1. まずは抑えておきたい!チーズ以外の定番スイス料理3選

スイス料理というとラクレットをはじめとするチーズ料理が多いが、チーズを使っていないものでも魅力的な料理は数多くある。まずは、チーズを使っていないスイス料理にはどのようなものがあるのかを見てみよう。
・ブラートヴルスト
スイスのドイツ語圏の料理で、柔らかい皮の中に豚肉や牛肉が詰められている。マスタードやブラウンソースで食べるのが一般的だ。家庭料理の定番ではあるが、街中の屋台でも売られており、パンやフライドポテトと一緒に食べることが多い。
・フィレドペルシュ
白身魚をフライやムニエルにした料理で、マヨネーズやレモンをかけて食べる。スイス料理はチーズや肉を使ったこってりとした料理が多いので、あっさりとした白身魚は日本人の嗜好にも合いやすい。
・レシュティ
千切りしたジャガイモを、フライパンでパンケーキのようにカリカリに焼いた料理。ジャガイモの旨みをたっぷりと感じられる。家庭ではジャガイモのみで作ることが多いが、レストランでは玉ねぎやベーコンなどを加えて提供される場合もある。
チーズを使っていないスイス料理は、上記のようにシンプルなものが多い。材料さえ揃えば自宅で簡単に作れるので、ぜひスイス料理とはどのようなものなのかを体感してみてほしい。
2. これを知っておけばスイス通!知る人ぞ知るチーズ以外の隠れたスイス料理

スイスは狭い面積に多様な人種が暮らしており、さまざまな食文化が混じり合っている。そのため、スイス料理といえばコレというものは少ないのかもしれないが、酪農が盛んなスイスはチーズを使った料理が目立つ。しかし、スイスの家庭ではチーズばかりを食べているわけではない。スイスの代表的な料理というわけではないが、スイスの家庭でよく食べられている料理を見てみよう。
・ツォップフ
ツォップフは「バター入りの三つ編みパン」という意味で、スイスの家庭で食べられる定番の主食。白パンを三つ編み状にして焼きあげたパンである。プレーンな味付けのものだけではなく、砂糖をまぶしたりドライフルーツを練り込んだりと、いろいろなアレンジを楽しめる。
・ポレンタ
スイスだけではなく、ヨーロッパのなかで主食として広く親しまれているコーンミールのおかゆ。見ためはマッシュポテトのようだが、とうもろこし粉を原料として作られている。とうもろこしの独特のざらざらとした舌触りや、柔らかくモチモチとした食感が特徴である。肉料理と相性がよいので、先に紹介したブラートヴルストと一緒に食べるのもおすすめ。
3. スイスで食べられている定番のデザートとは?

スイスは「リンツ」という人気のチョコレートブランドの本拠地である。日本でも、リンドールというキャンディー型のチョコレートは大人気で、食べたことがある人も多いだろう。しかし、スイスといえばチョコレートだけではない。地域ごとに収穫される食材を活かした美味しいデザートを楽しむこともできる。
・エンガディナー・ヌストルテ
古くにイタリアから伝えられたデザート。クルミとキャラメルがぎっしりと詰まったタルトである。
・メレンゲ
洋菓子の定番であるメレンゲは、泡立てた卵白に砂糖を加えてオーブンで焼く日本でもなじみ深いお菓子。スイスでは「マイリンゲン」と呼ばれている。アイスクリームにのせたり、ケーキのトッピングにしたりとさまざまな楽しみ方がある。
・ツーガーキルシュトルテ
サクランボの蒸留酒であるキルシュをたっぷり使ったケーキ。さくらんぼの産地であるスイス中央部のツーク州でよく食べられている。アルコールが強いので、酒に弱い人は避けるのが無難だろう。
結論
スイスは近隣の国の文化の影響を受けながら、酪農が盛んという特性を活かしてチーズを使った料理が有名である。日本では「洋食」として一括りにしてしまいそうな各国の料理も、それぞれ歴史をもっており、知る楽しさもある。日本人の嗜好にも合うチーズ以外の魅力的な料理がたくさんあるので、先入観にとらわれずにどんどん知識を広げてみよう。
この記事もCheck!