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【なす】の特徴や豆知識を解説!意外と知らない生産地から豆知識まで

【なす】の特徴や豆知識を解説!意外と知らない生産地から豆知識まで

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

鉛筆アイコン 2020年9月11日

なすは、家庭で愛される定番食材のひとつ。煮ても、焼いても、揚げても旨い上、和洋中どんな料理にも幅広くアレンジすることができる。また、水分が非常に多いことでも知られる野菜である。そんなナス、実は季節によって産地ランキングに違いがあるのだ。これはあまり知られていないかもしれない。今回は、生産地ランキングを紐解きながら、美味しいナスの選び方についても学んでいきたい。

  

1. なすの基礎知識

なすの伝来

夏野菜と認識されることの多いナスであるが、旬は6月から9月後半。特に9月に入ってからのなすは旨いことで知られ、「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざがあるほどである。原産地はインドの東部。そこからヨーロッパとアジア双方に運ばれて、世界中に広まったと考えられている。日本に伝来したのは奈良時代前後。広く栽培さえるようになったのは江戸時代とされている。

世界のなすあれこれ

我々がよく知るナスは黒っぽい紫色をしているが、世界のナスを見てみると、白やみどりなど、さまざまなカラーリングをしており、形も丸や細長いものなど、さまざま。日本で広く流通しているのは長茄子と中長茄子という種類であるが、古くは地方ごとに特色のあるなすが栽培されていたようだ。現在でも関西地方では、丸茄子や水なすに代表される特色のあるなすが栽培されていることも多い。

2. なすの生産地ランキング

なすの生産地ランキングは、農林水産省発表の作物統計を参考にすると、冬春なすと夏秋なすによって異なることがわかる。まず冬春なすの生産地ナンバーワンは、高知県である。ついで熊本県、福岡県と続く。対して夏秋なすの生産地ナンバーワンは、群馬県。茨城県、栃木県と続く。

季節によって変わる理由

この違いは、ハウス栽培か露地物かという差が大きく関連している。というのも、なすは寒いところが苦手な植物。そもそもインドの東部、非常に暑い地域が原産であり、熱帯性の植物なのである。また水分が多く含まれていることから、冷えるとしなびやすくなってしまうのだ。冬春なすの生産地が関西以南に集中しているのは、比較的、冬でも日照時間が多く、温かな地域だから。こちらはハウス栽培が主流である。対して、夏秋なすは暖かい季節なので、露地栽培で作られることが多いようだ。冬春なすと夏秋なすで生産地ランキングに違いがあるということを知っておくと、選ぶときの参考になるかもしれない。

3. なすの豆知識

冷やしすぎに注意!

なすは低温に弱いので、保存には注意が必要である。冬など寒い時期であれば、実は常温保存でも大丈夫。野菜室に保存する場合は、新聞紙に包み、保存袋に入れるなど、徹底して寒さから守る必要がある。冷えすぎるとシワシワになったり水分が抜けたりして、その分、旨味も逃げてしまう。

美味しいなすを選ぶコツは?

なすの目利きのポイントは、ヘタにある。棘がツンツンしているものは、新鮮な証拠。ヘタがみずみずしくハリのあるものが、収穫後に時間が経っていないものである。また、表皮にハリがあり、適度な重みがあることも重要。なすは水分主体なので、本来であれば重さがある。調理する場合は、一気に加熱すると水分が逃げにくく、特有のジューシーさが楽しめる。

結論

なすの生産地ランキングには、季節によって違いがあることをお分かりいただけただろうか?これはなすが熱帯性の植物であることがひとつの要因。季節によって、スーパーでも並んでいるなすの産地に違いがあるかもしれない。冬や春はハウスもの、夏は産直などをぜひ利用して、露地栽培ものを選んで食べてみてほしい。これからがなすの旬本番。和洋中、多くのメニューに活用したい。

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  • 更新日:

    2020年9月11日

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