1. エリンギの切り方や根元(石づき)の処理

エリンギの切り方を紹介する。まずエリンギの根元はどこから切り落とせばよいのだろうか。エリンギは生産者の方が袋詰めする際に、根元をキレイにカットしてくれているため、家庭で料理をするときにはカットする必要がないのだ。しかし根元近くには細くて茶色い線が入っていることがあり、気になる人もいるだろう。これは栽培時に菌床ビンの縁が当たっていた部分である。食べることには何の問題もないのだが、気になる人は鉛筆を削る要領でそぎ落としてもよいだろう。
エリンギは切り方によって食感も食べごたえも変わってくる。ここでは、いくつかの切り方の種類を紹介しよう。まずはエリンギらしい見映えを残しつつ、ほどよい食感を出すことができる薄切り。エリンギを寝かせた状態で、端から薄く切っていく方法だ。次に輪切りという切り方がある。エリンギを横向きに置き、根元のほうから名前の通り、輪の形にカットしていくのだ。厚みを残して切り落とせば、食べごたえや歯ごたえが薄く切ったときとはガラッと変わってくるだろう。そのほかにも、薄切りをさらに細く切った千切りや、存在感が残る斜め切り、エリンギの弾力を楽しむ乱切りなどがある。いろいろな切り方をすれば、料理の幅やバリエーションも増えてくるのでぜひ試してもらいたい。
2. 料理に合わせたエリンギの切り方

エリンギにはさまざまな切り方があるが、ここでは料理に合わせたおすすめの切り方を紹介する。
そのまま素焼きするだけで美味しいエリンギが楽しめる焼肉やバーベキューでは、縦薄切りや縦半分にカットするのがベスト。エリンギの歯ごたえを残しつつ、ビジュアルもしっかりアピールできる切り方だ。パスタの具材として最適なのは輪切りである。エリンギを輪切りにすると、まるでホタテのような食感になるため、ホタテ風パスタなどのようにエリンギの存在感をアピールすることができる。
また、すき焼きなら煮込んでも小さくなりにくい斜め切りがおすすめだ。コリコリとした食感に加え、肉やきのこの旨みが詰まった煮汁がエリンギにしみ込んで、より美味しさが増すだろう。アヒージョはエリンギの歯ごたえや存在感を残すためにも大き目の乱切りがぴったり。ほかの具材と大きさを揃えて切ると、見栄えもよくなるだろう。
汁物にもエリンギは活躍する。味噌汁は4つ割りのスライスや千切り、シチューやカレーなら乱切りがおすすめだ。エリンギの旨みが汁に溶け込んで、風味の豊かな味になるだろう。
3. 冷凍するときのエリンギの切り方

エリンギは冷凍することで、旨みがアップし風味がよくなる食材だ。また、冷凍すれば3~4週間程度保存することができる。そのため、すぐに使わないときには冷凍するのがおすすめだ。ここではエリンギを冷凍するときの切り方や冷凍方法、解凍のコツを紹介しよう。
エリンギを冷凍保存するときには、料理で使いやすいようにあらかじめ切っておくとよい。おすすめは縦薄切りの一口サイズにする切り方だ。冷凍方法では、エリンギは洗わずにそのまま冷凍することがポイントである。エリンギを洗ってしまうと、旨みや風味が落ちてしまうからだ。もし汚れが気になる場合は、キッチンペーパーや乾いた布巾などで軽く拭きとる程度にしよう。フリーザーバッグのような口がしっかり閉じる袋に入れたら、空気を抜いて保存すればよい。
エリンギは自然解凍やレンジでの解凍もできるが、おすすめは凍ったままの状態で料理に加える方法だ。解凍時に出てしまう水分には栄養分や旨みが含まれている。冷凍のまま調理することで、無駄なく活用できるのでぜひとも覚えていてほしい。そのため、使いたい料理があらかじめ決まっている場合には、料理に合った切り方をして冷凍しておくのもひとつの手だ。
結論
エリンギは一般的な薄切りのほかにも、輪切りや乱切りなどさまざまな切り方がある。切り方によって食感や食べごたえも異なるので、料理の幅も増えるだろう。和食や中華、フレンチまで幅広いジャンルに適した便利食材エリンギで、いろいろな料理で楽しんでみては?
この記事もCheck!