目次
1. まずは厚揚げの基本からおさらい

厚揚げとはどんな食材なのか、油抜きは必要なのかなど、基本から身につけていこう。
豆腐の「外側」を揚げたもの
厚揚げは生揚げとも呼ばれる。豆腐の外側だけを揚げており、中身はプルンとした豆腐の状態のままという食材だ。外側を揚げることにより加熱しても崩れにくい。その特徴を生かし、煮物や炒め物など幅広い料理に使われる。
油抜きは必要?
必ずしなければならないものではないが、油抜きをすることで味が染み込みやすくなる。煮物に使う場合はとくに油抜きをしておくとよいだろう。
油抜きのやり方
- 熱湯を用意する
- 耐熱ボウルとザルを重ね、厚揚げを入れる
- 熱湯を回しかける
- 裏返して反対側にも熱湯を回しかける
- 水気を切る
以上が、基本の油抜きの方法だ。ほかにも、熱湯でサッと茹でたり電子レンジを使ったりする方法がある。時間がないときなどは、キッチンペーパーで表面の油を拭き取る程度でも十分だ。
2. ベーコンの旨みが決め手!厚揚げと白菜のとろうま煮

さっそく、厚揚げを使ったさまざまなレシピを紹介していこう。まずは白菜との煮物だ。和風出汁もよいが、コンソメで洋風に仕上げても美味しい。ベーコンを使って旨みを加えよう。
材料
- 厚揚げ
- 白菜
- ベーコン
- コンソメスープの素
- 酒
- 水
作り方
- 油抜きした厚揚げをひと口大にカットする
- 白菜をザク切りに、ベーコンを食べやすい大きさにカットする
- 熱したフライパンにベーコンと厚揚げを入れて焼き色をつける
- 白菜を加えてコンソメスープの素と酒、水をふりかける
- ふたをして弱火で10~15分ほど煮る
- 白菜が柔らかくなったら完成
煮物なので油抜きをしておくと味が染み込んでより美味しくなる。お好みで塩こしょうをふっていただこう。
アレンジアイデア
蒸し煮にする際、柚子こしょうを少量加えるとさわやかな風味を楽しめる。また水の代わりに牛乳を入れればミルク煮になる。簡単にアレンジできるので、ぜひさまざまな味付けを楽しんでほしい。
3. こってりコクうま!厚揚げと豚バラのオイスター炒め

次に紹介するのは、オイスターソースを使った中華風の炒め物。濃厚な味付けのおかずも、大豆製品である厚揚げと水分の多い白菜で作れば食べやすい。豚バラ肉を加えてごはんが進むガッツリ系の一品に仕上げよう。
材料
- 厚揚げ
- 白菜
- 豚バラ肉
- オイスターソース
- 醤油(または味噌)
- みりん
- ごま油
- にんにく
- しょうが
合わせ調味料はオイスターソースと醤油(または味噌)、みりんをそれぞれ2:1:1の割合を目安に、お好みで調整しよう。
作り方
- 調味料を合わせておく
- 食材を食べやすい大きさにカットする(白菜はザク切り)
- にんにく・しょうがをみじん切りにする
- フライパンにごま油をひき、にんにくとしょうがを入れて火にかける
- 豚バラ肉と厚揚げを入れて炒める
- 白菜を加えて炒め、しんなりしたら合わせ調味料を加える
- 全体を混ぜるようにしながら炒め合わせれば完成
最初ににんにく・しょうがとともに豆板醤を少量加え、ピリ辛なオイスター炒めにするのもおすすめだ。豆板醤は炒めることで辛みが引き立つため、具材を入れる前に加えておこう。ただし小さな子どもも食べる場合は豆板醤ではなく、甘みのあるたまねぎやコーンなどを追加すると食べやすいだろう。
4. ナンプラー香る!厚揚げと白菜のエスニック炒め

いつもの炒め物には飽きた、ちょっと変わった料理が食べたいという方には、ナンプラー(魚醤)を使ったエスニックな炒め物もおすすめだ。厚揚げと白菜というシンプルな具材でも、調味料が変わるだけで不思議と特別感のある料理になる。
材料
- 厚揚げ
- 白菜
- ナンプラー
- 醤油
- 砂糖
- レモン汁
- ごま油
ナンプラーに醤油・砂糖・レモン汁を加えて合わせ調味料を作っておこう。ご家庭にナンプラーがない場合は、醤油にイカの塩辛(またはアンチョビ)を少量加えて代用すると近い味になる。
作り方
- 調味料を合わせておく
- 厚揚げを食べやすい大きさにカットする
- 白菜をザク切りにする
- フライパンにごま油をひいて、厚揚げと白菜を炒める
- 白菜がしんなりしたら合わせ調味料を回しかける
- サッと炒め合わせれば完成
厚揚げと白菜のみでも十分美味しいが、物足りないときは具材を追加しよう。とくにピーマンやなす、パプリカなどはナンプラーとよく合う。豚肉や鶏肉を追加するのもおすすめだ。
5. ごまの風味が食欲をそそる!厚揚げの生姜焼き

生姜焼きといえば豚肉だが、厚揚げを使うとよりヘルシーかつボリューミーな生姜焼きになる。ごまの風味と甘辛い味わいがなんとも言えない絶品だ。酒のつまみはもちろん、メインのおかずにもなるのでぜひレパートリーに加えてみてはいかがだろうか?
材料
- 厚揚げ
- 醤油
- 砂糖
- みりん
- ごま油
- しょうが(チューブでOK)
- 白ごま(すり)
作る量にもよるが、4人家族なら合わせ調味料は醤油・みりん・白ごまがそれぞれ大さじ2杯、砂糖大さじ1杯、しょうが2〜4cmほどが目安だ。
作り方
- 調味料を合わせておく
- 油抜きした厚揚げを食べやすい大きさにカットする
- フライパンにごま油をひいて火にかけ、厚揚げを炒める
- 厚揚げに焼き色が付いてきたら合わせ調味料を回し入れる
- 全体を混ぜるようにしながら炒め合わせれば完成
たったこれだけで、ご飯が進む甘辛・厚揚げ生姜焼きの完成だ。なお厚揚げを炒めている最中の余分な油が気になるときは、適宜ペーパータオルなどで拭き取っておこう。
6. 男らしくガッツリいただく!厚揚げの卵とじ丼

シンプルな料理ながらボリューム満点なのがこちら。皿に盛って普通におかずにしてもよいし、丼ぶりご飯にのせてガッツリいただくのもよい。卵だけでは物足りないかもしれないが、厚揚げが入ることでかなり食べごたえが増すので、ぜひ試してみてほしい。
材料
- 厚揚げ
- 卵
- ネギ
- めんつゆ
- 水
- サラダ油
作り方
- 厚揚げを食べやすい大きさにカットする
- ネギを薄めの斜め切りにする
- 卵をボウルに割り入れて混ぜておく
- フライパンにサラダ油をひいて、厚揚げとネギを炒める
- ネギがしんなりしてきたところで水とめんつゆを加える
- ひと煮立ちしたら卵を回し入れる
- 卵が固まりはじめたら軽く混ぜる
- 卵がお好みの硬さになったところで火を止めれば完成
甘めに仕上げたいときはネギを多めにするとよいだろう。また丼にするときは「つゆだく」をおすすめする。サッと作れてお腹も満足するおすすめレシピは、きっと子どもにも喜ばれるはずだ。
7. 箸休めにピッタリ!厚揚げと小松菜の煮浸し

ここまでメインのおかずになる厚揚げを使ったレシピを紹介してきたが、最後は副菜として最適な、厚揚げと小松菜で作る煮浸しを紹介しよう。もちろん多めに作ってメイン料理にしてもOKだ。
材料
- 厚揚げ
- 小松菜
- 塩
- 醤油
- 砂糖
- みりん
- 和風だしの素
- 水
下ごしらえとして厚揚げを油抜きすることと、鍋に塩を少量加えてお湯を沸かし、小松菜を2分ほど茹でたら流水にさらしてザルにあげ、水気をよく切っておこう。
作り方
- 厚揚げを食べやすい大きさにカットする
- 小松菜を長さ3〜4cm程度にカットする
- 鍋に水と和風だしの素を入れて火にかける
- ひと煮立ちしたら厚揚げと調味料を加える
- 弱火で4〜5分ほど煮込んだら小松菜を入れる
- 最後にひと煮立ちさせれば完成
厚揚げのたんぱく質と、ほうれん草にはやや及ばないものの小松菜のβカロテンをはじめとするビタミンや、ミネラルなどをバランスよく摂取できる煮浸しが完成する。常備菜としてもおすすめだ。
結論
ご覧のように、厚揚げはさまざまな料理に使える優秀な食材だ。火が通りやすいため、煮物でも炒め物でも比較的短時間で仕上げることができる。味付けや食材の組み合わせを変えながら、ぜひ厚揚げを使った料理のレパートリーを増やしていってほしい。
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