目次
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
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1. ムースーローとは?

ムースーロー(木須肉)とは、中国山東省発祥のキクラゲ・豚肉・卵などを使った炒め物である。発祥地である山東省ではタケノコなども使っていたが、伝わった先の北京市ではタケノコが不足していたためキュウリなどが使われたという。日本の中華料理店で見かけることも多く、古くから「豚肉とキクラゲの卵炒め」といった名前で食べられている。濃厚な味わいが特徴でご飯との相性もいい。
2. ムースーローの基本的な栄養価

ムースーローの栄養価は、使う具材や食べる量によって異なる。しかし、一般的なキクラゲ・豚肉・卵・オイスターソース・鶏ガラスープの素などを使って作る場合、2人前あたりのカロリーは473kcal程度、糖質量は3.6g程度になる。以下にそれぞれの内訳をまとめておく(※1)。
【ムースーローのカロリーの内訳】
・キクラゲ(5g):11kcal
・豚肉(100g):237kcal ※かたロース
・卵:(60g):85kcal
・オイスターソース(12g):13kcal
・鶏ガラスープの素(1g):2kcal
・食用油(14g):125kcal
・豚肉(100g):237kcal ※かたロース
・卵:(60g):85kcal
・オイスターソース(12g):13kcal
・鶏ガラスープの素(1g):2kcal
・食用油(14g):125kcal
【ムースーローの糖質量の内訳】
・キクラゲ(5g):0.7g
・豚肉(100g):0.1g ※かたロース
・卵:(60g):0.2g
・オイスターソース(12g):2.2g
・鶏ガラスープの素(1g):0.4g
・食用油(14g):0g
・豚肉(100g):0.1g ※かたロース
・卵:(60g):0.2g
・オイスターソース(12g):2.2g
・鶏ガラスープの素(1g):0.4g
・食用油(14g):0g
3. キクラゲの卵炒めの基本のレシピ

「オリーブオイルをひとまわし」のレシピ集では、ムースーローに近い「キクラゲの卵炒め」の作り方も紹介している。豚肉なしのレシピであるため、ムースーローにするなら薄切り豚肉などを加えるのがおすすめだ。それではさっそくキクラゲの卵炒めの材料や作り方を確認しよう。
キクラゲの卵炒めの材料(2人前/豚肉なし)
・キクラゲ(乾燥): 5g
・卵:1個
・玉ねぎ:40g
・砂糖:少々
・顆粒中華出汁:少々
・醤油:少々
・食用油:適量
・卵:1個
・玉ねぎ:40g
・砂糖:少々
・顆粒中華出汁:少々
・醤油:少々
・食用油:適量
キクラゲの卵炒めの作り方・手順(豚肉なし)
1.キクラゲは水で戻して石づきを切り落とす
2.玉ねぎは薄くスライスしておく
3.油を引いたフライパンでキクラゲと玉ねぎを炒める
4.卵を割ったボウルに炒めたキクラゲと玉ねぎを入れて味付けする
5.油を引き直したフライパンで卵がふんわりなるよう炒めたら完成
2.玉ねぎは薄くスライスしておく
3.油を引いたフライパンでキクラゲと玉ねぎを炒める
4.卵を割ったボウルに炒めたキクラゲと玉ねぎを入れて味付けする
5.油を引き直したフライパンで卵がふんわりなるよう炒めたら完成
【キクラゲの卵炒めを美味しく作るポイント】
・溶き卵と具材を合わせると風味がよくなる
・多めの油で炒めるとふわふわ卵に仕上がる
・多めの油で炒めるとふわふわ卵に仕上がる
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4. ムースーローに関するよくある質問

ここまで、ムースーローの基本・栄養価・レシピなどを詳しく解説してきた。しかし、まだムースーローについて知りたいこともあるだろう。そこで最後にムースーローのよくある質問に回答する。
Q1.山東料理ってどんな料理なの?
山東料理(魯菜)とは、山東省発祥の料理のこと。中国で最も歴史のある料理の一つであり、中国四大料理(中国八大料理)の一角を担っている。非常に調理技法が豊富で難易度が高い料理が多いといわれているほか、醤油などで味付けをするため塩気が強い料理が多いとされている。山東料理はムースーローのほかに、餃子や北京ダックなどのルーツにもなっている。
Q2.ムースーローの名前の由来は?
ムースーローは中国語で「木須肉」と書く。この「木須(ムースー)」は元々「木犀」という文字であり、これには花の「キンモクセイ」という意味がある。ムースーローが黄色みを帯びていて、キンモクセイの色味をイメージさせるため名付けられたそうだ。なお、「須」が使われるようになった理由には「簡単に書けるようにした」「サイを意味する犀を避けた」などいくつか説がある。
Q3.ムースーローのアレンジ方法は?
ムースーローのアレンジアイデアには、具材をプラスしたり味付けを変えたりする方法がある。具材であれば、もやし・白ネギ・ニラ・小松菜などを加えてみるのもおすすめ。また、味付けであれば中華風に仕上げたいならオイスターソースをベースに、和風に仕上げたいなら醤油をベースにするのがおすすめだ。このほか、仕上げにラー油や香味油などを使ってアクセントをつけても美味しい。
結論
ムースーローは、日本でも「豚肉とキクラゲの卵炒め」といった名前で親しまれている中華料理(山東料理)のことである。そんなムースーローは家でも手軽に作ることができ、白飯などとの相性も非常によくなっている。家で中華料理を作るときには、ぜひ絶品ムースーローに挑戦してみよう。
(参考文献)
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