1. エリンギがメンマの代用品になる理由とメリット

そもそもメンマとはどんな食材なのか、簡単に知っておこう。メンマは亜熱帯性気候に生息する「麻筍(まちく)」と呼ばれるタケノコで作られている。製造の起源は台湾にあり、日本には明治期頃に入ってきた。当時からラーメンなどの麺類の具材に使われており、麺といっしょにメンマを食す方法は日本が起源である。
メンマは製造過程で乳酸発酵をおこなう発酵食品で、発酵の過程で麻筍に独特の香りと食感が生まれる。乳酸発酵後の麻筍の食感とエリンギがもつ食感がよく似ていることから、代用品として使われる料理が多数考案されているようだ。
メンマの起源は台湾だが、エリンギのルーツもまた日本ではない。フランスやイタリアなどの地中海性気候地域を中心に自生する西洋型のきのこである。独特の食感で人気だが、健康面でもすぐれた食材であることで知られている。
近年の研究では、エリンギを摂取することで脂肪肝の予防やコレステロールを効率よく排泄する効果が期待できることが証明され始めている。また、エリンギはカルシウムを含む食材との相性がよく、同時に摂取すれば骨粗しょう症の予防にも役立つといわれている。そのほかエリンギに含まれるキノコキトサンと呼ばれる成分は、脂肪の吸収を抑制する効果があり体重増加抑制にも期待できる。エリンギは摂取するメリットの多い食材であることがわかるだろう。
2. 簡単!エリンギメンマの作り方

エリンギでメンマを作る方法を見ていこう。
まず下準備。エリンギを縦に薄切りにしておこう。その後、フライパンを温めてごま油をひいたらエリンギを炒める。エリンギに火が通ったら、水・醤油・砂糖・鶏がらスープの素・酒をフライパンの中に入れ、汁気がなくなるまで煮詰めよう。全体の汁気がなくなったら白ごまをふって完成だ。
エリンギさえあれば、あとは自宅にある調味料を組み合わせての調理が可能だ。辛味を効かせたい場合は、エリンギを炒める前に輪切りの鷹の爪を軽く炒めておいてもよいだろう。または、仕上がったものに食べる分だけ七味をかけるという手もある。まとめて作っておけば、自宅でラーメンを作る際にも具材として活かせるだろう。
3. エリンギメンマを美味しく作るコツ

手軽にできるエリンギメンマをより美味しく作るコツは、新鮮なエリンギ選びと切り方にある。調理する前にポイントをおさえておこう。
まず、エリンギの鮮度を見分けるときは「カサ」に注目したい。カサが薄茶色で、あまり開ききっておらず、内側に軽く丸まっているものを選ぶとよいだろう。カサの裏のひだの色が真っ白で、ひだの間隔がそろっているものは鮮度がよい証だ。あわせて、軸の色が白色であることも確認しておこう。鮮度が落ちているものは、軸の色が黄色味を帯びてくる。エリンギメンマの要となる歯ざわりは鮮度によって左右される。新鮮なものを選ぶ目をもつことは美味しいエリンギメンマを作るコツだ。
もうひとつのコツは、エリンギの切り方だ。切り方の違いによって食感が変わる。注目したいのはエリンギの繊維の方向だ。エリンギの繊維に沿って縦方向に切ると、硬めの食感を楽しめる。エリンギでメンマを作るときには縦方向に切るとよいだろう。もし小さな子どもでも食べやすいメンマにしたい場合は、輪切りにすると柔らかな食感に仕上がる。味をよりしみ込ませたいなら手で裂く方法を検討してもよいだろう。切り方次第で味わいが変わることを覚えておきたい。
結論
エリンギでメンマを作る方法について紹介してきた。エリンギは健康の観点からもメリットの多い食材である。メンマとしてまとめて調理しておけば、つまみやラーメンの具材としても活躍してくれる。コツは鮮度のよいものを選び、希望する食感に合わせた切り方にすることだ。手軽に調理できるためぜひチャレンジしてほしい。
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