1. 顔おにぎり作りの基本をマスターしよう

おにぎりを作って上面を飾っていく、「顔おにぎり」。キャラ弁を精巧に作ろうと思うとハードルが高いが、ごはんと海苔があれば作れてしまう「顔おにぎり」は作りやすい。たとえうまく出来なかったとしても癒し系の顔に仕上がるので神経質になる必要はない。ごはんはお弁当の大部分を占めるため、おにぎりを飾るだけでお弁当全体にかわいらしい雰囲気が演出できる。
基本ステップを見ていこう。
基本ステップを見ていこう。
1.おにぎりの形を決める
作りたい顔に応じて、形を決めておにぎりを作る。例えばパンダやクマの顔を作ろうと思ったら横広な楕円形が作りやすい。男の子や女の子を表現したければ、角の丸い三角形、体も含めて表現したいような場合は細長い俵形といった具合に形を定めていく。自分が絵を描くつもりで、一番初めに輪郭を描くとしたらどのような形にするかをイメージすると形が決めやすい。
2.デコる前にお弁当箱に詰める
やってしまいがちなのが、上面をきれいに飾るところまでを仕上げてから箱に詰めようとすること。しかしお弁当箱にはほかのおかずも詰めていかなくてはいけないので、バランスを取るにはおにぎりを形作った時点でお弁当箱に詰めてしまう。せっかくうまく作れても、お花見弁当箱に詰めるときに崩してしまうといった失敗もなくなる。
3.キャラを仕上げる
お花見弁当箱におにぎりを詰め、ほかのおかずで隙間を埋めたら、最後におにぎりを飾っていく。初めに作ったおにぎりの形は同じでも、水平に配置したか、少し首をかしげているような角度で配置したかでも表情が変わってくる。配置が決まってから上面の飾りを準備しても良いだろう。
2. 便利グッズで顔おにぎりがもっと簡単に!

細かいと思われる上面の飾りも、数々の便利グッズを使うと簡単にクリアできる。
・海苔の切り抜き
海苔を思う通りに切り抜ければ、基本的な顔はたいてい作れてしまう。海苔を切るのにおすすめなのが、眉用のはさみ。先が細く細かい作業に適している。また「海苔パンチ」なるものもある。紙をファイリングする際に穴あけをするパンチと同様に、ボタンを下げれば海苔を同じ形にくり抜いてくれるのが、海苔パンチ。顔のパーツやハート、星などの形に切れるものなど、多くの種類がある。100円ショップで入手できるものもあるので、手軽に活用できる。乾いた海苔で使おう。
・カット海苔を使う
海苔の切り抜きにも自信がなければ、すでにきれいに切り抜かれている市販の海苔を使う手もある。キャラクターものも充実しているので、お子さんの好きなものを探してみるのも楽しい。
・海苔を全面に使う
細かいカッティングが心配であれば、大部分を海苔で覆い、一部だけごはんが見えるように大きくカットするという方法もある。
たとえばペンギンだったらお腹にあたる部分のみをドーム状に大きく海苔を切れば良いので、難易度は低い。
たとえばペンギンだったらお腹にあたる部分のみをドーム状に大きく海苔を切れば良いので、難易度は低い。
・海苔の配置をするとき
細かく切ったパーツを配置するのが難しいだろう。便利なのがピンセット。先の細いもので乾いた海苔をごはんに載せていけば、簡単に貼りついてくれる。また、楊枝も便利。先端を少しだけ濡らせば、パーツが軽くくっつくし、配置の際にはがれやすい。
3. 顔おにぎりの上級者テクニックをご紹介

ごはんと海苔だけでは白黒で子どもが喜ばない、味のバリエーションもつけたいという場合のテクニックをご紹介する。
・ごはんに味をつける
ごはんに梅しそふりかけなど、ふりかけを混ぜて使うと、色とりどりの顔おにぎりが作れる。味のバリエーションも増えて、一石二鳥だ。梅しそふりかけは薄いピンクに仕上がり、かわいらしい表情が作れる。またチキンライスのようにケチャップを使ってピラフにすればオレンジ色を出すこともできる。炒めたくない場合にはしょうゆを薄く垂らして混ぜ込むのも良い。のりたま系のふりかけであれば黄色が作れる。いずれも食欲をそそる色合いで、お弁当が華やかになる。デコ用ふりかけというものも存在しており、緑や青などのように食材では出しにくい色を表現することもできる。
・ハムやチーズを使って飾る
海苔だけでなく、ハムやスライスチーズを切り抜いてパーツを作ると、ぐっとアレンジの幅が広がる。薄焼き卵や錦糸卵も使いやすい。これらの切り抜きに便利なのが、抜型やストロー。大きな花やハートは抜型を使い、小さな丸などはストローで抜くと簡単にパーツになる。ストローは口径が細いものから太いものまであるため、微妙な大きさの違いにも対応できる点が優秀。おにぎりと海苔だけの顔に、頬のピンクをハムで表現しただけで、ぐっと表情が豊かになる。
・小粒具材は載せるだけ
グリーンピースやコーンのように一粒載せるだけで良いものをパーツとして取り入れるのも良いだろう。鼻や洋服のボタンを表現したいときも、配置するだけ。立体感も出る。
結論
父子でお弁当を作って花見に出かけるとは、なんとも楽しそうな試みである。父がおにぎりを作りお弁当箱に詰めるところまでやったら、子どもに好きなように飾らせてみてはどうだろうか。いつもはよけて食べないグリーンピースなどでも、自分できれいに飾ったとなれば楽しく食べられてしまうかもしれない。
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