1. 市販の塩麹の賞味期限はどのくらい?開封後はいつまで使える?

日本の食文化を支えてきた麹に塩を加えて作る塩麹。肉や魚の下味や煮物、炒め物の味付けなど、調味料として幅広く使えるのが特徴のひとつだ。購入して使ってみたものの未開封のまま出番がなかったり、気付けば賞味期限切れだったり......という人もいるのではないだろうか。では市販の塩麹の賞味期限はどのくらいなのか見てみよう。
マルコメ「生塩糀」
マルコメで販売されている「生塩糀」の開封後の賞味期限は2ヶ月だ。ただし冷蔵庫で清潔に保管した場合に限る。酵素の作用により時間の経過とともにやわらかくなったり、離水したりすることがあるようだが、品質に問題はないとラベルに書かれている。
ハナマルキ「塩こうじ」
ハナマルキで販売されているキャップ付パウチタイプの「塩こうじ」の賞味期限は常温で6ヶ月だ。
河内菌本舗「乾燥塩麹」
河内菌本舗で販売されている「乾燥塩麹」の賞味期限は常温で3ヶ月だ。
青源味噌「塩こうじだれ」
青源味噌で販売されている「塩こうじだれ」の賞味期限は冷蔵庫で保存するなら2~3ヶ月で、常温では1ヶ月だ。公式HPには、清潔な環境でボトルにフタをした状態が条件で、皿に出したものは冷蔵でも2~3日以内に使うよう掲載されている。
マルカワみそ「塩麹手作りセット」
マルカワみそで販売されている「塩麹手作りセット」の賞味期限は、4ヶ月だ。ただし直射日光を避け、冷暗所で保管すること。
塩麹の賞味期限は短いものは2ヶ月、長いものでも6ヶ月と、1年くらいもつものはなさそうだ。
2. 手作り塩麹の賞味期限はどのくらい?最適な保存方法は?

次に手作りの塩麹の賞味期限と最適な保存方法について解説しよう。米麹をほぐし塩を混ぜ、水を注ぎ入れふたをして作る塩麹。毎日かき混ぜて7~10日で完成し、さらに熟成させても、冷蔵庫で発酵を弱めてもよい。では、手作りした塩麹の賞味期限はどのくらいなのだろう。
基本的に手作りした塩麹の賞味期限はおよそ1ヶ月までだ。ただし味が落ちてきたり、においがおかしいと感じたら、すぐにあきらめて新しいものを作るようにしよう。とはいえ、美味しいので2~3週間もあれば使いきってしまうだろう。取り出すときは、きれいなスプーンを使用し、容器のまわりについた塩麹は、シリコンスプーンなどで落とすこと。
塩麹の正しい保存方法は、必ず冷蔵庫で保存すること。ちなみに塩麹に入れて美味しくなるものをピックアップして紹介すると、レモン・ゆず・昆布・酒粕・とうがらし・トマトピューレなどだ。
3. 賞味期限切れの塩麹使えるかどうかのサインは?

賞味期限内でも早めに使ったほうが美味しく味わえる塩麹。では塩麹を使わないほうがいい状態の特徴を挙げておこう。塩麹が腐ったようなにおいがしたり、表面にカビっぽいものが浮いていたら使用を控えたほうがいいだろう。賞味期限前でも保存状態が悪いと発酵が進んだり雑菌が繁殖したりして使えなくなる場合もある。
ブクブクと酵母発酵しているのは、麹と水が分離し麹全体が浮いているだけで使えないわけではない。色が茶色くなったから腐敗しているのではと勘違いする人がいるようだが、茶色くなるのはメイラード反応のように旨みが強くなっているからだ。味も酸味があったり、しゅわっと感じたりするのは腐っているのではなく発酵の証で、温度を下げれば大丈夫だ。
すでに知っている人もいるだろうが、賞味期限とは開封していないものを、表示されている保存方法で保存した場合に、美味しく食べることができる期限を示している。決して賞味期限切れだからといって食べられなくなるわけではないが、塩麹の場合は先述したような、においやカビっぽいものが浮いていたら使うのをやめておくべきだろう。
結論
塩麹の賞味期限について解説した。すべての食品には賞味期限か消費期限を表示することが義務付けられている。市販の塩麹も賞味期限か消費期限が表示されているが、手作りするものは作った日を忘れないよう、容器にメモ紙を貼り付けておくと、賞味期限の目安を把握しやすいだろう。
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