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赤玉ねぎと黄玉ねぎとの違いとは?特徴を知って美味しく食べよう

赤玉ねぎと黄玉ねぎとの違いとは?特徴を知って美味しく食べよう

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2020年11月 3日

鮮やかな赤紫色が食卓を華やかに彩る赤玉ねぎ。レストランやカフェでは見たことがあるが、家の食卓に並ぶことはあまりないかもしれない。しかし、赤玉ねぎの特徴を知って料理をすれば、意外とデイリーにも取り入れやすい野菜のひとつであることを知ってほしい。今回は、見ためもキレイで栄養もある赤玉ねぎについて紹介しよう。

  

1. 赤玉ねぎと黄玉ねぎの違い

赤玉ねぎを使った料理というと、何を思い浮かべるだろうか。一般的に料理に使われる「玉ねぎ」は黄玉ねぎのことを指す。まずは、赤玉ねぎとはどんな玉ねぎなのか、赤玉ねぎと黄玉ねぎの違いを、栄養の面も含めて紹介しよう。

赤玉ねぎ

紫玉ねぎ、レッドオニオンとも呼ばれる赤玉ねぎは、中の皮も赤紫色をしており、切った断面は赤紫と白のキレイな層になる。この赤紫色の正体は、アントシアニンという色素で、ポリフェノールの一種。ブルーベリーにも含まれる色素で、目を健康に保つ働きや、抗酸化作用が期待できる。辛みが少ないため、生で食するのに向いており、鮮やかな赤紫色は、サラダの彩りにもぴったりだ。

黄玉ねぎ

オレンジ色の皮をむくと中は白色をしている、一般的にいちばんなじみのある玉ねぎが黄玉ねぎだ。どの種類の玉ねぎでも切ったときに涙が出るのは、硫化アリルという成分の仕業だ。しかし硫化アリルは、交感神経を刺激して体温上昇をうながしたり、血液の流れをスムーズにしたりと、身体にとっては嬉しい効果が期待できる。生のままでは辛みが強いが、加熱をすることにより甘みや旨みが出る。

2. あると便利!赤玉ねぎのマリネやピクルス

赤玉ねぎは生のままでも美味しく食べることができる。その特徴を活かして、冷蔵庫にあると便利な赤玉ねぎの保存食を3つ紹介しよう。

赤玉ねぎのマリネ

赤玉ねぎをスライサーで薄切りにし、水に10分さらす。米酢と砂糖、塩を混ぜたものに、水気を絞った赤玉ねぎを入れ、8時間以上寝かせればできあがり。冷蔵庫で5日間ほど保存できるため、常備菜として作り置きしておけば、あと一品ほしいときに便利だ。

赤玉ねぎのピクルス

熱湯に砂糖と塩を溶かし、酢を加えて甘酢を作る。くし形に切った赤玉ねぎを甘酢に入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で一晩置いて完成。好みでローズマリーなどのハーブを漬けると、香りがよくなる。肉料理の付け合わせにすると、赤玉ねぎの食感とピクルスのほどよい酸味で箸が進むうえ、食卓に彩りを添えることができる。冷蔵庫で5日間の保存が可能だ。

赤玉ねぎの酢漬け

薄切りにした赤玉ねぎに、白ワインビネガーを加えて10分間漬けておけばできあがり。白ワインから作られた酢で漬けるため、アジの南蛮漬けなど、魚料理との相性はばっちりだ。こちらも冷蔵庫で5日間ほど保存できる。

3. 赤玉ねぎで彩り豊かなサラダ

生で食べても辛みが少ない赤玉ねぎは、サラダにするのがおすすめだ。その鮮やかな赤紫色は、ほかの野菜の色をより引き立て、食欲をそそることだろう。サラダは手軽に作れて、赤玉ねぎを使うと栄養も見ためもばっちりなので、ぜひチャンレンジしてほしい。

赤玉ねぎとツナの豆サラダ

さいの目切りにした赤玉ねぎときゅうり、ツナ、大豆を混ぜたものに、オリーブオイル、おろしにんにく、酢、砂糖、塩、黒コショウで作ったドレッシングで和える。玉ねぎに含まれる栄養素である硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を助けるため、大豆とは栄養面でも相性がよい。

きのこのグリルサラダ

しいたけやエリンギなど、好みのきのこをグリルで焼きめが付くまで焼いておく。薄切りして水にさらした赤玉ねぎ、レタスなどの葉野菜を皿に盛り、上にグリルしたきのこをのせる。仕上げに塩、黒コショウ、レモン汁、オリーブオイルで味を調えれば完成だ。赤玉ねぎが彩りにも味にもアクセントを加える一品だ。

カチュンバル

カチュンバルはインドの代表的なサラダである。ボウルに赤玉ねぎ、きゅうり、トマト、ししとうがらしと、ひよこ豆を入れ、チリペッパー、クミン、コリアンダー、塩、レモン汁を加えて混ぜ合わせればできあがり。スパイシーながらもすっきりした味は、カレーとの相性がとてもよい。

4. 赤玉ねぎで作る本場インドのカレー

カレーの本場インドでは、赤玉ねぎでカレーを作るのが一般的だという。なぜなのだろうか。まず、インドではそもそも黄玉ねぎより赤玉ねぎのほうが多く流通しており、手に入りやすいから、ということが考えられる。また、インドの赤玉ねぎは甘みが少なく香り高いため、カレーと相性がよいのも理由のひとつだろう。日本の赤玉ねぎとは特徴が異なるが、普段作っているカレーの黄玉ねぎを赤玉ねぎに変えると、旨みの強いカレーになる。ここでは、インド流の赤玉ねぎを使ったカレーの作り方を紹介しよう。

赤玉ねぎを使ったチキンカレー

はじめにみじん切りにした赤玉ねぎをクミンシードとともにあめ色になるまで炒める。このひと手間が旨みとコクを出す大きなポイントだ。細かくしたトマト、ヨーグルト、味噌、ニンニク、しょうがに漬け込んでおいた鶏もも肉を、あめ色になった赤玉ねぎに投入する。そして、ガラムマサラ、好みのカレースパイスを入れ、煮込めばできあがりだ。香り高い赤玉ねぎの風味を味わってみてほしい。

結論

赤玉ねぎは見栄えもよく、栄養も豊富である。黄玉ねぎと同じく加熱してもよいし、赤玉ねぎの特徴を生かした献立を立てることもできる。料理のレパートリーが増えるかもしれない。ついつい、スーパーではいつもの黄玉ねぎに手が伸びそうだが、赤玉ねぎを見つけたら、試しに買ってみてはいかがだろうか。
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  • 更新日:

    2020年11月 3日

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