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【管理栄養士監修】ホルモン炒めのカロリーと栄養素|栄養図鑑

【管理栄養士監修】ホルモン炒めのカロリーと栄養素|栄養図鑑

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2021年3月16日

お肉と野菜がたっぷり入った「ホルモン炒め」。濃い目の味付けが美味しくて、ご飯のおかずとしてもお酒のおつまみとしてもピッタリである。そんな美味しいホルモン炒めだが、肉や油を多く使うためカロリーなどは気になるところだろう。そこで今回は文部科学省の「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」を参考にしながら(※1)、ホルモン炒めのカロリーや栄養面の特徴を詳しく解説する。

  

1. ホルモン炒めのカロリーと糖質量

ホルモン炒めのカロリーや糖質量は、使う食材や食材の量などにより異なる。しかし、豚ホルモン・キャベツ・玉ねぎなどを使うシンプルなホルモン炒めであれば、1食(300g程度)あたりカロリーは410kcal程度、糖質量は16.3g程度となっている。また、それぞれの詳細は以下のとおりである。

【ホルモン炒めのカロリー】

  • 豚ホルモン(100g):171kcal
  • キャベツ(50g):12kcal
  • ニラ(40g):8kcal
  • 玉ねぎ(40g):14kcal
  • ニンニク(3g):4kcal
  • ごま油(13g/大さじ1):120kcal
  • 味噌(18g/大さじ1):35kcal
  • 薄口醤油(18g/大さじ1):11kcal
  • 日本酒(15g/大さじ1):16kcal
  • 砂糖(6g/小さじ2):23kcal

【ホルモン炒めの糖質量】

  • 豚ホルモン(100g):0g
  • キャベツ(50g):1.7g
  • ニラ(40g):0,5g
  • 玉ねぎ(40g):2.8g
  • ニンニク(3g):0.6g
  • ごま油(13g/大さじ1):0g
  • 味噌(18g/大さじ1):3.0g
  • 薄口醤油(18g/大さじ1):1.0g
  • 日本酒(15g/大さじ1):0.7g
  • 砂糖(6g/小さじ2):6.0g

2. ホルモン炒めの栄養面の特徴

ホルモン炒めにはさまざまな食材・調味料が使われており、何が使われているかで含まれる栄養素が変わる。ここでは、前述した豚ホルモンで作るホルモン炒めの栄養面の特徴について解説する。

その1.豚ホルモン

豚ホルモンにはさまざまな種類があるが、一般的にホルモン炒めに使われるのは豚の小腸や大腸などである。これらのホルモンには豚バラ肉などと同じように、たんぱく質・ビタミン類・ミネラル類が含まれている(※2)。特にたんぱく質は100gあたり14.0gと多く、ミネラル類は鉄が1.4mg、亜鉛が2.0mgとなっている。なお、豚肉に多いビタミンB1やビタミンB2などは少なめとなっている。

その2.キャベツ

キャベツは、ビタミンKやビタミンCなどのビタミン類をバランスよく含んでいる。また、キャベツには胃腸の粘膜を健康に保つ働きがある「キャベジン(ビタミンU)」が含まれている(※3)。そのほか食物繊維やミネラル類を含んでいるなど、身体を健康な状態に保つのに役立つ栄養素が多い。

その3.ニラ

ニラは緑黄色野菜の一種であり、βカロテンを多く含むのが特徴である。また、ビタミンEやビタミンCなど各種ビタミン類を含んでおり、「マルチビタミン野菜」として知られている(※3)。その上ミネラル類や食物繊維の量も豊富で、ホルモン炒めの栄養バランスを整える役割を担っている。

その4.玉ねぎ

玉ねぎは少量ではあるが、ビタミン類・ミネラル類・食物繊維をバランスよく含んでいる。また、タマネギには機能性成分である「硫化アリル(プロピルメチルジスルフィド)」や抗酸化物質である「ケルセチン」なども含まれる(※3)。炒めると甘くなり、料理に美味しさをプラスしてくれる。

その5.ニンニク

ホルモン炒めには少量ではあるが、ビタミンB1などが豊富なニンニクも使われている。また、ニンニクには、ビタミンB1の吸収をサポートしてくれる「硫化アリル(アリシン)」と呼ばれる物質が含まれている。さらに、エネルギーの燃焼をサポートする「スコルジニン」も含んでいる(※3)。

3. 市販のホルモン炒めのカロリーを紹介

ホルモン炒めは、コンビニやスーパーなどでも売られていることもある。また、中華チェーンや居酒屋そこで主な市販のホルモン炒めのカロリーについてまとめておく。なお、カロリーや内容量は商品のリニューアルに伴い変更されることがある。

市販のホルモン炒めのカロリー

  • セブンイレブン(牛塩ホルモン炒め):348kcal/105g
  • エスフーズ(こてっちゃん 牛ホルモン炒め 赤だれ)237kcal/183g
  • エスフーズ(こてっちゃん 牛ホルモン炒め 黒だれ)255kcal/183g

4. ホルモン炒めをカロリーオフするコツ

ホルモン炒め1食分(300g程度)のカロリーは410kcal程度であり、比較的高めとなっている。そのため、ダイエットや食事制限などをしている人にとってはやや手を出しにくいメニューだろう。そこでホルモン炒めのカロリーをオフするためのコツについても紹介しておこう。

コツ1.低カロリーなホルモンに変える

豚ホルモンの中でも小腸・大腸は比較的カロリーが高いため、ハツ・コブクロ・ミノなどの比較的カロリーが低い部位を使うのもおすすめだ。それぞれの100gあたりのカロリーは、ハツが135kcal、コブクロが70kcal、ミノが121kcalとなっている。そのため、ホルモンの種類を変えるだけでもカロリーオフが可能となっている。もしお肉の種類が選べるなら、できるだけ低カロリーのものを選ぼう。

コツ2.肉を少なくして野菜を多くする

ホルモン炒めは肉の量が多くなると、どうしてもカロリーが高くなってしまう。そのため、肉の量を減らして、野菜類を増やすのがおすすめだ。また、野菜類も前述したキャベツ・ニラ・玉ねぎだけでなく、もやし・人参などを入れてみても美味しい。お肉を減らしても野菜類を増やすことで、ボリューム感のある一品を楽しむことができる。

コツ3.油を使う量を少なめにする

ホルモン炒めでは油を使うことになるが、油が多くなるとその分カロリーも高くなる。そのため、できるだけ油の量を減らすようにしよう。油を引かないと食材がフライパンにくっついてしまうような場合には、「クックパー(R)フライパン用ホイル」などを使うのもおすすすめだ。食材がフライパンにくっつきにくくなるため、ノンオイルでも美味しくホルモン炒めを作ることができる。

結論

ホルモン炒め1食分(300g程度)のカロリーは410kcal程度、糖質量は16.3g程度となっている。しかし、肉の種類を変えたり、油の量を減らしたりすることで、美味しさそのままにカロリーオフすることが可能だ。使う食事や味付けなどを変えたりしながら、さまざまなホルモン炒めを楽しもう。
【参考文献】
■※1:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365419.htm
■※2:日本食肉協議会「畜産副生物の知識」
http://www.nisshokukyo.com/_src/1171820/%E5%89%AF%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%AE%E7%9F%A5%E8%AD%98.pdf?v=1584494990960
■※3:農畜産業振興機構「野菜ブック」
https://www.alic.go.jp/y-suishin/yajukyu01_000313.html

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  • 公開日:

    2020年3月15日

  • 更新日:

    2021年3月16日

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