1. 暑い国に辛い料理が多いのはなぜ?

南国の地域でよく食べられている料理にはスパイスをふんだんに使った辛い料理が多い。日本では寒い季節に辛い料理を食べて身体を温めることがあることから、「暑い季節に辛い料理を食べると余計熱くなるのでは?」と考えてしまいがちだ。
辛い料理が身体を温めることには間違いないが、食べると汗をかくのがポイントだ。実はこの汗が蒸発すると、体温が下がり涼しく感じられるため、暑い国で辛い料理がよく食べられるようだ。辛味スパイスの代表である唐辛子に含まれる「カプサイシン」という辛味成分には、発汗を促す作用や、血行をよくする作用がある。この働きによって一時的に身体は温められるが、汗をかけば逆に身体を冷やすことができる。
辛い料理が身体を温めることには間違いないが、食べると汗をかくのがポイントだ。実はこの汗が蒸発すると、体温が下がり涼しく感じられるため、暑い国で辛い料理がよく食べられるようだ。辛味スパイスの代表である唐辛子に含まれる「カプサイシン」という辛味成分には、発汗を促す作用や、血行をよくする作用がある。この働きによって一時的に身体は温められるが、汗をかけば逆に身体を冷やすことができる。
2. 汗をかいて身体を冷やす以外のメリットも

辛い料理は、唐辛子に含まれるカプサイシンの力で発汗を促進し、火照った身体を冷ますというメリットがあることがわかった。また、暑い国ではそれ以外にも辛い料理が食べられている理由がある。
日本でも暑い季節になると食中毒が懸念される。日本の夏はとくに湿度が高く、細菌が繁殖しやすいというのもある。東南アジアや南米の国でも同じように、暑い夏には食品が傷みやすい。そういった理由で、防腐効果のあるスパイスのきいた料理が作られるようになったとの説もあるようだ。味は美味しくても、お腹を壊しては意味がない。スパイスは料理の品質をキープするための工夫のひとつともいえるのだろう。しかし、香辛料は刺激が強く、摂りすぎると胃腸を痛めてしまう可能性がある。普段辛いものに慣れていない人は、いきなり量を増やさず、少ない量で試してみることをおすすめしたい。
日本でも暑い季節になると食中毒が懸念される。日本の夏はとくに湿度が高く、細菌が繁殖しやすいというのもある。東南アジアや南米の国でも同じように、暑い夏には食品が傷みやすい。そういった理由で、防腐効果のあるスパイスのきいた料理が作られるようになったとの説もあるようだ。味は美味しくても、お腹を壊しては意味がない。スパイスは料理の品質をキープするための工夫のひとつともいえるのだろう。しかし、香辛料は刺激が強く、摂りすぎると胃腸を痛めてしまう可能性がある。普段辛いものに慣れていない人は、いきなり量を増やさず、少ない量で試してみることをおすすめしたい。
3. 暑い国で食べられている代表的な料理

それでは、どのような国でどんな辛い料理が食べられているのかを見てみよう。
・タイ グリーンカレー
ココナッツの香りが食欲をそそるグリーンカレーは、乳白色をしており、一見マイルドな味わいを想像させる。しかし、実はスパイシーで強い辛味をもっているのが特徴。グリーンカレーのグリーンは、青唐辛子の意味をもっている。家庭で一から手作りをするのは難易度が高いかもしれないが、市販のグリーンカレーペーストなどを使って本場の味を体験してみよう。
・タイ ガパオライス
こちらもタイ料理からの紹介。日本でも人気のエスニック料理で、バジルの特徴的なさわやかさとスパイシーな風味のマッチングが楽しめる。ひき肉を使ったガパオライスのほかにも、シーフードを使ってアレンジしたガパオライスも存在する。店でエスニック料理を選ぶ時もガパオライスはどれも辛いものと覚えておこう。
・メキシコ タコス
ひき肉に辛い味をつけて炒め、野菜ソースなどと一緒にトルティーヤで包んだもの。タコスをアレンジしたものとして、日本の沖縄では「タコライス」が有名だ。タコスのスパイシーな味付けには青唐辛子が使われる。青唐辛子は日本ではあまり手が入らないので、「ハラペーニョ」で代用することもできるようだ。日本ではなかなか食べられない独特の風味は一気に南国気分を味わわせてくれるだろう。
結論
暑い国で辛い料理が食べられる理由は主に2つ。辛いものを食べることによって発汗を促し、蒸発時に熱が失われることで体温を下げること。次に、食品の腐敗を防止するためというのが主な理由だった。日本でも夏はかなり暑くなることもある。暑い料理を食べて夏を感じつつも、身体のクールダウンを試してみてはいかがだろうか。
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