1. ブルーベリーの種類や特徴

ブルーベリーは、北アメリカ原産の果物だ。欧米ではその高い栄養価から、古来より野生のブルーベリーを食用にしてきた歴史がある。現在では品種改良が進み、100種類以上のブルーベリーが誕生し、日本でも栽培が盛んだ。眼精疲労対策や美容にもいいとされているため、サプリメントや健康食材としても注目を浴びている。また、食用としても魅力的だが、最近では観賞用の種類も登場しているそうだ。今回は家庭菜園でも栽培しやすい人気の品種を紹介しよう。
ノーザンハイブッシュ系
寒さに強い性質があり、冷涼地や高冷地での栽培が向いている品種。やや暑さに弱い傾向があるため、関東より北の地域での栽培が好ましい。果肉は大きく、風味や品質がいいのが特徴だ。
サザンハイブッシュ系
温暖地での栽培が向いている品種であり、全国的に栽培ができる。暑さには強い性質をもっているが、寒さや乾燥に弱い面がある。
ラビットアイ系
ラビットアイは熟す前に果肉がウサギの目のようにピンク色に染まることから名づけられた品種だ。成長が早いが、耐寒性が低いため西南地方での栽培が向いている。
ハイブリッド系
ハイブッシュ系とラビットアイ系を交配して誕生した品種で、両方のいいとこ取りをした、ユニークで育てやすい種類だ。
2. ブルーベリーの人気の種類や味

100種類以上もあるブルーベリーの中からお気に入りを見つけるのは至難の業だ。まずは、人気の種類から試してみるのがいいだろう。種類によっては粒の大きさや味わいが異なるため、いろんな品種を食べ比べしてみるのもおすすめだ。
ノーザンハイブッシュ系のチャンドラー
世界最大級の果肉を誇るチャンドラーは、500円硬貨と同等のサイズのブルーベリーだ。食べごたえがあり、酸味がやや強いのが特徴である。
サザンハイブッシュ系のオニール
ジューシーで甘みの強いオニールは、舌触りがいいため、生食として人気のあるブルーベリー。大粒で、これぞブルーベリーという丸々とした見た目も人気の理由だ。
ラビットアイ系のティフブルー
完熟すると味がしっかりと主張するティフブルーは、入手しやすく栽培もしやすいため、初心者でも失敗しにくい種類だ。果肉は中粒で晩生なのが特徴で、ゆっくりと成長する過程を楽しめるだろう。
ハイブリッド系のピンクレモネード
濃紺が一般的なブルーベリーだが、ピンクレモネードの果肉は光沢のあるピンク色をしている。2007年には最高の新品種の名誉を獲得した種類だ。果肉の締まりがよく、レモネードのような風味と甘さが特徴である。
3. 育てやすいおすすめブルーベリーの種類

家庭で栽培すれば、好きなときに好きな分だけブルーベリーが堪能できるため、家庭菜園をする家庭も多い。ブルーベリーを育てる場合は、住んでいる地域に合った品種、種類を選ぶのがポイントだ。
地域に合った品種を選ぶ
環境に合ったブルーベリーを選ぶと育てやすさが格段に違う。関東地方よりも北側に住んでいる場合は、ノーザンハイブッシュ系が向いている。サザンハイブッシュ系は東北南部から沖縄までで栽培が可能な種類だ。関東地方より南側であれば、ラビットアイ系も栽培しやすいだろう。また、初心者でも育てやすい種類なら、ノーザンハイブッシュ系のデュークやラビットアイ系のホームベルなどがおすすめだ。
ブルーベリーの育て方のコツ
ブルーベリーの育て方のコツは、同系統の2品種以上を同時に育てることだ。自家受粉がしにくいタイプだと1本だけ植えたところで受粉が充分にできず、実つきが悪くなってしまうことがある。また、自家受粉するタイプでも他家受粉することで実つきがよくなるそうだ。収穫量を増やしたい場合は早生品種から晩生品種を上手に組み合わせることで、長期間の収穫が可能となる。
結論
ブルーベリー栽培は地域に合わせて品種を選ぶのがポイントとなる。ほとんどのブルーベリーが鉢植えでも栽培が可能なので、ベランダ栽培での充分な収穫が見込めるだろう。いろんな種類のブルーベリーを育てて、味の違いを堪能してもらいたい。
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