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鱧に骨切りが必要な理由とは?骨切りが熟練技と呼ばれる所以も解説

鱧に骨切りが必要な理由とは?骨切りが熟練技と呼ばれる所以も解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2020年9月28日

魚をキレイにおろすのは素人には難しく感じる。なかでも鱧をおろすのは熟練した技がないとできないといわれている。その理由が鱧の骨切りだ。骨切りとはその名の通り骨を切る作業を指すが、ここでは鱧に骨切りが必要な理由や骨切りが難しいといわれている理由を深掘りしていく。また、骨切りに挑戦したい人のために骨切りの仕方も紹介する。

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1. 鱧の骨切りをする理由

通常の魚では三枚おろしにして大きい骨を取り除き、小さい骨は骨抜きで取り除くのが一般的だ。しかし、鱧の場合は骨を取り除くだけではなく骨を切るといった作業も必要になる。鱧だけが骨切りを行なわなければならない理由は鱧の身体構造に隠されている。

鱧は小骨が多い魚

魚には大なり小なり骨がある。三枚おろしにすることで大きい骨を取り除くことはできるが、小骨は身に残ってしまう。ほかの魚なら骨抜きで取り除けばよいのだが、鱧の小骨は多くて取りきれない。鱧は細長い魚であるため、小骨をすべて取りきろうと思うと膨大な時間がかかってしまう。しかし、小さいといえども骨が残ったままで食べにくい。そこで生み出されたのが骨切りという技術だ。小骨を断ちきることで食べたときに骨が引っかからなくなり、鱧を美味しく食べられるようになる。

家で骨切りする必要はない

骨切りをしないと食べられない鱧だが、家で骨切りをする必要はほとんどない。スーパーで売られている鱧の多くはすでに骨切りまでの下処理を終えているからだ。骨切りを終えている鱧であれば適当な大きさにカットして、茹でたり揚げたりするだけで食べることができる。鱧料理が面倒だと思っていた人も骨切り済みの鱧であれば簡単に作れる。

2. 鱧の骨切りは難しい?

骨切りは熟練の技が必要で長年の経験が必要とされている。骨を切るだけの作業がなぜ難しいのか解説していく。

骨切りは繊細な包丁技術が必要

骨切りが難しいといわれるのは皮を残して骨と身を切らなければいけないからだ。骨切りという名前の技術だが、実際には骨と一緒に身も切られており、皮が繋がっているため身が繋がっているように見えるのだ。鱧の小骨は食べると気になるが、包丁で切るのはそれほど難しいことではなく、力を入れなくても容易に切ることができる。そのため、力加減を間違えると簡単に皮ごと切ってしまう。絶妙な力加減と繊細な包丁コントロールが揃って初めてできる技術なのだ。

プロでも難しい骨切り

骨切りは和食のプロでも難しい技術とされている。皮を残して切る技術も重要だが、包丁を入れる回数がもっとも重要視されているからだ。小骨が気にならないくらいにするには細かく包丁を入れる必要があり、プロの世界では「一寸につき26筋」入れて初めて一人前と認められる。ちなみに一寸とは約3.3cmで、26筋入れるとなると、約1.2mmごとに包丁を入れることになる。皮だけを残しつつ細かく包丁を入れる技はまさに職人技といえる。

3. 鱧の骨切りに向いている包丁は?骨切りの仕方を解説

熟練した技が必要な骨切りだが、家でもチャレンジすることはできる。プロのような仕上がりにするのは難しいかもしれないが、鱧を丸々購入できたときはぜひともやってみよう。

骨切り専用の包丁がある

骨切りは家にある包丁でもできるが、やはり骨切り専用の包丁を使ったほうがやりやすい。骨切り専用の包丁は「鱧切り包丁」とも呼ばれている。包丁といえば刃先が細くなっているものが多いが、骨切り専用の包丁は刃先が四角くなっている。見た目も特徴的だが、持ってみるとほかの包丁に比べて重いのが分かる。包丁の重みを利用して骨が切れるようになっており、余計な力を入れずに骨切りすることができる。しかし、重みがある分コントロールが難しく、細かく包丁を入れるのは普段の包丁より難しいだろう。

骨切りの仕方

まずは鱧を開いた状態で皮を下にしてまな板の上に置く。包丁は、刺身を作るときと一緒で奥から手前に引くように動かそう。皮を切らないようにと意識しすぎると小骨がまったく切れていないということもある。小骨といえども包丁に当たったときは感触があるため、その感触を確かめながら切っていこう。なるべく皮ギリギリまで切れ目を入れたほうが湯引きやしゃぶしゃぶにしたときの見栄えがよいが、最初は小骨が切れたらそこで包丁を入れるのをやめよう。そうすることで皮ごと切ってしまうのを防げる。

結論

鱧は小骨が多い魚で、骨切りをしないと小骨が口に当たって食感が悪くなってしまう。骨切りはプロでも難しい技術で、皮1枚を残し細かく切れ目を入れるという繊細な包丁技術が求められる。スーパーでは骨切り済みの鱧が売られているため家で骨切りをする必要はないが、骨切りしていない鱧を買って挑戦してみるのも面白いだろう。職人技のすごさを体感するはずだ。
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