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ヒラマサとブリの違いとは?ハイブリッドなブリヒラの謎に迫る!

ヒラマサとブリの違いとは?ハイブリッドなブリヒラの謎に迫る!

投稿者:ライター 上野圭代(うえのたまよ)

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

鉛筆アイコン 2020年10月11日

スーパーなどでヒラマサを見かけると、一見ブリのように見えるため間違えてしまう。実は魚屋などのプロでも見間違うことがあるというほど、ブリとヒラマサは似ているのだ。それでは一体どのようにして区別をするのだろうか。こちらではヒラマサとブリの見分け方、味の違いなどを中心としながら、ヒラマサやブリに似ているカンパチについても紹介していこう。

  

1. ヒラマサとブリは何が違うの?味はどちらが美味しい?

日本は魚が美味しい国であり、好きな人も多い。そんな中、高級食材と呼ばれている魚がヒラマサだ。収穫量が少ないことで高級魚という認識があるヒラマサは、実はブリと見た目がそっくりである。それは魚に詳しい人でもパッと見ただけでは見分けがつかないといわれているほどだ。それでは味はどうだろうか。ヒラマサとブリは食べ比べるとどのように違うのか、どちらが美味しいか気になっている人のためにも検証していこう。

ヒラマサとブリの味の違い

ヒラマサは大体春から初夏が一番美味しい季節だといわれている。刺身にすると見た目もそっくりなヒラマサとブリ。しかしヒラマサは弾力があり歯ごたえがしっかりしている。対してブリは口に入れると柔らかいのが特徴で、独特の香りがあるのだ。
またヒラマサは脂が少なめなのに対し、ブリはやや脂部分が多い。見た目ではヒラマサが綺麗な薄いピンク色をしていることが多く、ブリは血合いの部分が多いことでも知られている。
ヒラマサとブリの味を比べどちらが美味しいか問うとしたら、好みの問題だろう。ブリよりも淡泊で食感を楽しみたい人にはヒラマサがおすすめである。

2. ヒラマサとブリの見分け方は?

ヒラマサとブリの味の違いは意外にも明確だった。しかし見た目は本当のそっくりの二種の魚はどのように見分けるのだろうか。スーパーなどで購入するときはもちろんだが、知っていると釣りも楽しむことができるだろう。ここではヒラマサとブリの刺身時の見分け方と、さばく前の見分け方についても解説していこう。

血合いが少なくしっかりしている

ヒラマサとブリを並べてみると、刺身の状態だととくに気が付きにくい。ヒラマサは薄いピンク色で血合いが少ないのが特徴。そしてブリよりもしっかりしているのだ。パックで販売されている際、中身が赤っぽく柔らかい身、もしくは脂身が多くなっているのがブリだ。

イエローラインの位置

ヒラマサとブリには共通して、側面にイエローラインとも呼ばれる縞が入っている。一見見分けがつかないがポイントは「胸ビレ」である。ブリはイエローラインから少し間が開いて胸ビレが付いているが、ヒラマサはこのイエローラインに胸ビレが重なっているのだ。

全体のフォルム

初心者でも簡単に見分ける方法の1つに、魚自体のフォルムが挙げられる。ヒラマサは全体的に平らな形をしているが、ブリはふっくらと丸みを帯びているものが多い。

目からエラぶたまでの距離

ヒラマサとブリは目からエラブタまでの距離が違う。ヒラマサは短いが、ブリは幅が広くなっているのだ。

腹ビレの長さ

ヒラマサとブリは腹ビレの長さが違う。ヒラマサは腹ビレが胸ビレより長くなっているが、ブリは同じ長さである。

上あごの形状

ヒラマサとブリは上あごの形状でも違いを見つけることが可能だ。ヒラマサは丸まっているが、ブリは角ばっている。

3. ヒラマサ、ブリに似てる?カンパチってどんな魚?

カンパチもまたブリやヒラマサと並んで人気のある魚だ。見た目はブリやヒラマサよりも黄がかっているため、見分けやすいのが特徴である。天然カンパチは珍しく流通しにくいため、販売されているほとんどのカンパチは養殖だ。スーパーなどで購入できるがブリなどよりも高値であることが多い。

カンパチの名前の由来

カンパチとブリ、ヒラマサなどを見分ける際に、最も簡単な方法が顔の模様だ。頭から左右対称に付いている模様を正面から見ると、「八」という漢数字に見えることでこの名が付いたとされている。

カンパチの刺身の味

見た目には刺身の状態でもブリに似ているカンパチだが、食べてみるとブリよりも食感がある。コリっとした食感が特徴的で、脂肪分がバランスよく調整されている。これはカンパチが養殖で作られることがオーソドックスであるからだ。食べたあともクセがないため、刺身が苦手な人でも比較的好んで食べる人が多いという。

4. ヒラマサとブリのハイブリッド、ブリヒラがある!?

最近話題になっているのがヒラマサとブリを掛け合わせた、「ブリヒラ」と呼ばれる交雑魚だ。実は近畿大学が水産研究の一環とし、ブリのメスとヒラマサのオスを掛け合わせた品種を作りあげることに成功。
血合い部分が多く全体的に赤っぽい身が特徴のブリは、夏場の暑いときには変色しやすいのが難点。一方で身がしまっており変色しにくいヒラマサは夏場でも美味しく食べられるといわれている。二種の魚のよい部分を組み合わせたハイブリッド魚が生まれたのだ。
2019年当時ではスーパーの「ベイシア」のみで扱われ、刺身などで購入することができた。「ブリヒラ」は、ブリの脂身とヒラマサの歯ごたえが美味しい魚として知られるようになったのである。

結論

ここでは高級魚として知られるヒラマサと、ヒラマサによく似ているブリ、カンパチについての見分け方などを紹介してきた。どれも似ているようで細かな違いがあり、食感や味も違う。近畿大学がよいところを掛け合わせたハイブリッドのブリヒラなどを作るなど、ますますヒラマサとブリに注目が集まっている。ぜひ見分け方を知り、季節や好みでヒラマサやブリ、カンパチなどを楽しんでほしい。
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  • 更新日:

    2020年10月11日

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