1. 主食に応用する生わさびのレシピ
清らかな渓流で育つわさびは、日本の原風景を凝縮したような食材である。鼻にツンとくる独特の辛みは、幼少期には苦手であっても大人になるとやみつきになる人が多い。その風味を利用したさまざまな主食のレシピを紹介する。
やはりごはんと!生わさびでぜいたくに
生わさびが本領を発揮するのは、やはりごはんとタッグを組んだときだろう。日本人であることの醍醐味を存分に感じさせてくれるといっても過言ではない。とくに余分なものは入れず、白いごはんに生わさびのおろしたもの、海苔、かつおぶしなどをたっぷりとのせ、わずかに醤油を垂らすだけでこのうえないごちそうとなる。もちろん、お茶漬けも美味しいのだが、より爽快に食べるには冷製茶漬けなどは真夏にことのほか美味しく感じるだろう。
麺類と生わさびの相性もいわずもがな
主食と生わさびの組み合わせといえば、麺類も外せない。そうめんや蕎麦の薬味として、わさびがなくてはまが抜けていると感じる人も多いだろう。チューブのタイプではなく、生わさびでこれらを食べれば、その風味によっていっぱしのごちそうとなるのである。
バターやオリーブオイルとも相性よし
シンプルに炊き立てのごはんと生わさびで食べるのも悪くないが、わさびは油とも相性がよいのである。そのため、チャーハンを作るときのアクセントに生わさびを加えたり、パスタを作るときに投入したりしても問題ない。ちょっとオシャレに、生わさびとクリームチーズを使用したリゾットなどはどうだろうか。ねぎもたっぷり加えて、和洋折衷の一品を楽しむことができる。
2. 副食に応用する生わさびのレシピ
おかずを作る際の生わさび応用法も、その数は際限がない。日本人のわれわれにとってなじみのあるわさびの風味は、どんなおかずに加えてもしっくりと味覚と嗅覚になじんでくる。生わさびを使用したおかずレシピ、その一部をみてみよう。
肉料理からサラダまで変幻無罪
生わさびは、当然のことながら肉料理には非常に合う。とくに、牛肉の臭みが気になる人にとって、わさびの風味は大いに活躍してくれるのである。もちろん、豚肉や鶏肉とも美味しく食べることができる。夏の冷しゃぶなどに生わさびを加えてさっぱり食べるのは、その最たるものだろう。そのほか、つくねや餃子を作るときの隠し味としても、生わさびは使用可能である。サラダも同様である。マヨネーズと生わさびを使って、アボカドやキュウリをふんだんに入れたサラダも美味しく食べることができる。
生わさびを下ろさずに使用するには
生わさびは、おろすことによって辛みが増すといわれている。そのため、あの辛みが苦手な人は食べやすく切って食すること可能である。たとえば、牛肉と食べる際にも小さな角切りにすれば、辛みは緩和されるのである。
また、生わさびは加熱時間が長いと苦みが出るという特徴がある。天ぷらなどに使用する場合には細く切り、小エビなどとともにかき揚げにするのが向いている。これまた、わさび独特の風味が味わえる贅沢な一品といえるだろう。
また、生わさびは加熱時間が長いと苦みが出るという特徴がある。天ぷらなどに使用する場合には細く切り、小エビなどとともにかき揚げにするのが向いている。これまた、わさび独特の風味が味わえる贅沢な一品といえるだろう。
3. デザートにも応用できる生わさび
生わさびの風味と砂糖の組み合わせはどうであろうか。ピンとこない人も多いかもしれないが、わさびの名産地静岡県にはわさびソフトクリームが存在する。これを参考に、バニラアイスと牛乳を使用して、生わさびの香り漂うミルクシェークを自宅で楽しむことができる。また、ジンジャークッキーにちなんで、生わさびをクッキーに入れてもなかなかイケているお菓子になる。深蒸し茶と味わえる大人のスイーツである。和風のスイーツを作る際には、抹茶と組み合わせても緑豊かなお菓子ができあがるのである。
結論
生わさびを使用したレシピをいくつか紹介したが、日本人であれば生わさびの応用法は次々に思い付くことだろう。チューブ入りのわさびの手軽さにはかなわないものの、おろして使う労力を補って余りある風味が生わさびにはある。その美味を、ぜひ五感で味わってほしい。
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