1. 基本の牛テールスープの作り方
■下処理
牛テールを購入してきたら、スープを作る前に必ず下処理を行う必要がある。牛テールをそのまま下処理を行わずスープを作り始めてしまうと臭みが出てしまい、美味しいスープが完成しないのだ。まず、牛テールを水につけて血抜きをする。何度か水をかえて行うといいだろう。鍋に牛テールと水を入れて火にかけ、茹でこぼしをする。脂が多い場合は2度茹でこぼしを行うといいだろう。ザルなどにあげて湯をきったら、流水でよく洗おう。洗う際に、血など汚れをしっかり落とすのが美味しい牛テールスープを作るポイントだ。
■牛テールスープの作り方
牛テールの下ごしらえが終わったら、鍋に牛テール、水、ねぎ、しょうがを入れて弱火でコトコトと煮込んでいく。この作業は、通常の鍋で行うと3時間以上かかる。短時間で済ませたい場合は、圧力鍋を上手に活用してみるのもいいだろう。牛テールが柔らかくなったら、火を止めてスープを冷やしていく。冷やすと表面に余分な脂が浮いてくるので、すくい取る作業を行う。余分な脂をしっかり取り除くことも美味しいスープを作るポイントだ。透明の澄んだスープになったら再びスープを火にかけ、1時間ほど煮込んだら完成だ。牛テールスープはじっくり時間をかけて、テール肉がホロホロになるまで煮込んでいこう。このように基本の牛テールスープの作り方を覚えておけば、味付け次第でさまざまなスープにもアレンジできる。
2. 基本の牛テールスープをアレンジしよう
■スンドゥブテールスープ
テールスープに豆腐や好みの野菜などを入れて、あっさりとした味わいが人気のスンドゥブスープにするのもいいだろう。作り方は、基本のテールスープを温め、好みの野菜と豆腐を加えてひと煮立ちさせる。塩で味を調えたら完成だ。牛テールの旨みが詰まったスープは、シンプルな具材や味付けでも美味しくて温まる一品になるだろう。
■テールのワイン煮込み
牛テールスープにワインやトマトピューレを加えて煮込むことで、絶品のワイン煮込みが完成する。作り方は、みじん切りにした人参やセロリ、玉ねぎ、にんにくをオリーブオイルで炒めて、煮込んだ牛テール、赤ワイン、ブイヨン、トマトピューレ、デミグラスソース、スープを加えてテールに味がしみ込むまで煮込む。テールを一度取り出して、スープをミキサーにかけてなめらかにし、テールとともに再び鍋に戻して少し煮込み、塩こしょうで味を調えたら完成だ。
3. 忙しい時にもおすすめ!?牛テール風スープを紹介
■簡単!牛肉のコクうまスープ
牛テールをじっくり煮込んで作る時間はないが、牛肉の旨みがあふれるスープを味わいたいときの簡単牛肉スープレシピを教えよう。牛テールは脂肪が多い部位なので、それに近い牛バラ肉を使ったスープだ。作り方は、鍋にごま油をひいて、にんにく、生姜のみじん切りを炒めて香りを出す。牛バラ肉スライスを加えて炒め、小口切りした長ねぎ、短冊切りした人参、ほぐしたしめじ、水を加える。アクを取りながら煮込み、酒、醤油、塩こしょうで味を調えて白ごまを加えたら完成だ。牛テールを下処理する時間がない場合は、牛バラ肉スライスや切り落とし肉などをうまく使って、短時間で手軽にできる牛肉の旨みがきいたスープを楽しんでみるのもいいだろう。
■豚スペアリブのテールスープ
牛テールがなかなか手に入らない場合は、豚スペアリブを代用して牛テール風スープを作るのもいいだろう。作り方は、鍋に豚スペアリブと白ねぎの青い部分、生姜、にんにくを加えて圧力鍋にかける。圧力鍋で肉がやわらかくなったら、圧力鍋のふたを取り外して、玉ねぎやにんじん、きのこなど好みの野菜を加えて煮込んでいく。最後に塩こしょう、醤油などで味を調えたら完成だ。豚スペアリブからも出汁がでるので、牛テールスープにも劣らない美味しいスープが完成する。
結論
牛テールの下処理は、難しいと思っている人も多いと思うが、基本のやり方をマスターすれば美味しい牛テールスープをさまざまな料理に活用することができる。そのままのシンプルなスープとしても美味しいが、ワインを加えたりトマトを加えたりして洋風スープにしてみるのもおすすめだ。さらにラーメンのスープなどさまざまな使い方ができるので、ぜひ自宅で牛テールスープ作りにチャレンジしてみてもらいたい。
この記事もCheck!