目次
1. 鯖缶の炊き込みご飯の臭いをとってくれる調味料は?

まずは、調味料で鯖缶の臭いを和らげる方法を見ていこう。
トリメチルアミンが魚臭さの原因
一般的に、魚臭さの原因はトリメチルアミンという物質であるとされる。また、揮発性であり、アルカリ性であることも特徴だ。
酒やみりんが有効!
酒やみりんはアルコールを含んでいる。アルコールは加熱すると蒸発しやすく、周りの物質も一緒に揮発させる。そのため、鯖缶の炊き込みご飯に調味料として加えると、トリメチルアミンを一緒に揮発させてくれるため、魚の臭いを抑えられる。酒とみりんはどちらも炊き込みご飯の調味料として定番であるため、加えても味を壊す心配は少ない。
酢を使うのもよい
臭い消しとして酢を加えるのもよい。酢は酸性であるため、トリメチルアミンを中和してくれる。その結果、鯖缶の臭いを和らげることができる。酢を加えると味の変化が心配かもしれないが、炊飯により酸味の大部分が飛ぶため、味にはほとんど影響しないと考えてよい。
鯖缶の臭いが強い場合は、まずは炊き込みご飯に紹介した調味料を加えてみよう。ただし鯖缶を入れた時点で塩分がそれなりに多いはずなので、加える量には気を付けたい。
2. 鯖缶の炊き込みご飯の臭いをとってくれる具材は?

炊き込みご飯によく使われる具材の中には、鯖缶の臭いを抑えてくれるものもある。例をいくつか見ていこう。
ごぼう
まず、ごぼうは鯖缶の臭い消しに有効だ。ごぼうに含まれるアクがトリメチルアミンと反応し、臭いを抑えてくれるのだ。ほかのアクのある具材、たとえば山菜なども同様に魚の臭いを抑える効果があるとされる。
臭い消しの効果のほか、ごぼうは食物繊維などの栄養を補うのにもおすすめだ。
梅干し
梅干しも、鯖缶の臭いを消す効果がある。効果は酢と同じで、トリメチルアミンを中和することにより臭いを抑えられるのだ。
なお、梅干しを炊き込みご飯の具材に使うと、さっぱりした味わいになるのでおすすめだ。加えたことのない人は、ぜひ一度試してみてはどうだろうか。
3. 鯖缶の炊き込みご飯の臭いをとってくれる薬味は?

薬味は、炊き込みご飯の味を引き締めるほか、鯖缶の臭いにも有効だ。例を見ていこう。
ネギや大葉はおすすめ
炊き込みご飯にのせる薬味といえば、ネギや大葉が定番だといえる。どちらも美味しいのはもちろんだが、香りにも注目したい。強い香りが、鯖缶の臭いを覆い隠してくれる効果があるのだ。刺し身に薬味として大葉などを添えるのも、同じ理由であることは多い。魚の臭いを気にせず食べられるように、ネギや大葉を多めに使ってみるのはアリだ。
生姜はのせても炊いてもOK
鯖缶の臭い消しの効果大の薬味といえば、生姜もある。ピリッとした辛みや香りが強く、臭い消しの効果も高い。臭いの出やすい鰯や鯵の薬味に添えられることからも、効果に期待できる。炊きあがったあとに刻んだ生姜をのせるのもよいし、炊く前に混ぜ込んでしまうのもよい。どちらも炊き込みご飯の臭いを大きく抑えられるはずだ。
4. 炊飯器についた鯖缶炊き込みご飯の臭いをとるには?

鯖缶の臭いは、炊き込みご飯自体はもちろん、炊飯器にも残りやすい。炊飯器の臭いを取るための方法をいくつか見ていこう。
すみずみまで洗う
炊飯器を洗う際は、内釜だけでは不十分だ。揮発した臭いが内蓋などにも付くため、ほかの部分も同様に洗う必要がある。とくに注意したのは、内蓋の隅やパッキンなどだ。念入りに洗剤で洗えば、臭いを抑えられるはずだ。
水だけ入れて炊く
炊飯器の中身を洗っても臭いが取れない場合は、水だけを加えて炊く方法もある。詳しい方法は炊飯器によって違うので、取扱説明書などを参照するのがおすすめだ。
炊き込みご飯を極力炊飯器で保管しない
炊飯器の臭いを予防する方法もある。炊き込みご飯が炊けたあとに保温していると、臭いがどんどん炊飯器に移ってしまう。これを防ぐため、炊きあがったらなるべく速く茶碗や保存容器によそってしまうのがおすすめだ。この方法だけでも、炊飯器に残る臭いを大きく抑えられるはずだ。
結論
鯖缶入り炊き込みご飯の臭いを抑える方法は、意外と数多い。調味料や具材、薬味など、いずれもできる範囲で無理なく行える対策ばかりだ。家庭にある具材や調味料に応じて、好みの方法を採用していただきたい。また、具材や薬味を使えば炊き込みご飯の美味しさにもつながる。味の研究も込みで、いろいろ試してみるのも面白いだろう。
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