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【じゃんぼ餅】ってどんな料理?名前の由来は大きい餅ではない!

【じゃんぼ餅】ってどんな料理?名前の由来は大きい餅ではない!

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 佐々木倫美(ささきともみ)

2020年6月20日

じゃんぼ餅という現代的な名前がついているのは、鹿児島の郷土料理である。じゃんぼとは、われわれが想像する「大きい」という意味ではない。じゃんぼ餅の歴史は、天皇の皇子や島津藩主も登場するというきらびやかなものである。じゃんぼ餅がなにゆえに鹿児島県の郷土料理として伝わっているのか、作り方とともにみてみよう。

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1. じゃんぼ餅の歴史と由来

郷土料理でありながら、じゃんぼ餅というカタカナ表記をしたくなる名前がついているのはなぜなのか。それは、じゃんぼ餅の起源と深い関連がある。目から鱗が落ちるじゃんぼ餅の歴史を探ってみよう。

じゃんぼ餅には漢字がある

じゃんぼ餅は、ぢゃんぼ餅とも書く。また、本来は「両棒餅」と書いてじゃんぼ餅と読むのである。
言い伝えによれば、じゃんぼ餅の起源は南北朝時代にまでさかのぼる。後醍醐天皇の皇子の1人が、鹿児島の谷山城に滞在した折、城主がつれづれを慰めるために餅を2本の串にさし、味噌と黒砂糖を煮たものを絡めて親王に献上した。その餅をいたく気に入った親王は料理の名を尋ねたのだが、城主はとっさに「両棒(じゃんぼ)」と答えたためこの名がついたという伝説がある。
また、武士の刀の二本差しにちなむという説もある。刀のことを、鹿児島弁でじゃんぼと呼ぶためである。実際、いまでもじゃんぼ餅は2本の串で刺すのが基本の基である。
また、江戸時代には発祥地の谷山から島津藩主に献上されていたという輝かしい経歴もある。いずれにしても、現代的な響きとは反対に古い歴史をもつのがじゃんぼ餅なのである。

じゃんぼ餅とはどんな料理か

名前だけでは想像ができないじゃんぼ餅は、どんな料理なのであろうか。じゃんぼ餅は、餅や団子を2本の串にさし、とろみのついた砂糖醤油をかけて食べる料理である。みたらし団子のような味わいといえば、わかりやすいかもしれない。

2. じゃんぼ餅のカロリー

小腹が空いたときにちょうどよい大きさと味わいのじゃんぼ餅。カロリーは、1本が約55kcalである。
餅、醤油、砂糖を使用するため、満足度の高いおやつとなる。実際、鹿児島県では老若男女の区別なく、人気のある郷土料理である。

3. じゃんぼ餅の食習

じゃんぼ餅は、とくに季節の行事と関連のある郷土料理ではない。
年間を通じて、家庭でもよく食べられているほか、じゃんぼ餅の専門店は県外からの観光客にも人気である。
学校の授業でじゃんぼ餅を作る実習があるほか、イベントに登場することも多々ある。

4. じゃんぼ餅の作り方

皇子や島津藩主まで登場するため、なにやら下々の者には作りにくいように思えるじゃんぼ餅であるが、実際には非常にシンプルなお菓子である。鹿児島県民ならずとも、自宅で簡単に作ることができる。
じゃんぼ餅を作るために必要なものは、もち米粉、砂糖、片栗粉、薄口醤油、みりん、そして団子をさす竹串である。
もち米は、水を加えて耳たぶほどの固さに練り、直径3cmの平たい円の形にする。これを沸騰した湯に入れて、火を通す。たれは、片栗粉、みりん、砂糖、醤油で作る。団子を改めて焼き串をさし、これにタレを絡めてできあがる。

5. じゃんぼ餅、こんな食べ方も

じゃんぼ餅は、専門店も多い。それぞれの店で独自のレシピをもっているほか、家庭で作る場合もその家の味がある。一般的には、砂糖醤油のタレが使われているが、店や家庭によっては味噌ダレで楽しむところもある。味噌ダレは、白味噌と砂糖と水を鍋に入れて、とろみがつくように練りあげる。砂糖醤油とはひと味違う甘みで、じゃんぼ餅を楽しむことができる。
また、正月の餅が余ってしまった時も、じゃんぼ餅風にして気軽に楽しむのはどうだろうか。磯辺焼きや雑煮に飽きたら、餅に串をさしじゃんぼ餅風のタレをつければ炬燵で食べる冬のおやつにもってこいというわけである。

結論

鹿児島県の郷土料理じゃんぼ餅は、その名からは想像もつかない古い歴史をもっている。上流階級に献上されていたじゃんぼ餅ではあるが、実際には素朴な味わいが特徴の郷土菓子である。食べやすい丸い餅、日本人の舌になじむとろみのある砂糖醤油は、鹿児島県民ならずとも虜になる美味である。ぜひ一度、家庭で試してほしい。
(写真出展)
農林水産省 うちの郷土料理 じゃんぼ餅
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/jambomochi_kagoshima.html
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