目次
1. しいたけを保存する際の留意点

しいたけを保存するにあたって覚えておくべきポイントは、水で洗わないことと保存袋に入れ替えることだ。ではその理由とは?
水で洗うのはNG
多くの野菜類は調理する前に水で洗うが、しいたけは風味落ちを避けるため洗わないようにしよう。汚れが気になるときはキッチンペーパーを水で濡らし、固く絞って拭き取ること。
保存袋に入れ替える
しいたけは袋やパックに入れて販売されていることが多い。そのままの状態で保存すると湿気が出やすいため、購入後は必ず袋やパックから取り出して保存すること。
2. しいたけは冷凍保存がおすすめ

ここでは冷凍保存をおすすめする理由と保存方法を解説しよう。
冷凍保存をおすすめする理由
長期保存したい場合、干ししいたけ以外は冷凍保存がおすすめだ。冷凍保存は手軽にできるので実践しやすいだろう。また、冷凍することで旨みがアップするといわれており、すぐに使う予定がある場合でも冷凍保存するとよい。さらに、しいたけの特徴のひとつである食感をそのままキープできるうえ、味がしみ込みやすくなる点が冷凍保存をおすすめする理由だ。
しいたけを冷凍保存する方法
- しいたけの汚れは濡らして固く絞ったキッチンペーパーで拭き取る
- 石づきを切り落とし、カサと軸に切り分ける
- 調理方法に合わせて一口大や薄切りにする。もちろんまるごとでもOK
- 保存袋になるべく重ならないように並べて入れて冷凍する
まるごと冷凍するときは冷蔵保存のときと同じように、軸がついているほうを上にして保存する。先述したようにしいたけは水洗いすると風味が落ちるため、汚れがあればキッチンペーパーで拭いて落とせばよい。カサはそのまま保存袋に入れて構わないが、軸はまとめてラップに包んで保存袋に入れること。
冷凍保存できる期間は?
しいたけを冷凍保存する期間の目安は1ヶ月程度だ。
3. 冷凍保存したしいたけの解凍方法と食べ方

ここでは、しいたけの解凍方法と調理に使う方法を解説しよう。
まるごと冷凍保存した場合
まるごと冷凍したしいたけはトースターかグリルで焼き、しょうゆを垂らして食べるだけでも美味しい。また、その形を利用して肉詰めにするのもおすすめ。カットすることもできるので、さまざまな料理に使うことができる。
ひと口大に切って冷凍保存した場合
炒め物や煮物におすすめ。食感は生よりやや劣るが、加熱してもほとんど大きさが変わらないので、しっかりとした存在感を示してくれる。
薄切りにして冷凍保存した場合
汁物や炊き込みごはん、茶わん蒸しにちょい足ししやすく便利だ。和食以外に中華や洋食に加えるのもおすすめ。
4. しいたけを冷蔵保存する方法

ここでは、しいたけを冷蔵保存する方法と保存期間の目安を解説しよう。
冷蔵保存のやり方とポイント
しいたけを袋やパックから取り出し、キッチンペーパーで包んで保存袋に入れる。キッチンペーパーで包まず保存すると、湿気ですぐに傷むので要注意だ。また、しいたけを保存する際は向きに注意が必要である。軸のついているほうを上に向くようにして保存すること。軸を下にして保存すると、カサの内側の胞子が落ちて傷みやすくなるからだ。あとはポリ袋に入れて冷蔵庫へ入れよう。
冷蔵保存できる期間は?
しいたけの冷蔵保存する期間の目安は1週間程度だ。
5. しいたけを常温保存する方法

ここではしいたけを常温保存する方法と保存期間の目安、コツや注意点を解説しよう。
常温保存のやり方とポイント
常温保存は冷蔵保存に比べると保存できる期間が短いため、基本的にしいたけは常温保存に向いていない。とくに湿度と気温の両方が高い夏に常温保存すると、半日程度で傷むことがある。常温で保存するときに注意すべきは部屋の湿度だ。しいたけを保存袋に入れるとき、乾燥剤があれば一緒に入れておき、冷暗所に置いて保存すると安心である。
常温保存できる期間は?
しいたけを常温保存できる期間の目安は数日~1週間ほどだ。
6. 干ししいたけにすれば長期保存も可能

ここでは干ししいたけの作り方とコツ、保存期間、戻し方を解説しよう。
干ししいたけの作り方
- しいたけの汚れを湿らせたキッチンペーパーで拭き取って石づきを切り落とす
- スライスした干ししいたけを作る場合は5~6mm程度の薄切りにする
- カゴなどに重ならないように並べる
- 直射日光のあたる風通しのよい場所で干す
- 乾燥状態を見ながら5日前後を目安に取り込む
しいたけを大量に入手したら、家で干ししいたけを作るのもおすすめだ。干すことで旨みがアップするので、一度試してみてはいかがだろうか。
干ししいたけの保存期間の目安
干ししいたけにすると長期保存が可能だ。保存期間の目安は密閉容器か保存袋に乾燥剤と一緒に入れて2ヶ月程度だ。
干ししいたけの戻し方
干ししいたけは内側にほこりや汚れがたまりやすいため、水でよく洗うこと。あとは密封容器に入れて、かぶる程度の水を加えて冷蔵庫で5時間ほどおく。時短で干ししいたけを戻したいなら、砕いて水に入れ、冷蔵庫で1〜2時間ほど寝かせる。あるいは干ししいたけを数枚耐熱容器に入れ、水を加えて600Wの電子レンジで約2分30秒加熱する。ただし時短で戻すと水で時間をかけて戻すより、多少味が落ちやすい。
戻した干ししいたけを冷凍保存する方法
戻した干ししいたけを戻し汁から取り出し、重ならないように保存袋に入れて冷凍室へ。保存期間の目安は1ヶ月ほどだ。
7. 新鮮なしいたけの選び方

ここでは新鮮なしいたけの選び方を解説しよう。
しいたけを選ぶときのポイント
しいたけは肉厚で、カサが開ききっていないものを選ぶこと。またカサの内側が白いものや、軸が太くて短いしいたけがおすすめだ。
8. 冷凍しいたけを使ったおすすめレシピ

最後に冷凍したしいたけで簡単に作れるおすすめのレシピを紹介しよう。
焼きしいたけ
しいたけは凍ったまま、カサに5mm程度の切り込みを十字型に入れる。凍っているため、キレイに包丁が入るはずだ。フライパンを熱して油をなじませ、凍ったままのしいたけを表面から焼く。塩こしょうをふりかけて5分ほど加熱し、裏返して2分ほど焼く。最後に器に盛り付ければ焼きしいたけの完成だ。加熱時間は、しいたけの大きさで加減すること。冷凍しいたけは凍ったまま調理しても、見た目は生のしいたけと変わらない。
冷凍しいたけの天ぷら
冷凍しいたけは大きければ半分に切り、半解凍の状態にする。ボウルに天ぷら粉を入れ、水を加えて衣を作る。ボウルにしいたけを入れ、衣をつける。フライパンに油を注いで180℃に熱し、しいたけを入れて揚げていく。時間は2~3分ほど。しいたけに火が通れば網に揚げて油を切る。最後に器に盛り付けて大根おろしを添えれば、冷凍しいたけの天ぷらの完成だ。好みで塩やしょうゆで味わってもらいたい。
結論
しいたけを保存する際の留意点や具体的な保存方法、解凍方法、常温保存するポイント、新鮮なしいたけの選び方、おすすめのレシピを紹介した。先述したように、しいたけにはいろいろな保存方法がある。冷凍保存なら約1ヶ月もつうえ、旨みが増すので、ぜひ試してもらいたい。
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