1. ヴィーガン用のお弁当とは

ヴィーガン用に作られたお弁当とはどのようなものか、まずは特徴や傾向について解説する。
植物性食品のみで作られたお弁当
ヴィーガンは、動物性食品を一切食べない。肉や魚はもちろん、チーズなどの乳製品や卵も徹底して口にしないため、食べられるものはすべて植物性食品となる。ヴィーガン用のお弁当も主食、おかずにいたるすべての内容が植物性食品で作られており、主に野菜や穀類、大豆製品などが材料となっている。
栄養バランスや彩りがよい
ヴィーガンのためのお弁当は、ヴィーガンではない一般の人々にも注目されている。その理由には、野菜を食べたい、体重を落としたいなどももちろんあるが、お弁当のクオリティーが高いこともある。単に動物性食品を除去したお弁当ではなく、ヴィーガンに不足しがちといわれるタンパク質を摂れる食材を積極的に取り入れたり、彩りをよくして見ためにも美味しそうに見せたりと工夫されているのだ。そして味もよいときたら、ヴィーガンだけのものにしておくのはもったいないのである。
専門店も続々登場
日本のヴィーガン人口は欧米に比べると少数派だが、マクロビアン、ベジタリアンを心がけている日本人は一定数存在し、そのような人々が自らオープンさせた専門店も増えてきている。テイクアウトできるお弁当はさらに各店競うかのように内容が充実しており、オーガニックなど原料にこだわったお店も多い。ヴィーガンが食べられる駅弁まで登場し、外国人からも人気を集めている。
2. 簡単でお弁当におすすめなヴィーガンおかず

動物性食品を当たり前のように食べている人にとって、お弁当の定番おかずといえば卵焼きやからあげ、ウインナー、ミートボールなどを思い浮かべるのではないだろうか。しかしヴィーガンにとってはすべてNG。では、どのようなおかずを入れればよいのだろう。
ガッツリ系!メインのおかず
植物性食品のみで作るお弁当と聞くと、さっぱりしていて味気ないような気がするかもしれないが、意外にもガッツリ系のおかずもあるのだ。というのも、ヴィーガン用食品には肉の食感に似せた食品があり、上手に調理すれば肉で作られたかのようなおかずを作り出すことができるのである。
- 大豆ミートボール...ミンチ状の大豆ミート(大豆たんぱく)を使ったミートボール
- 高野豆腐カツ...高野豆腐に衣をつけて油で揚げればトンカツ風に
- テンペの春巻き...インドネシアの大豆発酵食品・テンペと野菜で作る春巻き
彩りがよくて美味しい副菜
野菜や大豆製品、豆やナッツで作る副菜はバリエーションも無限大。普段食べているような副菜がそのまま使えることも。主菜1品に対して彩りを意識して2品の副菜を組み合わせればバランスのよいお弁当ができる。
- にんじんしりしり、ほうれん草のナムル、ひじきと大豆の煮物、ピクルスのマリネなど
3. 作ってみよう!ヴィーガン用のお弁当3選

ヴィーガンが食べられる食材は意外と多いので、自分でお弁当を作るのも決して難しくない。さまざまな組み合わせが可能だが、3つの例を紹介する。
雑穀米と豆腐ハンバーグ弁当
主菜:豆腐ハンバーグ
副菜:れんこんのきんぴら、ブロッコリーとコーンの炒め物、ミニトマト
主食:雑穀米
副菜:れんこんのきんぴら、ブロッコリーとコーンの炒め物、ミニトマト
主食:雑穀米
テンペカツサンド弁当
メイン:テンペカツと野菜のサンドイッチ
副菜:豆乳マヨネーズのポテトサラダ、ズッキーニとエリンギのグリル
デザート:好みの果物
副菜:豆乳マヨネーズのポテトサラダ、ズッキーニとエリンギのグリル
デザート:好みの果物
山菜いなり寿司弁当
主菜:大豆ミートからあげ
副菜:ほうれん草の白和え、にんじんとごぼうのきんぴら
主食:山菜入りいなり寿司
副菜:ほうれん草の白和え、にんじんとごぼうのきんぴら
主食:山菜入りいなり寿司
結論
ヴィーガン料理の専門店で販売されているお弁当は、どれもクオリティーが高く今後も多くの人に支持されていくだろう。自分でヴィーガン用のお弁当を作る場合は、栄養バランスと彩りを意識しながら作るのがポイントだ。さまざまな食材を組み合わせて高タンパク低カロリーなヴィーガン弁当を作ってみよう。
この記事もcheck!