1. 漆器の特徴と魅力
漆器は漆の木にキズをつけ、そこから取れる乳白色の樹液を濾過したり、木の皮などの不純物を取り除いたりして作る漆を土台になる木の器などに重ね塗りした器のことだ。漆を取る漆かき職人や土台の器を作る木地師(きじし)、漆を塗る塗師(ぬし)など、一つの器を作るのに多くの職人の伝統的な手がかけられている。
そんな漆器の魅力は、まず土台が木でできている漆器は、軽くて割れにくく、熱が伝わりにくいという特徴がある。そのため、熱い湯気の立つような汁物を入れても、両手で器を持って食べることができるのだ。漆器は化学塗料よりもはるかに強くすぐれた性質を持つ。酸やアルカリ、塩分、アルコールにも強く、耐水性や断熱性、防腐性にも優れている。抗菌性もあるので、おせち料理の重箱には最適なのである。ただ、紫外線に弱いので、屋外での使用には適さない。
また、漆はゆっくり乾くという特徴がある。それを活かして豪華な蒔絵や沈金といった細工が施せる。
そんな漆器の魅力は、まず土台が木でできている漆器は、軽くて割れにくく、熱が伝わりにくいという特徴がある。そのため、熱い湯気の立つような汁物を入れても、両手で器を持って食べることができるのだ。漆器は化学塗料よりもはるかに強くすぐれた性質を持つ。酸やアルカリ、塩分、アルコールにも強く、耐水性や断熱性、防腐性にも優れている。抗菌性もあるので、おせち料理の重箱には最適なのである。ただ、紫外線に弱いので、屋外での使用には適さない。
また、漆はゆっくり乾くという特徴がある。それを活かして豪華な蒔絵や沈金といった細工が施せる。
2. 漆器の洗い方と拭き方
●使い込むほどに輝きを増す漆器
漆器を特別な日にしか使わない理由のひとつが特別な器というイメージに加え、手入れが難しいということもあるのではないだろうか。漆器は化学塗料を塗った製品と違い、使えば使うほど透明感のある艶が増す。洗っては拭くということを繰り返しているうちに、磨き抜かれて艶が出るのである。漆器の正しい洗い方と拭き方を知って、使い込むほどに美しくなる漆器の魅力を味わってみよう。
●洗い方と拭き方
洗い方は、普通の食器用中性洗剤を使い、柔らかいスポンジで洗う。ここまでは陶器の食器となんら変わりはない。ただ、なるべく長時間水に浸けておくのは避けたほうがよい。漆の塗膜は水分を吸収するので、木地と漆の塗膜が剥離してしまう危険性があるからだ。また急激かつ過剰な乾燥によってひび割れすることもあるので、食器洗浄機や乾燥機は避け、布巾で拭いて乾かす。特に重箱など四角い器のものは、角の水が溜まりやすいところの水分をきちんと取り除く。破損の恐れがあるので、他の食器と一緒に洗うのも避けたほうがよい。
3. 漆器の保管方法
漆は紫外線に弱いため、直射日光があたるところは避け、食器棚で保管する。汁椀など重ねて保管する場合は、漆器と漆器の間に柔らかい紙や布をはさむと傷がつきにくくなる。また、極端に乾燥しているとひび割れなどで痛みやすくなるため、長期間使わない時は、保管場所に水が入ったコップを置くとよい。水に浸け置くのは避けたほうがいいのだが、極端な乾燥も漆器にとって好ましくない。
そうした性質から、食品を漆器に入れて冷蔵庫で保管する時も注意が必要である。冷蔵庫の中は意外にも乾燥しやすい場所なのだ。保存容器として漆器を使う場合、あまり長時間冷蔵庫で保管するのは避けたほうがよい。また、酸やアルカリにも強いので、酢の物を入れる容器としても使えるが、揚げものは粗熱が取れてから入れるようにしたい。油が高温だと漆器の色が変わってしまうことがあるからだ。漆器に油物を盛り付ける時は、敷き紙を一枚敷いて保護するのが好ましい。
そうした性質から、食品を漆器に入れて冷蔵庫で保管する時も注意が必要である。冷蔵庫の中は意外にも乾燥しやすい場所なのだ。保存容器として漆器を使う場合、あまり長時間冷蔵庫で保管するのは避けたほうがよい。また、酸やアルカリにも強いので、酢の物を入れる容器としても使えるが、揚げものは粗熱が取れてから入れるようにしたい。油が高温だと漆器の色が変わってしまうことがあるからだ。漆器に油物を盛り付ける時は、敷き紙を一枚敷いて保護するのが好ましい。
結論
お正月のおせち料理を盛り付けるほか、普段の汁物の椀、煮物やフルーツの盛り合わせなどさまざまなシーンで活躍してくれる漆器。少しコツをつかめば扱い方もそれほど難しくはない。ホームパーティーなどでも一役買ってくれそうだ。
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