1. 美味しい焼き芋を作るには温度管理が重要!

焼き芋の作り方は、サツマイモを温めるだけとシンプルだ。しかし美味しい焼き芋を作るには温度管理が必要となる。同じ品種のサツマイモを使っていても、加熱の際に温度管理を考慮したかどうかだけで、焼き芋の甘さが大きく異なる。焚き火で作った焼き芋や石焼き芋は、中心部分まで火を通すのに時間がかかるが甘く仕上がる。それは、一定の温度帯でじっくりとサツマイモを温めることができるからだ。では、甘い焼き芋を作るための温度帯とは、どのくらいなのだろうか。
焼き芋を作るのにもっとも適した温度は約70℃とされている。サツマイモには、でんぷんを分解する酵素であるβ-アミラーゼが含まれており、β-アミラーゼが活性化することででんぷんを甘みのある糖へ分解してくれる。このβ-アミラーゼが最も活性化する温度が70℃なのだ。つまり加熱温度を70℃にキープすれば、β-アミラーゼの活性が持続するため、でんぷんが糖に分解されて甘い焼き芋になるというわけだ。しかし家で作るとなると、70℃をキープするのはなかなか難しい。とくに電子レンジは短い時間で温め終わることからも分かる通り、長時間の加熱にはあまり向いていない。そのため、電子レンジでは焼き芋を作れないと思いがちだが、ある方法を使えば電子レンジでも甘い焼き芋を作ることができる。
2. 焼き芋をレンジで作るには2度加熱!

電子レンジで焼き芋を作る際のポイントは2つある。1つはサツマイモをしっかりと包むこと、もう1つは2度加熱をすることだ。
サツマイモをしっかりと包むためには、まずは濡らしたクッキングシートまたはキッチンペーパーでサツマイモを包み、次にラップで包んでしっかりと密閉させる。二重にすることで、サツマイモの乾燥を防ぎホクホクとした食感を生み出すことができる。濡らしたクッキングシートやキッチンペーパーの代わりに新聞紙を使ってもよい。
サツマイモをしっかりと包むためには、まずは濡らしたクッキングシートまたはキッチンペーパーでサツマイモを包み、次にラップで包んでしっかりと密閉させる。二重にすることで、サツマイモの乾燥を防ぎホクホクとした食感を生み出すことができる。濡らしたクッキングシートやキッチンペーパーの代わりに新聞紙を使ってもよい。
2度加熱のポイントは、サツマイモを違う温度で2回温めること。1回目の加熱でサツマイモの温度を70℃くらいにあげ、2回目の加熱は70℃をキープさせつつサツマイモをじっくりと加熱する。どのくらい加熱するかはサツマイモの大きさによって異なるが1回目は600Wで3分、2回目は200Wで10分加熱するとよいだろう。加熱が終わったら竹串などを刺し、もしまだ硬い場合は2回目の加熱時間を長くしよう。ちなみに2回目の加熱だが、200Wに設定する代わりに解凍モードを使用しても構わない。その際の加熱時間も変わらず10分ほどで十分だ。
3. 焼き芋が美味しくなる再加熱法とは?

最近ではスーパーでも焼き芋が売られており、そのにおいにつられてついつい買ってしまうことも多いだろう。しかし寒い時期だと家に帰るまでの間に焼き芋が冷めてしまい、せっかくの焼き芋の楽しみが半減してしまう。冷めてしまった焼き芋を温め直す方法はいろいろあるが、レンジで温めるという人も多いだろう。しかしどうやって温め直すかで焼き芋の食感が変わるため注意が必要だ。
レンジで焼き芋を作る場合は濡らしたクッキングシートまたはキッチンペーパーの上にラップを巻いて乾燥を防いだが、温め直す場合はラップなどをしないほうがよい。購入してきた焼き芋はすでにホクホクした状態に仕上げられているので、そこにラップをかけてレンジで加熱してしまうと水分が焼き芋に付着し湿っぽくなってしまうからだ。ホクホク食感を維持しながら温め直したい場合は、ラップをせずにレンジで加熱しよう。ただし、ホクホクした焼き芋よりもしっとりとした焼き芋のほうが好みだという人は、ラップをしてレンジで加熱してもよい。
結論
甘い焼き芋を作るうえで70℃という温度は重要だ。この温度帯をキープすることでサツマイモに含まれる酵素が活性化し甘い焼き芋を作ることができる。レンジで70℃をキープするためのポイントはW数と時間を変えて2度加熱することだ。また加熱中の乾燥を防ぐためにサツマイモを二重に包むことも美味しい焼き芋を作るのに重要な工程だ。
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