1. ヴィーガンアイスとは

アイス、とくにアイスクリームの原材料が牛乳や生クリームであることはいうまでもない。卵を使うことも多く、ヴィーガンにとってアイスクリームは避けるべき食べ物である。そこで、ヴィーガンでも美味しく食べられるように開発されたのがヴィーガンアイスだ。
■乳製品の代わりに使うものは?
乳製品を一切使わずにアイスを作るとなると、シャーベットしか思い浮かばない人も多いのではないだろうか。しかし、ヴィーガンアイスにはクリーミーなタイプのものもある。乳製品の代わりに、豆乳や甘酒、ココナッツミルク、アーモンドミルクなどを使って作るのだ。
■果物やココア、ナッツも活躍
ミルクの風味を豆乳などで再現することは難しいため、ヴィーガンアイスにはフレーバー付きのものも多い。果物やナッツを混ぜ込んだりココアや果汁で着色、味付けしたりすることで、ヴィーガンアイスは食べやすく、またバリエーションも豊富になっているのである。また、アボカドを使ってクリーミーに仕上げているアイスもある。
■アメリカの本格的なヴィーガンアイスとは
ヴィーガンアイスの専門店は日本にも増えてきたが、一線を画すのがアメリカのEclipse Foodsのアイスクリームだ。乳製品をほかのもので代用するというレベルではなく、乳製品の代替原料から作り出すという本格的な製造方法なのだ。コーンとイモの一種であるキャッサバから牛乳のたんぱく質と似た構造を作り出すことでアイスクリーム特有の滑らかさが生み出されたのである。これにより、一般的なアイスクリームと区別のつかないほどの仕上がりを実現したのだ。
2. ヴィーガンアイスの種類

ヴィーガンアイスには、大きく分けるとアイスクリームタイプとシャーベットタイプがある。それぞれの原料や作り方を見ていこう。
■濃厚なアイスクリームタイプ
Eclipse Foodsのヴィーガンアイスは一般的なアイスクリームと変わらない。また豆乳やココナッツミルク、アーモンドミルクで作るものも、そこまでのクオリティ-には至らないがクリーミーなアイスクリームである。甘酒を加えることで自然な甘みと栄養が加わり食べやすくなる。豆乳の風味が気になる場合は、バニラエッセンスやバニラビーンズを加えるとよい。甘酒のみで作る場合は、ドロドロしたタイプのものを選ぼう。
■シャーベットタイプ
100%ジュースを凍らせただけのものもヴィーガンアイスの1つといえるだろう。また、果実を凍らせてシャーベットにしても美味しい。販売されているヴィーガンアイスにも果汁入りのものは多く、ココナッツミルクや豆乳とブレンドすることでまろやかになる。
3. ヴィーガンアイスは自宅でも作れる?

自宅でもヴィーガンアイスは気軽に作ることができる。好みの材料を使って作ってみよう。
■フードプロセッサーやミキサーで簡単
アイスクリーマーを持っていなくても、材料をフードプロセッサーやミキサーで撹拌して容器に入れて凍らせるだけなので簡単に作ることができる。
■おすすめはバナナアイス
バナナは果物でありながら濃厚でクリーミーなのが特徴。凍らせたバナナを潰して練っただけでも美味しいヴィーガンアイスができあがる。ココナッツミルクなどと合わせても美味しい。
■シンプルなアイスをアレンジしよう
アイスクリームタイプのヴィーガンアイスを作るなら、シンプルなバニラアイスを作っておいて、食べるときにアレンジするのがおすすめである。ココアや抹茶をかけたりフルーツをのせたり、ナッツを混ぜ込んだりとさまざまな食べ方を楽しむことができる。
結論
本物のアイスそっくりとまではいかなくても、乳製品を使わないヴィーガンアイスならではの美味しさがある。ヴィーガンはもちろん牛乳アレルギーの人でも安心して食べられるアイスは、今後も増えていくのではないだろうか。自宅でも気軽に手作りしてみてほしい。
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