1. 盛岡冷麺とは?どんな麺を使って作る?

岩手県は麺大国であり、盛岡には「盛岡三大麺」が存在する。盛岡三大麺のなかでも、とくに独特の特徴をもつ冷麺にはどのような麺を使用しているのであろうか。
盛岡三大麺
盛岡の三大麺とは、「わんこそば」「じゃじゃ麺」「冷麺」のことである。わんこそばには400年を超える歴史があり、じゃじゃ麺や冷麺は大陸との交流によって生み出されたものである。
盛岡冷麺とは
盛岡冷麺は、1954年にご当地の麺職人によって考案されたものである。朝鮮半島に伝わる冷麺に独自のアレンジを加えて、麺のコシの強さがウリの「盛岡冷麺」を生み出したのである。冷麺はその名の通り、冷製の料理である。盛岡の人々の間では、当初はその麺のコシの強さになじんでもらえなかったようだが、徐々にファンが増えていったという。牛のスープとキムチの辛味を愛する人は多く、現在は盛岡を代表する食文化として日本中で知られるようになった。
2. 盛岡冷麺タレの作り方を紹介

自宅で冷麺を作るとなると、初めてでは麺の扱いに戸惑うかもしれない。タレの作り方にも頭を悩ます人が多いだろう。出来合いのタレも市販されているが、今回はあえて盛岡冷麺のタレに注目してみたい。
オリジナルのタレは
1986年の第1回ニッポンめんサミットで盛岡冷麺の知名度アップに貢献した「ぴょんぴょん舎」のタレをみてみよう。牛の骨と鶏ガラからとる出汁は、コクと甘みがあることで知られている。タレ自体に辛味はなく、トッピングに使われるキャベツと大根のキムチの辛さと酸味が、タレを引き立てるといわれている。
自宅でタレを作る場合
自宅では牛の骨や鶏ガラは扱いにくいことから、それに類する鶏ガラスープなどを使用すると便利である。時間に余裕があれば、鶏肉や牛肉のブロックなどから出汁を取って肉はトッピングとして使用する方法もよい。コクが出るように、生姜や長ネギ、みりんや醤油を使って食べやすいタレを作ろう。辛味は、キムチの分量で調節する。
3. 辛味がうまい!盛岡冷麺の作り方

タレが完成したら、麺を用意して盛岡冷麺を作っていこう。冷麺の独特の麺はほかに類を見ない特徴があるが、代用の麺も存在する。
市販の冷麺を使って
盛岡冷麺のベースともいえるコシの強い麺は、市販のものを利用することになる。盛岡冷麺の知名度が上がったため、岩手県以外の地区でも入手可能である。冷麺の茹で時間は一般的に短く、固めが好みであれば1分ほどで茹で上がる。茹でたあとはしっかり水で洗い、ぬめりをとるのがコツである。用意したタレ、キムチなど好みのものをトッピングして食べよう。スイカなどの甘いフルーツも忘れずに。
そうめんでも代用可能
冷麺の麺が苦手であったり買い忘れてしまった場合には、そうめんでも代用可能である。もちろん麺の食感は異なるものの、出汁の効いたタレと辛味のあるトッピングでそうめんも美味しく食べることができる。
4. 盛岡冷麺の具材は?

盛岡冷麺にのせる具材は、オーソドックスなものから変わり種までさまざまある。自宅で盛岡冷麺を作るときには、定番以外の具材をのせるのも楽しい。そのアイデア例をみてみよう。
具材の具体例
盛岡冷麺のトッピング具材としては、キムチ、茹で卵、きゅうり、チャーシューや牛すね肉、スイカなどが定番として挙げられる。また、鶏のささみやわかめなどの海藻をのせても美味しくなる。少し趣を変えて、海鮮風にするのもよいかもしれない。エビやアサリ、カニカマや海藻をのせれば豪奢な盛岡冷麺となる。変わり種の具材としては、フルーツもある。定番のスイカだけではなく、桃や梨などの夏のフルーツをのせればより清涼感を実感できるだろう。
結論
盛岡冷麺は岩手県外でもかなり知名度が上がってきた料理である。スーパーでセットで購入すれば簡単に作れるが、時間があるときはタレから自家製にするとさらに美味しくなる。キムチやカクテキで辛味をきかせれば大人の味になるし、果物をトッピングすれば子どもも喜ぶ盛岡冷麺となる。食卓の定番メニューとして、ぜひ家族で楽しんでほしい。
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