1. 山芋で絶品とろろを作ろう

山芋の定番の食べ方といえばとろろだ。すりおろしてとろろにすることで、山芋の独特の粘り気とスルッと口の中に入るときの、のどごしのよさなどが楽しめるのだ。山芋のとろろは身体の健康を保つにもよいといわれており、夏バテなど疲れたときなどにも最適な食べ物だ。そんな山芋を使ったとろろはただすりおろすだけではなく、ちょっとしたコツをおさえることでより美味しいとろろを作ることができる。また、山芋のとろろはごはんにかけるだけではなく、さまざまなアレンジ料理にも変身させられる。今回は、基本的な山芋のとろろの作り方をおさらいしてみよう。
2. 山芋の種類によってとろろの仕上がりは変わってくる

山芋といってもさまざまな種類が存在する。そして種類によってとろろにしたときの粘り気に違いが出てくる。たとえば、スーパーなどでもよく見かける長芋の粘り気は少なく、水分が多い。そのため、とろろにするよりも和え物などそのまま食べるのがおすすめだ。さらに自然薯は粘り気がとても強いことで知られている。そのため、とろろにする際は出汁を多めに加えて伸ばして食べるのがおすすめだ。そして山芋の中でもとくにとろろに適しているといわれているのが、いちょう芋だ。いちょう芋はやまと芋とも呼ばれており、いちょうのような形をしていてほどよく強い粘り気をもっているのが特徴だ。
3. 基本の山芋とろろの作り方

とろろを作る前の準備
絶品のとろろを作るには、まずすり鉢を用意するのがおすすめだ。すり鉢で山芋をすりおろすことで、キメが細かくなりなめらかな食感のとろろが完成する。さらに山芋をよく見ると表面にひげ根がある。事前にひげ根をカットして使う分だけ皮をむいておこう。
山芋をすりおろしてみよう
山芋を手で持ち、すり鉢で円をかくようにすりおろしていく。すりおろす際は、手で持つ部分は皮を残しておくと持ちやすい。すりおろしたら、さらにすりこぎを使ってよく混ぜておく。混ぜることで、粘り気が増すうえに空気が含まれふんわりとしたとろろが完成する。そこに昆布や削りがつおを使った出汁を数回にわけて加えながらとろろを伸ばしていく。
4. 山芋とろろをアレンジしてみよう

ばくだん
山芋のとろろとオクラ、納豆のネバネバ食材とマグロ、卵黄を合わせたまさに口の中で美味しさがばくだんのように弾けるアレンジ料理を紹介しよう。作り方は、小鉢に山芋の千切りとまぐろ、さっと茹でたオクラ、とろろの順番に盛り付け、そこに卵黄と小ねぎ、刻みのりをトッピングして上からわさびしょう油をかけて完成だ。山芋も千切りととろろの2種類を加えることで、シャキシャキととろとろの2つの食感が楽しめる。
山芋の落とし汁
とろろ状にした山芋を出汁の中に落として団子のようにしたもので、シンプルだがとろろが出汁を吸ってふわふわで身体が温まる汁物になる。作り方は、しょう油と塩で味を調えた出汁を煮立て、スプーンですくったとろろを落として、団子状になってスープに浮かんでくるのを待つだけだ。汁椀によそったら、好みで青のりを散らして味わおう。とろろの新しい食感が楽しめるメニューだ。
とろろ出汁巻卵
通常の出汁巻卵にとろろを加えることで、ふんわり食感に仕上がる。作り方は、ボウルに卵を入れて溶き、そこに山芋のとろろと青のり、白出汁、水を加えてよく混ぜる。あとは、卵焼き器で出汁巻き卵を焼きあげるだけだ。山芋とろろのふんわり感がクセになる、簡単に作れる出汁巻卵だ。
結論
山芋のとろろはすり鉢ですってから、さらにすりこぎで混ぜることで、ふんわりとした仕上がりになる。さらにとろろを出汁で伸ばしてから味わうことで、食べやすく美味しい味わいになるのだ。作ったとろろはほかの食材と合わせたり、焼いたり煮たりすることでいろいろなアレンジができるのも魅力だ。
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