1. 七面鳥の由来いろいろ:名前や漢字

七面鳥という名前はどうやって付けられたのだろうか。日本人の食文化の中では馴染みの薄い七面鳥は、基本的な情報を知られていない。ここではどうして七面鳥と呼ばれているのか、由来などについて調べていこう。
日本で呼ばれている七面鳥の由来
日本で七面鳥と呼ばれているのは、露出された頭部の色が七色のように変化するからである。実際に変わる色は、紫、赤、青など。これは七面鳥が興奮をすることで起こる現象であり、主な由来となっている。アメリカを原産とする七面鳥は、七つの顔を持っている鶏として動物園などで見ることが可能だ。七面鳥を見るチャンスがあったら、頭から首の部分の色が変わる姿を確認して欲しい。
七面鳥の別名がある!?
七面鳥は日本名であり、海外ではトルコの鶏という意味合いがある「ターキー」と呼ばれるのが一般的だ。漢字表記にすると「土耳古」。漢字表記は中国が明時代に表記していたことに由来するそうで、中国語の発音から漢字を当てたといわれている。
2. 七面鳥の由来いろいろ:クリスマスのターキー

クリスマス時期にターキーとして人気のある鶏だが、どうしてそのような名前がついて、なぜ七面鳥と呼ばれているのかの由来ついて解説をしていこう。
日本で呼ばれるトルコの呼び方はターキー
日本ではトルコと呼んでいる国名は、英語表記にすると「Republic of Turkey」と書く。中にターキーという文字が入っているのがわかるだろう。つまりターキーがトルコに由来していることがわかる。
七面鳥はホロホロ鶏に似ている!?
最初にヨーロッパでターキーと呼ばれていたのは、アフリカ原産でトルコから輸入されていたホロホロ鶏だった。トルコから輸入されているものはターキーと名付けられていることが多く、ホロホロ鶏もまた「トルコの鶏」という意味で名付けられた。その後、七面鳥がスペインから輸入されるようになったのだが、ホロホロ鶏と七面鳥の見た目がとても似ていたのである。そのことから七面鳥もまた、ターキーと呼ばれ世界に知れ渡っていったのが由来だ。
3. 七面鳥の由来いろいろ:アメリカの感謝祭と恩赦

アメリカで七面鳥を食べ始めたのは、クリスマスではなく感謝祭だ。日本人にはピンと来ない感謝祭で、七面鳥を食べ始めた由来は何なのだろうか。ここでは感謝祭で七面鳥を食べる理由と、それに対して毎年恒例になっている七面鳥恩赦式について説明しよう。
七面鳥を感謝祭で食べるようになった由来
七面鳥はクリスマスに食べるイメージがあるが、実は感謝祭で食べるのが恒例だ。さかのぼること1620年11月、アメリカのプリスマ植民地に移住したイギリス人のグループが、土壌に合わずに農作物を育てられず困っていたところを、先住民に助けられたのがきっかけ。作物の育て方などを教えてもらった彼らが、翌年先住民を呼んで感謝の気持ちを表現したことが由来だという。その御馳走の中に並べられていたのが、七面鳥だったのだ。その後感謝の気持ちを表す会だけではなく、お祝いごとなどに用いられるようになっていった。
七面鳥恩赦式の由来
七面鳥は毎年感謝祭で食べられているが、実はアメリカの大統領が七面鳥を恩赦するという慣習がある。これは16代大統領エイブラハム リンカンの息子が由来しているという。食卓に並ぶ予定の七面鳥を、食事に出さないように恩赦したのだ。それ以来恒例となり、大統領が七面鳥を恩赦する会が行われている。
結論
ここでは七面鳥がなぜ七面鳥と呼ばれているのかや、ターキーと呼ばれている由来、そしてアメリカ大統領が恩赦する理由などを解説してきた。七面鳥はもともと感謝祭で食べられるようになり、その後クリスマスを含むイベントで食卓に並べられるようになった。ぜひ由来を知り、家族で食べるために七面鳥を食卓に並べてみてはいかがろうか。
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