1. サーモン麺って?その衝撃の食べ方とは
サーモン麺はサーモンがトッピングされた麺ではない。なんと、麺がサーモンでできているのだ。しかも麺にサーモンが練り込まれているのでもなく、麺がサーモンそのものなのである。
細長いサーモンを麺のようにしたもの
サーモン麺とは、サーモンの刺身を麺のように細長くカットしたものを指す。まさに麺のような形状が特徴で、一般的な刺身のビジュアルとはかけ離れている。細長いにもほどがあるというような珍しい一品なのである。
つけ麺のようにして食べる
サーモン麺は、食べ方も麺をすするようにしていただく。箸で細長い麺のようなサーモンの刺身を持ち上げ、つけ汁につけて食べるのだ。一般的な刺身のようにわさびじょうゆにつけて食べてもよい。形状が変わっているだけで味はサーモンの刺身と変わらないため、食べ慣れた味である。ただし量が多いため、胃もたれには気を付けたい。
2. サーモン麺はシンガポール発の料理!韓国のモッパンで流行った
日本ではめったに見かけることのないサーモン麺。初めて知ったという人も少なくないだろう。それもそのはず、サーモン麺は海外発祥の料理なのだ。シンガポールの寿司屋で考案されたものが広まったのである。
シンガポールの寿司店「Run Run Sushi」発祥
サーモン麺は、シンガポールにあるRun Run Sushiという寿司店で考案された。現地ではSashimi Noodlesという商品名で販売されており、オンライン予約限定で購入可能となっている。サーモンの刺身をより美味しく、まったく新しい形で食べられる料理として販売を決めたそうだ。特製のつけ汁もセットになっている。
刺身や寿司は日本の料理だが、海外でも人気を集めてきた。そして、各国で独特のアレンジを加えられることも多く、サーモン麺もその一つといえるだろう。
韓国の動画(モッパン)で流行
シンガポール発祥のサーモン麺が注目を集めるようになったきっかけは、韓国の動画だといわれる。韓国には、飲食している様子のメディアで放送するという文化がある。この文化は、食べるを意味するモグヌンと放送を意味するバンソンを組み合わせて「モッパン」と呼ばれている。日本でいう食レポのような位置づけのモッパンで、サーモン麺を取り上げたことにより、日本人にも知られるようになったという。その後日本人youtuberもサーモン麺に挑戦する動画を上げるようになり、認知度はどんどん高まっていっている。
3. 自宅で作るサーモン麺:切り方やタレの作り方は?
サーモン麺はシンガポールでしか食べられないのか?と思うかもしれないが、決してそんなことはない。サーモンの刺身を細長く切ったものであるため、自宅で作ることも可能だ。そこで、どうすればサーモン麺に近いものを作れるか、そのコツを紹介しよう。
サーモンの切り方
箸でうどんのように持ち上げられるような長さが、サーモン麺の特徴である。長さを確保できる大きなサーモンフィレを使用するのが望ましい。まずは縦2~3等分にカットし、それから細切りにするとよい。冷凍のサーモンを半解凍してからカットすると、より切りやすい。
タレの作り方
サーモン麺のタレは、鮭の漬けタレなどを参考にするとよいだろう。みりんと酒を加熱しアルコールをとばしたものにしょうゆを加える、めんつゆとごま油を混ぜるなど、さまざまな作り方がある。さっぱりとした味が好みの場合は味ぽんで食べるのもおすすめだ。
コストコのサーモンフィレがぴったり
麺のようなビジュアルにするには、かなり大きなサーモンが必要。そこで紹介したいのが、コストコで販売されている刺身用の「アトランティックサーモンフィレ」だ。スーパーなどでよく見かけられる一般的な柵のサーモンよりもはるかに大きいため、シンガポールのサーモン麺に極めて近いものを作ることができるだろう。
結論
日本発祥のものが、海外に出ればあっと驚く料理に生まれ変わることは珍しくない。サーモン麺は衝撃的なビジュアルではあるが、日本人には親しみのある味だ。シンガポールに行く機会に恵まれなくても、自宅で再現してみたら楽しいかもしれない。
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