【管理栄養士監修】カスピ海ヨーグルトのカロリーと栄養素｜栄養図鑑

カスピ海ヨーグルトとは、神戸市に本社を置くフジッコ株式会社が所有しているヨーグルトの商標のこと（※1）。また、カスピ海周辺で親しまれているヨーグルトを指すこともある。フジッコのカスピ海ヨーグルトの特徴は「クレモリス菌FC株」と呼ばれる乳酸菌を使用しており、これにより普通のヨーグルトよりもマイルドな酸味と、とろりとした強い粘り気を楽しめることにある。

文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版（八訂）」には（※2）、カスピ海ヨーグルトの栄養価は収録されていない。そこで参考としてフジッコの「カスピ海ヨーグルト プレーン400ｇ」の100gあたりの栄養価を以下にまとめておく（※3）。

・エネルギー：66kcal
・たんぱく質：3.6g
・脂質：3.7g
・炭水化物：4.6g
・ナトリウム：40mg
・カルシウム：111mg
・食塩：0.1g

フジッコの「カスピ海ヨーグルト プレーン400ｇ」には上記の数値しか紹介されていないが、通常のヨーグルトと同じような栄養素も含むと考えられる。そのため、たんぱく質や脂質などのほかに、カリウムやリンなどのミネラル類、ビタミンAやビタミンB群といったビタミン類を摂れるだろう。

カスピ海ヨーグルトはフジッコ以外にも、いくつかの食品メーカーから販売されている。そこで以下に主な市販のカスピ海ヨーグルトのカロリーをまとめておく。

・フジッコ（カスピ海ヨーグルト プレーン）：66kcal/100g
・フジッコ（カスピ海ヨーグルト脂肪ゼロ）：34kcal/100g
・江崎グリコ（おいしいカスピ海 特選生乳100％）：66kcal/100g
・江崎グリコ（おいしいカスピ海 脂肪ゼロ）：40kcal/100g

一般的なカスピ海ヨーグルトは、100gあたり66kcal程度と低めとなっている。しかし、よりカロリーを抑えたいなら「脂肪ゼロタイプ」のカスピ海ヨーグルトにするのがおすすめだ。前述のとおり脂肪ゼロタイプなら100gあたり34～40kcalとカロリーを抑えることができる。なお、食べすぎたり、砂糖やジャムを使いすぎたりするとカロリーが高くなってしまうので注意しよう。

カスピ海ヨーグルトは、たんぱく質・脂質・カルシウムといった乳製品らしい栄養素を多く含んでいる。また、100gあたりのカロリーは66kcal程度と低めなのでダイエットなどをしている人でも食べやすい食品といえる。とろりとした食感とマイルドな酸味も美味しいので、もし興味があったら近くのスーパーやネット通販などで探してみよう。

（参考文献）