1. 料理の基本:めかぶの切り方と茹で方

最初に生のめかぶの切り方と茹で方、下処理方法について解説しよう。ヌルヌルネバネバとしており、コリコリとした食感が特徴のめかぶ。皆さんがスーパーの店頭で見かけるめかぶは、緑色で線状にカットされパック詰めにされているものが多いだろう。だが生のめかぶは色が茶色で、わかめがヒダになったような状態だ。
では、調理する際にどう下処理すればいいのだろうか。最初に生のめかぶを流水で軽く洗い汚れを流す。とくに葉と葉の間に汚れがたまりやすいため、丁寧に洗うこと。次に鍋に湯を沸かし、洗っためかぶを入れて茹でる。2〜3秒ほどでめかぶの色が緑色に変わってくる。色が変わったらすぐに湯から取り出しザルにあげる。
続けて氷水で軽く冷やす。冷やすのは、あざやかな緑色を長持ちさせるためだ。 最後に水気を切れば下処理は終了だ。切り方は線状や薄切り、細かく刻むなど調理法に合わせればよい。食べると歯ごたえがあり、みみの部分は細かく刻むとトロトロな食感を楽しめる。下処理をマスターしたら、美味しいめかぶ料理作りに挑戦してもらいたい。
2. 料理の基本:めかぶの保存方法

次に生のめかぶの冷蔵・冷凍保存の方法について解説しよう。保存方法は簡単で流水で洗い袋に入れるだけでOK。具体的な方法は、まずめかぶを流水で軽く洗い流し水分を切る。次にめかぶをポリ袋に入れ、押して空気を抜く。空気を抜くのは保存中の乾燥を防ぎ、冷蔵庫の場所をとらないからだ。30秒ほどで素早くできる。
あとはポリ袋の口を結び、冷凍室に入れればOK。保存期間の目安は冷凍保存で1ヶ月ほどだ。また、湯通ししためかぶを包丁でたたいて「たたきめかぶ」にし、密閉容器に入れて冷凍保存してもOK。生のめかぶは購入して2~3日で傷み始めるので、冷蔵保存する場合は2~3日以内を目安に食べきるように。どのような保存方法であっても、使用する前には必ず状態を確認するくせをつけておこう。
ちなみに生のめかぶの旬は春先の3~4月で、一番美味しい季節だ。とくに三陸のめかぶは香り・味がよく肉厚で、生の状態で販売されている。生のめかぶの特徴は切り方次第で、さまざまな食感を楽しめるところだ。湯通しするとすぐに、あざやかな緑色に変わるさまは、三陸の春を代表する風物詩といえるだろう。
3. めかぶ料理!めかぶの美味しい食べ方を紹介

和え物・酢の物・スープ・丼物・豆腐にのせたり麺と合わせたり、いろいろな料理の仕方のあるめかぶ。ここではとくに人気の料理を紹介しよう。
めかぶとおかかの炊き込みごはん
人気料理のひとつが、めかぶをたっぷり使った炊き込みごはんだ。かつおぶしを加えるので、出汁を使わなくても美味しく仕上がる。作り方は米を水洗いし30分ほど水に浸けてから、水気をよくきっておく。青ねぎは細かく刻み、生姜とにんじんは細切りにする。炊飯器に米・切った食材・めかぶ・かつおぶし・水・しょうゆを加えて炊く。炊けたら15分ほど蒸らし、しゃもじで全体をさっくりと混ぜ合わせればOK。あとはお茶碗に盛り付け、青ねぎを散らせば完成だ。炊き立てはもちろん、冷めても美味しいので弁当に入れたり、おにぎりにしたりするのもおすすめだ。
えのきのめかぶ和え
簡単に作ることができる料理のひとつが、えのきのめかぶ和えだ。作り方はえのきの根元を切り落し、半分に切り茹でてザルにあげ水気を切る。めかぶは細かく刻み、ポン酢を加えよく混ぜる。あとは器に青じそを敷き、えのきを盛り付け、めかぶをのせれば完成だ。サッパリとした味で箸休めに食べるのにぴったり。
めかぶとみょうがのさっぱり冷奴
つるんとしたのどごしの豆腐にめかぶが絡み、さっぱりと味わえる一品だ。みょうがのシャキシャキ食感を楽しめるのも魅力のひとつ。作り方はみょうがを薄い輪切りする。ボウルにめかぶ・ポン酢・おろし生姜を入れ混ぜ合わせる。最後に器に豆腐を盛り付け、ボウルで混ぜたタレをかけ、ごまを散らせば完成だ。好みでしらすをのせても美味しい。
結論
めかぶを使用した料理や保存方法を紹介した。めかぶそのものの素材の美味しさを楽しみたいなら、出汁しょうゆをかけるだけでも美味しい。あとはうどんやそばにトッピングしたり、刺身のツマにしたり、サラダに加えても合う。めかぶをいろいろな料理に使用して、独特の食感を楽しんでみてはいかがだろうか。
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