冷凍あさりを使ったおすすめメニューを紹介！旨みが格段とアップ！

冒頭でも少し述べたように、殻付きのあさりは、できれば冷凍して冷凍あさりにして使用することをおすすめしたい。その理由は、冷凍あさりにした方が、旨味が感じられやすくなって美味しくなるからだ。

あさりの細胞の中には、グルタミン酸やコハク酸などの旨味成分が、たっぷりと含まれている。しかし、細胞膜にしっかりとガードされているため、なかなか外に出ない。

しかし、あさりを冷凍し、解凍することで、細胞が破壊される。その結果、調理中にたっぷりと旨味成分が出てくるため、その分旨味が格段にアップするというわけだ。

しかも冷凍あさりは、解凍せずにそのまま調理することができる。新鮮なあさりを冷凍すれば、鮮度を保ったまま、3週間程度は十分に保存可能だ。ちなみに、生のあさりは、冷蔵して1～2日程度しか持たない。

1年中入手可能なあさりだが、やはり旬のあさりが最も美味だ。あさりの旬は、3～4月の春先で、ちょうど産卵前になる。旬のあさりは、産卵に備えて栄養をしっかりと蓄えて、身もたっぷりあり、しかも安価で入手できる。旬のあさりは、そのままでもちろん美味しいが、さらに美味しくいただくためにも、多めに買って、冷凍あさりにしておこう。

もちろん、旬以外のあさりも、冷凍することで、旨味をアップさせることができる。

砂抜きを含め、殻付きあさりを冷凍あさりにする手順を紹介しよう。

前述のように、冷凍あさりは、解凍せずにそのまま調理に使用できる。冷凍あさりのおすすめメニューをいくつか紹介しよう。

冷凍あさりにより、各段とアップしたコクと旨味を堪能できるおすすめの一品。食べ応えもバツグンで、意外と簡単に作れるので、朝食のメニューに加えたい。あさりには、タウリンも豊富なので、疲れた時にもおすすめ。

このほか、味噌汁やスープなどの汁物は、冷凍あさりの旨味成分がたっぷりと溶け出した出汁がとれるのですべておすすめできる。

あさりの酒蒸しは、あさりを使った料理としては定番中の定番だが、冷凍あさりを使うことで、格段にアップした旨味をダイレクトに感じることができる点でおすすめ。

実は、冷凍あさりを使った酒蒸しは、電子レンジを使えばいたって簡単に作ることができる。作り方も、耐熱容器に冷凍あさりを並べ、上から酒をふりかけた後、ラップをゆるくかけ、あさり200ｇにつき、600Ｗで3分程度加熱した後、全体を混ぜて、さらにラップをかけて、1分程度加熱すればできあがる。

ボンゴレパスタも、冷凍あさりのおすすめメニューとして、やはり外せない。フライパンでオリーブオイル、にんにく、唐辛子を炒め、冷凍あさりを加える。白ワイン（あるいは日本酒でも可）を回しかけ、ふたをして、しばらく蒸し焼きにする。あさりの殻が開いたら、そこに茹でたパスタを加え、よく混ぜ合わせ、塩コショウで味を調えれば、できあがり。

冷凍あさりがおすすめの理由や、冷凍あさりのおすすめメニューについて紹介した。ご納得いただけただろうか？あさりの酒蒸しのように、調理がシンプルであればあるほど、冷凍あさりの旨味をはっきりと感じることができる。いつものあさりの定番メニューを、より美味しくさせたい場合、冷凍あさりを使ってみよう。