1. コブサラダとは?
コブサラダ(Cobb Salad)とは、ゆで卵・アボカド・トマト・鶏ムネ肉・玉ねぎ・ベーコン・ブルーチーズの7種類を使ったアメリカ発祥のサラダである。色とりどりの具材をダイスカットにして盛り付けるだけの手軽さと、一品でたんぱく質・ビタミン類・ミネラル類などを摂れるバランスのよさが特徴である。また、具材を変えてアレンジ料理を楽しめることも特徴となっている。
2. コブサラダの特徴と魅力を紹介!
コブサラダの特徴には「簡単に作れる」「栄養バランスが優れている」「アレンジしやすい」などがある。ここではそんなコブサラダの特徴や魅力について詳しく紹介しておこう。
特徴1.簡単に作れる
コブサラダは、具材をダイスカットして盛り付けるだけで簡単に作ることが可能だ。盛り付け方はいろいろあるが、一般的には1つの具材を縦1列に並べていることが多い。また、具材の切り方や盛り付け方を変えてオシャレに見せることも可能である。例えば、オーバル皿にシンメトリー(左右対称)状に盛り付けたり、丸皿に放射線状に盛り付けたりしてみるとよいだろう。
特徴2.栄養バランスがよい
コブサラダには、卵・チキン・ベーコン・チーズなどのたんぱく質食品とトマト・アボカド・玉ねぎなどの野菜類が使われており、たんぱく質・脂質・ビタミン類・ミネラル類・食物繊維などをバランスよく摂ることが可能だ。そのため、この一品を作るだけで、主菜と副菜を兼ねることも可能となっている。なお、カロリーオフしたいなら、ノンオイルドレッシングなどを使うようにしよう。
特徴3.アレンジの幅が広い
コブサラダは「EAT COBB」と呼ばれる「Egg・Avocado・Tomato・Chicken・Onion・Becon・BlueCheese 」の7種類の具材を使うことが多い。しかし、最近は魚介類を使った「シーフードコブサラダ」、果物の甘みと酸味を活かした「フルーツコブサラダ」、数種類のチーズを使った「チーズコブサラダ」、野菜の種類を増やした「ベジタブルコブサラダ」などのアレンジレシピも増えている。
3. コブサラダの下ごしらえと作り方
コブサラダを作る際は、レタス・ゆで卵・アボカド・トマト(ミニトマト)・鶏ムネ肉・玉ねぎ・ベーコン・ブルーチーズ・お好みのドレッシングを用意しよう。これらを用意したら以下のようにして下ごしらえと盛り付けを行おう。なお、以下では初めてでも作りやすい方法を紹介している。
コブサラダの下ごしらえのやり方
- サニーレタス:ひと口大に千切り水洗いしておく
- 卵:固ゆでしてから、くし切りする
- アボカド:皮とタネを取り除き、1.5cm角にダイスカットする
- ミニトマト:ヘタを取り除き、半分にカットする
- 鶏ムネ肉:皮を取り除き下茹でして、一口大にカットする
- 玉ねぎ:薄くスライスする(辛味が強い場合は水に浸ける)
- 厚切りベーコン:1.5cm角に切り、フライパンで炒めておく
- ブルーチーズ:1.5cm角にダイスカットする
コブサラダの作り方・盛り付け方
- お皿にサニーレタスを敷き詰める
- お皿を横に置き、中央にアボカドを縦1列に並べる
- アボカドとミニトマトを左右にそれぞれ並べる
- チーズとチキンを左右にそれぞれ並べる
- ベーコンと玉ねぎを左右にそれぞれ並べる
- お好みのドレッシングをかけたら完成
4. コブサラダにおすすめのドレッシング
コブサラダは、胡麻ドレッシングやシーザードレッシングなどお好みのドレッシングで食べられる。また、あっさりと楽しみたいならヴィネグレットソース、ダイエッター中ならノンオイルドレッシングなどがおすすめで、市販のコブサラダドレッシングを使うのもおすすめとなっている。
ドレッシング1.ヴィネグレットソース
フランス料理のサラダに使うことが多いヴィネグレットソース(フレンチドレッシング)は、シンプルで美味しいのでコブサラダにもおすすめだ。お酢とオリーブオイルを1:3(1:4)の割合でよく混ぜ合わせ、塩コショウ・レモン汁などで味を調えることで作ることが可能だ。
ドレッシング2.ノンオイルドレッシング
コブサラダはヘルシーな料理であるが、普通のドレッシングを使うとカロリーが高くなってしまう。そこでおすすめは、ノンオイルドレッシングを使うこと。例えば、水切り豆腐や海藻類なども使った和風コブサラダに、ノンオイルの和風ドレッシングなどを使えばカロリーオフが可能になっている。
ドレッシング3.コブサラダレッシング
最近は、各食品メーカーからコブサラダ用のドレッシングが販売されている。キューピーの「コブサラダドレッシング」のようにスパイシーな味わいになっているものも多く、たんぱくな味わいのコブサラダを美味しく仕上げることが可能だ。もしドレッシングに悩んだら使ってみるとよさそうだ。
5. コブサラダのアレンジ方法3選
前述のとおりコブサラダはさまざまなアレンジが可能になっている。そこで基本のコブサラダ以外を楽しみたい人に向けて、ここではコブサラダのアレンジ料理を3種類紹介しておこう。
アレンジ1.シーフードコブサラダ
生食用の小エビやサーモンなどをメインにしたシーフードコブサラダもおすすめだ。いずれもアボカドやトマトなどとの相性がいいため、たんぱく質食材を変えるだけで異なる味わいを楽しむことができる。また、シーフードコブサラダを作る際に海藻ミックスなどを使うのもおすすめとなっている。
アレンジ2.豆とキノコのコブサラダ
通常のコブサラダでは豆類やキノコ類が食べられないため、こうした具材を加えるのもおすすめとなっている。豆類は、市販のミックスビーンズや缶詰などを使うとよい。また、キノコ類はシメジやシイタケなどがおすすめで、オリーブオイルやバターで炒めてから盛り付けるようにしよう。
アレンジ3.豆腐の和風コブサラダ
コブサラダに豆腐や油揚げなどを使って和風に仕上げるのもおすすめだ。また、豆類や海藻類などをトッピングしたり、和食と相性がいいキュウリや水菜などを盛り付けたりするのもいい。ドレッシングは、醤油ベースの和風ドレッシングや塩麹ドレッシングなどにするとよいだろう。
6. コブサラダに関するよくある質問
ここまでコブサラダについて詳しく解説してきた。しかし、中には「コブサラダの歴史を詳しく知りたい」「コブサラダのカロリーの目安を知りたい」という人もいるだろう。そこで最後に、コブサラダに関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.コブサラダの誕生と歴史について教えて!
コブサラダの誕生は諸説あるが、一般的には1937年頃にハリウッドのレストラン「ブラウン・ダービー」でオーナーを務めていたロバート・H・コブ氏によって作られたとされている。また、シェフのポール・J・ポスティが作ったという説もある。コブサラダは徐々にアメリカの西海岸で食べられるようになり、現在ではアメリカをはじめ、日本など世界中の国々で食べられるようになっている。
Q2.コブサラダの「コブ」とはどんな意味?
コブサラダの「コブ」は、このサラダの生みの親であるロバート・コブ氏の名前が由来となったといわれている。余談だが、コブ氏がオーナーを務めた「ブラウン・ダービー」はハリウッドを代表するレストランであったが、1980年代に閉店。その後、ディズニーが支援を行い、「フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド」に当時のブラウン・ダービーを再現したレストランが作られた。
Q3.コブサラダのカロリーはどれくらい?
コブサラダの食材や量によって異なるが、一般的なコブサラダのカロリーは1人前で300~400kcal程度となっている。グリーンサラダ(レタスサラダ)が100kcal未満であることを考えると、コブサラダのカロリーはやや高いといえる。この理由は、コブサラダには野菜類だけでなく、ベーコンや鶏肉、アボカドといった比較的カロリーが高い食材が使われていることが関係している。
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結論
さまざまな具材を使って作るコブサラダは、一品でたんぱく質・ビタミン類・ミネラル類などをバランスよく摂れる料理である。また、魚介類・豆類・海藻類・キノコ類を加えたり、ドレッシングを変えたりしてアレンジを楽しむことも可能だ。なお、食材の種類が多いので冷凍食品や出来合いのものも使って、できる限り簡単に作るようにしよう。