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糖質と糖類の違いは?注意したいゼロ表示の基準を紹介

糖質と糖類の違いは?注意したいゼロ表示の基準を紹介

投稿者:ライター 加藤展子(かとうのぶこ)

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2020年12月 5日

糖質制限や血糖値を意識した食事を心がけている場合、食品の表示基準について気になることはないだろうか。今回は、糖質と糖類の違いをはじめ、ゼロ表示やオフ表示の基準、糖質でも種類によって血糖値の上がり方が違うことなどを解説する。しっかり確認して日々の食生活に活かしてほしい。

  

1. 糖質や糖類と炭水化物の違い

まずは糖質や糖類と炭水化物の違いを理解しておこう。

炭水化物とは

3大栄養素のひとつである炭水化物は、エネルギー源になる「糖質」と、消化吸収されない「食物繊維」を合わせたものだ。炭水化物は、米やパンなどの穀類をはじめ、芋類に多く含有されている。

糖質とは

糖質は、単糖類をはじめ少糖類や多糖類などに分かれる。単糖類は1つの分子でできており、ブドウ糖や果糖などが例として挙げられる。単糖が2つ以上結合したものが少糖類で、ショ糖(砂糖の主成分)をはじめ、乳糖や麦芽糖などが代表的だ。多糖類は単糖が複数結合したもので、オリゴ糖などがある。糖質には、ほかにキシリトールなどの糖アルコール類や、アセスルファムKなどの高甘味度甘味料も含まれる。

糖質のなかに糖類がある

糖質のなかでも、単糖類と少糖類は「糖類」として分類され身体への吸収速度が速いのが特徴。糖類は、砂糖や果物だけでなく、甘みの少ない野菜類にも含まれている。

2. 糖質制限ダイエットで要注意の糖類ゼロ表示

「糖類ゼロ」は、糖質制限ダイエットで気になる表示だろう。表示基準を確認して適切な商品を選べるようにしよう。

糖質ゼロと糖類ゼロは異なる

先ほど糖質と糖類の違いについて紹介したが、もちろん糖質ゼロと糖類ゼロも異なるものだ。糖質ゼロは、砂糖をはじめ、糖アルコールなども含まれていないが、糖類ゼロは、キシリトールなどほかの甘味料が入っている可能性がある。体重制限や糖質制限をしている場合は、糖質ゼロを選んだほうがよいだろう。

糖質や糖類の表示基準

糖質と糖類は、食品表示法によって食品100g当たりの含有量が0.5g未満までなら「ゼロ」と表記することができる。つまり基準内であれば、糖質や糖類が含まれていても「ゼロ」と記載できるため注意が必要だ。さらに「オフ」表記についても確認しておこう。糖質オフには明確な表示基準がない。対象商品と比較して糖質が低減されていれば、「糖質オフ」と記載できる。一方、糖類オフは、食品100g当たり5g以下、かつ比較商品に比べて25%以上低減された場合のみ表示できる。それぞれの表示基準を理解して商品購入に役立ててほしい。

3. 血糖値が上がりやすい糖質や糖類

糖質や糖類は、種類によって血糖値の上がりやすさに違いがある。最も血糖値が上昇しやすいのはブドウ糖で、次いでショ糖が上がりやすい。
しかし、世の中には血糖値を上げない糖質も存在する。それが「エリスリトール」だ。エリスリトールは、酵母を用いてブドウ糖を発酵させて作る天然甘味料のひとつで、甘味度は砂糖の70~80%ほど。身体に全く吸収されないカロリーゼロの糖質で、血糖値を上げないのが特徴だ。さらに口の中の細菌が餌にしにくいという性質ももっており、糖類に比べ虫歯になりにくいともいわれている。
スーパーなどで手に入りやすいカロリーゼロの甘味料として、ラカントがあるが、これはエリスリトールと羅漢果(ラカンカ)という植物のエキスを合わせて製造されたものだ。ラカントは砂糖の甘さに近づくよう調整されており、熱にも強いため料理や菓子作りなどにも利用できる。血糖値や糖質制限が気になる場合は、砂糖などの糖類をラカントに置き換えるといいだろう。

結論

糖質と糖類は異なるものだとおわかりいただけただろうか。ゼロ表示の食品を選ぶなら、より甘味料が少ない糖質ゼロがおすすめだ。ただし「糖質ゼロ」と記載されていても、基準値未満の糖質を含む可能性があることを念頭に置いておこう。糖質の中にはラカントなど血糖値を上昇させないものもある。毎日の食生活に取り入れて、無理なく糖質制限ダイエットをしよう。
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  • 更新日:

    2020年12月 5日

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