1. プルーンの基礎知識をおさらい

プルーンとは、バラ科サクラ属に分類されるセイヨウスモモに出来る果実のこと。特に乾燥させたドライタイプのものを「プルーン」と呼ぶことが多い。生の状態でも売られているが、一般的にはドライタイプが多く出回っている。酸味は少なく、ネットリとした甘みが特徴的となっている。
2. プルーンの食べ過ぎに注意しよう

プルーンにはビタミン類、ミネラル類、食物繊維といった栄養素が多く含まれている。(※1)しかし、お腹を緩くしてしまう「ソルビトール」を含んでいたり、糖質量が多かったりするため、食べ過ぎはNGとなっている。ここではプルーンの食べ過ぎが良くない理由を確認しておこう。
1.ソルビトールを含んでいるから
プルーンは、ソルビトールという甘味成分を含んでいるため食べ過ぎには注意が必要だ。ソルビトールとは糖アルコールの一種であり、「体内ではあまり消化・吸収されない」といわれている。食べ過ぎると「お腹が緩くなる」といったトラブルに繋がる可能性があるため注意しよう。(※2)
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2.糖質を多く含んでいるから
ドライタイプのプルーンは、100gあたり55.2g程度の糖質を含んでいる。(※1)糖質は脳や身体を動かすためのエネルギー源になるが、摂り過ぎると肥満や生活習慣病に繋がってしまう。(※3)100gあたりのカロリーは211kcal程度であるが、糖質量が多いため食べ過ぎないように注意しよう。
3. プルーンの1日の目安量はどれくらい?

プルーンの1日の目安量は明確には決められていないが、カリフォルニアプルーン協会によると「ハーフカップ(約40g/4~5粒)」が望ましいとされている。(※4)また、これくらいの量でもプルーンに含まれる鉄分や食物繊維を摂ることができるという。なお、1粒あたりの糖質量は4~5g程度であるため、糖質制限などに取り組んでいる場合はこちらを参考に食べる量を調整しよう。
4. プルーンを食べるときのお役立ち情報

鉄分を補給するためにプルーンを食べている人もいるだろう。そのような場合は、イチゴやキウイフルーツなどのようなビタミンCを含む食品と一緒に摂るのがおすすめだ。ビタミンCには鉄分の吸収率を高める働きがあるとされている。一方、ポリフェノールの一種である「タンニン」には鉄分の吸収を妨げる作用があるため、緑茶、ウーロン茶、コーヒーなどはおすすめできない。(※5)
結論
栄養価の高さから注目を集めているプルーンだが、食べ過ぎると下痢を引き起こしたり、肥満や生活習慣病のリスクが高くなったりする。そのため、1日当たりの目安量は4~5粒(約40g)程度にしておこう。また、鉄分を効率よく摂るためにビタミンCを含む食品と一緒に食べるようにしよう。
(参考文献)
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/ - ※2:カリフォルニア プルーン協会「腸の健康」
https://www.prune.jp/health/intestine - ※3:e-ヘルスネット「炭水化物 / 糖質」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-018.html - ※4:カリフォルニア プルーン協会「ライフサポート」
https://www.prune.jp/health/life - ※5:埼玉医科大学病院「鉄分補給で貧血予防」
http://www.saitama-med.ac.jp/hospital/center/doc/pdf/99.letter24.pdf
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