1. チリってどんなところ?

チリは南米にある国で、正式名称はチリ共和国になる。国土は、南太平洋に面し、南北に全長4300kmにも及ぶ、細長い形状をしている。
元はスペイン領で、1818年に独立している。チリの住民のおよそ7割は、スペイン系の人種で、公用語もスペイン語になっている。首都はサンティアゴで、モアイ像で有名なイースター島はチリの領土である。
チリの国土は、南北に細長い形状により、 北から、砂漠気候、地中海性気候、西岸海洋性気候、ツンドラ気候と、実に多様な気候帯が存在しているのも大きな特徴になる。この特徴により、1つの国で、それぞれの気候ごとに多様な風景を楽しむことができる。そのため、観光スポットも驚くほど多く、世界遺産は6か所もある。
チリの国土のおよそ80%が山岳地帯で、活火山も多く、日本同様に地震大国として知られている。
南太平洋に面しているため、新鮮な魚介類が豊富に手に入り、輸出量も多い。日本でもチリ産のサーモンはおなじみである。
鉱業が盛んで、銅は世界一の生産量を誇っている。ワインの産地としても有名で、チリ産のワインは、高い評価を受けている。
2. チリと日本の食事の違い

チリの食事といえば、チリソースやチリペッパーをふんだんに使った激辛な料理をイメージする人も多いかもしれない。実際は、イメージとは違う料理もたくさん食べられている。元はスペイン領であったため、スペイン料理の影響を色濃く受けている料理が多いようだ。
日本の食事との大きな違いは、これといった主食が存在しない点になるだろう。チリでは、インディカ米と呼ばれる米をはじめ、トウモロコシ、麦、じゃがいも、豆類などさまざまな食材をまんべんなく食べるため、主食は定まらない。
また、味付けに関しても、日本の食事と大きく違っている。チリの味付けは、塩、酢、砂糖、オリーブオイルを使うだけの、とてもシンプルなものだ。味噌や醤油をはじめ、さまざまな調味料を使いバリエーションに富んだ日本の食事の味付けに慣れている者にとって、チリの食事の味付けはシンプル過ぎて、物足りなく感じるかもしれない。
また、チリでは、日本のように、昆布や鰹で出汁をとるようなこともないため、旨味を実感できる料理が乏しいというのも日本の食事と違っている点になるだろう。
日本において、中華料理や韓国料理が人気なように、チリでは、隣国のペルー料理が高い人気を博しているようだ。
チリの代表的な家庭料理は、エンパナーダだ。チリのエンパナーダは、小麦粉の生地に、牛肉や玉ねぎ、ゆで卵などの食材を包んで焼いた料理で、チリの家庭でよく食べられているようだ。ちなみにエンパナーダは、スペインから南米に伝わった料理でもあり、チリだけでなく南米全土に渡って、それぞれの国特有の具材を使って食べられている。
3. チリの食事マナー

チリの食事のマナーで、押さえておくべきは、どんな料理であろうと、食べ物を直接手で触れてはいけないという点になるだろう。
チリでは、どのような食べ物であれ、食べ物を直接手で触れるのは、非常に無作法な行為に該当する。そのため、チリでは、ピザやフライドポテト、ハンバーガーなどを食べるときも、ナイフとフォークを使って食べるのが食事マナーとなっているようだ。
チリのテーブルマナーは、いわゆるコンチネンタルスタイルで、イギリスと同様に、ナイフは右手にフォークは左手に持ったまま、食事中持ち替えることはない。
また、食事中は、手をテーブルの上に置くなどして、常に手を見える位置に出しておくのがマナーになる。ただし、日本同様に、テーブルに手を出すといっても、ひじをついてはいけない。手をテーブルから下げ、見えない位置に置くのは、マナー違反となるので気をつけよう。
食事中は、クチャクチャと音を立てて食べたり、唇や指をなめたりする行為も食事のマナーがなっていないとされるため気をつけよう。
結論
チリと日本の食事やマナーの違いについて紹介したが、ご納得いただけただろうか?また、チリでは、食べる速度も、食事のマナーに関係する。急いで食べ過ぎてもいけないし、逆にゆっくりすぎてもいけないようだ。周りのペースに合わせて食べるのがおすすめ。チリの、食事のマナーについては、相当に厳格なようだ。
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