いられることが多い。

バニラはスイーツや香水、また化粧品の香料などにも使われているが、皮膚刺激は強いので、直接肌にはつけられない。香りを嗅ぐことで、強壮作用、鎮静作用が得られる。リラックス効果を高めるため、部屋のフレグランスとして使ったり、眠れないときにバニラのお香を焚いたりという使い方もされている。

また、バニラの香りを嗅ぐと気持ちが満たされ、ダイエット中などにバニラの香りで食欲が抑えられるという場合もある。効能は個人差があるが、いずれにしても、前向きな気持ちにさせてくれるという点は誰しも共通で感じ取れるところではないだろうか。

3. バニラの簡単アレンジメニュー「バニラコーヒー」

いつも飲んでいるコーヒーに、バニラエクストラクトを好みの量入れるだけ(バニラエッセンスやオイルでもOK)。某コーヒー店のメニューにもあるような「バニラコーヒー」が簡単にできあがる。

バニラの風味や甘い香りは、ブラックコーヒーが苦手な人にもおすすめだ。糖分がほとんど含まれていないので糖質制限中の人も楽しめるフレーバーコーヒーになる。さらにコクを出したい場合は、ミルクや豆乳を足していこう。

砂糖では味わえないバニラの風味と香りで、カフェで飲むようなバニラコーヒーをぜひ家でも楽しんでみては?

結論

菓子作りだけでなく、砂糖の代わりに飲み物などに入れるなど、意外と用途の広いバニラエクストラクト。市販のバニラエッセンスなどと違い、人工的な香料などを使っていないので身体にも優しい。作り方は簡単で、家庭で作れば価格も抑えられるので、ぜひ作り置きして味わっていただきたい。

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  • 公開日:

    2020年3月11日

  • 更新日:

    2020年3月22日

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