1. サーモンタルタルって?フレンチのオシャレな前菜料理のこと
サーモンタルタルはフレンチのコースで前菜として出されることの多い料理。タルタルステーキなど、メイン料理としても食されることのあるほど、タルタルはフレンチではおなじみの料理だ。
サーモンとほかの食材を組み合わせることが多い
サーモンタルタルは、生のサーモンを使って作られる。たまねぎやアボカドなどサーモンと相性のよい食材を組み合わせて作られることが多い。塩こしょうなどシンプルな味付けに、レモン汁などの柑橘類やオリーブオイルで和えるのが一般的だ。
「細かく刻む」という調理法が特徴
タルタルの最大の特徴は、細かく刻んで作られるということ。タルタルソースにもみじん切りの茹で卵やピクルスが使用されているため、タルタル(tartare)という料理名がつくものには刻むという意味合いも含まれているといえるだろう。フレンチのサーモンタルタルは、刻んだサーモンなどの食材を調味料で和え、専用の型で成形した料理を指す。
「タルタル」の語源は中央アジアの遊牧民?
タルタルという言葉は、中央アジアの遊牧民であるタタール族が由来とされている。タタール族が生の馬肉を潰して柔らかくして食べていたことから、ヨーロッパで刻んだ馬肉と薬味、卵黄などを混ぜ合わせて作るタルタルステーキが誕生したそうだ。生の馬肉を食べる習慣があまりない日本では、サーモンやまぐろなどの生魚で作られたタルタルが食べやすいこともあり、おもてなし料理として人気を集めている。
2. アボカドとの相性はバツグン!人気のサーモンタルタルの作り方
サーモンタルタルにはさまざまな作り方があるが、相性のよいアボカドを組み合わせた基本の作り方をマスターしておくと便利だ。セルクルと呼ばれる専用型を使えば、簡単なのに形よく仕上がり見栄えがよくなる。
アボカド入りサーモンタルタルの簡単な作り方
皮をむき種を取り除いたアボカド、刺身用サーモンをみじん切りにしたものを、醤油、塩こしょう、オリーブオイル、レモン汁で和える。皿の上に置いたセルクルにサーモンタルタルを詰め、そっと抜くようにして盛り付ければ完成。好みで刻みたまねぎやクリームチーズ、バジルなどを加えて作っても美味しい。
セルクルとは
セルクル(cercle)はフランス語で円という意味をもつ、底のない枠のみの型のことだ。タルタルには円形のセルクルが使われるが、セルクルには楕円形や四角形、ハート形などさまざまな形や大きさ、高さのバリエーションがある。タルタルのほか、ムースなどの冷菓やガレットなどの焼き菓子にも使用できる便利な調理器具である。
3. 料理のプロが作る本格派!サーモンタルタルの作り方
フレンチの前菜としても出されるような、より本格的なサーモンタルタルにも挑戦してみよう。材料や作り方を少し工夫するだけで、オシャレなおもてなし料理ができる。
二層にすることでより美しく
本格的なサーモンタルタルに仕上げるには、すべての材料を一度に混ぜ合わせてしまうのではなく、別々に用意するのがポイント。サーモンとアボカドで作る場合は、それぞれ別で味付けしておいたものをセルクルに重ねるように詰めることで、二層仕立てにする。格段に見栄えがよくなるはずだ。
ケーパーとディルを使用して本格的に
材料は基本の作り方と同様だが、ケーパー(ケッパー)とディルを加えることで、ぐんと本格的な味わいになる。スモークサーモンにもよく添えられているケーパーは、フウチョウボク科の木の花のつぼみをピクルスにしたもので、独特な深みのある風味が特徴。ディルは清涼感のあるハーブで、みじん切りにしたものをサーモンタルタルに混ぜ込んでもよいし、盛り付けてから添えてもよい。
結論
サーモンタルタルはオシャレで敷居の高い料理に見えるかもしれないが、作り方は意外と簡単。本格的に作る場合はなじみのない材料を入手する必要もあるが、基本的には刺身用サーモンがあれば身近な食材で気軽に作ることができる。バゲットを添えて軽食にしたりおつまみにしたりと、自宅でも楽しんでほしい。
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