1. ヴィーガンラーメンとは?
一般的なラーメンとヴィーガンラーメンはどのように違うのだろうか。ヴィーガンラーメンはチャーシューや味玉をトッピングしないのは当然として、動物性食品を使わないということが徹底されているラーメンなのだ。
■スープにも植物性食品しか使わない
一般的なラーメンには具材だけでなくスープにも動物性食品が使われている。豚骨や鶏ガラ、魚介で出汁を取るのが当たり前だ。しかし、ヴィーガンラーメンというからにはスープに動物性食品を使うのもNGである。野菜や海藻、きのこを使ってスープを作るのだ。
■さまざまな味がある
ヴィーガンラーメンは肉や骨、魚介を使わないぶん味のバリエーションが豊富だ。しょうゆや塩、みそなどのよくある味だけでなく、豆乳ラーメンやトマトラーメンなど野菜出汁の美味しさを生かしたユニークなラーメンを楽しむことができる。
■アレルギーやハラールの人にもぴったり
卵や乳製品に対するアレルギーをもつ人も、ヴィーガンラーメンには動物性食品が一切使われていないため安心して食べることができる。また、イスラム教徒が食べることを認められているものをハラール食品といい、とくに豚肉は除外されている。ヴィーガンラーメンには豚肉が使われていないため、ハラールの人にもぴったりなのだ。
2. ヴィーガンラーメンに使われる食材
肉も魚介も使わないでどうやってラーメンを作るのか気になるところである。ヴィーガンラーメンに使う食材は店によっても異なるが、いずれも一般的なラーメンに劣らないよう厳選されているようだ。そのためヴィーガンではない人も美味しくいただけると評判なのである。
■麺に使われる食材とは?
ラーメンの麺には卵が練り込まれていることも多いが、ヴィーガンラーメンの麺はもちろん卵も不使用だ。小麦粉、かん水、水が主な原材料である。また、ヴィーガンかつグルテンフリーを心がける人のために、小麦粉不使用のこんにゃく麺や玄米麺などを用意している店もある。
■スープはどうやって作るの?
店によってスープの作り方はさまざまだが、大きくわけると2パターンある。1つは野菜をじっくり煮込んだ野菜スープをベースにするもの。もう1つは干ししいたけや昆布を出汁とした和風スープをベースにするもので、しょうゆラーメンなどに使える。野菜スープは使用する野菜の種類によって味が変わるためバリエーションが豊富である。塩で調味したシンプルなスープのほか、豆乳を加えて濃厚なスープにアレンジすることもできる。
■チャーシューの代わりに麩や大豆製品
ユニークなのが、車麩や湯葉を豚のチャーシューに見立ててトッピングするというもの。また、ヴィーガン担々麺にはひき肉にそっくりな大豆ミートを使う。こうすることで、トッピングに肉を使わなくても食べごたえのあるラーメンに仕上がる。
3. 美味しいヴィーガンラーメンの作り方
自宅でヴィーガンラーメンを作る場合、とくにスープ作りでは次のポイントをおさえておこう。
■野菜スープはじっくり煮込んで
野菜で出汁を取る場合は、時間をかけてじっくりと煮込もう。野菜が崩れるくらい煮込むことでポタージュのような濃厚なスープになる。麺と絡みやすく絶品だ。
■ごま油でコクと香りをプラス
干ししいたけなどを使った和風のスープの場合、豚や鶏ガラを使わないためラーメンスープにはもの足りないかもしれない。そこで、ごま油を加えるのがおすすめだ。さっぱりしていながらごま油特有のコクと香りが感じられて美味しいスープになる。
結論
ヴィーガンラーメンは、ヴィーガンの人だけでなくアレルギーやハラール、カロリー制限中の人にもおすすめできる料理である。野菜の旨みや栄養がたっぷりのスープなら、一滴も残さず飲み干しても罪悪感がない。店によっても違った個性があるため、食べ歩きしてみるのも面白そうだ。
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