1. 壬生菜の漬物とは

壬生菜とは、京都市の壬生地区が発祥の野菜で、水菜とよく似ていることで知られている。もともと壬生菜は水菜から突然変異で生まれた野菜で、壬生菜と水菜の違いは葉の形だ。水菜はギザギザとした葉をしているのに対して、壬生菜は細長く丸い葉をしている。さらに味にも違いがあり、さっぱりとした味わいが特徴の水菜に対して壬生菜はピリッとする辛みや苦みをもっている。そのため、壬生菜は昔から漬物としてよく使われていた。漬物にすることで、壬生菜の辛みや苦みが活かされ、味わい深い漬物へと変身するのだ。
2. 壬生菜の漬物を自宅で作ろう

■材料
壬生菜の漬物はスーパーなどでも購入できるが、自宅でも簡単に作ることができる。壬生菜の旬は1~2月なので、旬の時期に自分で壬生菜の漬物を作ってみるのがおすすめだ。材料も壬生菜と塩、昆布、鷹の爪ととてもシンプルだ。
■作り方
壬生菜は大きい場合は、株元を少し切り半分に割いて水洗いしておく。ビニール袋を用意して壬生菜と塩、細切りにした昆布、半分に切って種を取った鷹の爪、少量の水を入れて空気を抜いて1日ほど冷蔵庫に入れておく。冷蔵庫に入れておくとだんだんと壬生菜がしんなりしてくる。途中でビニール袋の中の空気を抜いてあげるのが美味しく作るポイントだ。1日たったらビニール袋から取り出して食べやすくカットして完成だ。壬生菜の漬物の場合は、みじん切りにしてしょう油を少量かけて食べるのがおすすめだ。
3. 壬生菜の漬物を使ったアレンジレシピを紹介

■壬生菜ごはん
壬生菜の漬物はそのまま食べても美味しいが、ごはんに混ぜて壬生菜ごはんにするのもおすすめだ。作り方は、米と分量の水、塩少々を混ぜ、昆布を上にのせて炊飯する。壬生菜の漬物は余分な塩分を洗い流してしっかり絞り、みじん切りにしておく。ごはんが炊きあがったら昆布を取り出し、壬生菜の漬物をごはんに混ぜて完成だ。壬生菜の青々とした色合いがきれいなので、おにぎりや弁当に入れるのもおすすめだ。壬生菜の漬物のほどよい塩加減がごはんに合い、箸がすすむ混ぜごはんになる。
■壬生菜の漬物とじゃことカリカリ梅の炒飯
壬生菜の漬物はじゃこやカリカリ梅と合わせて和風の炒飯にして味わうのもおすすめだ。壬生菜の漬物にしっかり味がついているので、余計な調味料も必要なく手軽に作れる炒飯だ。作り方はごはんにみじん切りにした壬生菜の漬物とじゃこ、細かく切ったカリカリ梅を混ぜるだけだ。最後に白ごまをトッピングしたら完成だ。さまざまな食材が合わさって見ためも食感も楽しめる手軽な炒飯だ。
■壬生菜の漬物のふりかけ
壬生菜の漬物をいりごまやかつおぶしなどと合わせるだけで、簡単な手作りふりかけが作れる。作り方は、刻んだ壬生菜の漬物の水気をしっかり絞って、いりごまとかつおぶし、しょう油、七味唐辛子を合わせて完成だ。火を使わずに簡単に作れるので、ごはんのおともとして作り置きしておくのもおすすめの一品だ。ごはんにかけるのはもちろん、おにぎりに混ぜて使うのもおすすめだ。
■壬生菜と豚肉の温しゃぶサラダ
薄くスライスして水にさらした玉ねぎと、食べやすい大きさにカットした壬生菜の漬物を用意しておく。豚肉は和風出汁を入れて沸騰させた鍋で火を通し、ザルにあげてく。豚肉と玉ねぎをボウルに入れてそこに壬生菜の漬物と漬物の汁も一緒に入れて混ぜ合わせ、白出汁を加える。皿に盛り付けたら完成だ。白出汁の量は壬生菜の漬物の味を見ながら調整して加えると美味しく仕上がる。
結論
壬生菜の漬物は1日冷蔵庫で寝かせるだけで完成するので、自宅でも簡単に作ることができる。さらに作った壬生菜の漬物はそのまま味わうのはもちろん、刻んでさまざまな食べ方にアレンジすることもできる。壬生菜の漬物にしっかりと味がついているので、アレンジした際も余計な調味料を加えなくていいので、作り置きしておくととても便利な漬物だ。
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