1. ハタハタの旬を産地別に確認

ハタハタの旬は年に2回あるといわれている。1回目は10~1月の秋から冬にかけてだ。そして2回目が3~5月の春頃だといわれている。産地によってもハタハタの旬は異なるので、詳しく見てみよう。
秋田県と鳥取県
ハタハタの主な産地として有名なのが、秋田県と鳥取県だ。秋田県の場合はハタハタの旬は冬にやってくる。それに対して山陰地方でもある鳥取県では春に旬を迎える。秋田県では12月頃にハタハタの産卵が始まるといわれており、そこから1ヶ月間がハタハタ漁の最盛期だ。そこから1ヶ月ほど遅れて山形県や新潟県で旬が訪れる。これはハタハタの産卵が接岸して行われることによることで、地域ことによってハタハタの旬は少しずつ移行していくのだ。
2. ハタハタの身と卵の旬の違い

ハタハタは身だけではなく、卵も美味しいと人気がある。そんなハタハタの身と卵では旬に違いがある。ハタハタの場合、卵を抱えたメスは味が淡泊になるといわれており、出産が近づくにつれだんだん身に脂が乗ってくるといわれている。ハタハタは冬に産卵するので、秋口など産卵前のハタハタは絶品な味わいが楽しめる。
卵の旬はいつ?
ハタハタの卵は、煮付けなどにすると絶品で酒のつまみにもピッタリだ。そんなハタハタの卵は11~1月頃で、この時期の卵はとても美味しいとファンも多い。ハタハタは産卵してしまった卵は、固くなってしまってあまり美味しくないので、出産前の子持ちの状態のハタハタから獲れる卵がおすすめだ。ハタハタの卵はブリコとも呼ばれ、地域によっては貴重な食材として人気があるが好みも分かれるので、一度味わってみてはいかがだろうか。
3. 旬のハタハタの美味しい食べ方

旬を迎えたハタハタはさまざまな料理に活用できる。ハタハタの旬にぜひ味わってもらいたい食べ方をいくつか紹介しよう。
しょっつる鍋
ハタハタの産地として有名な秋田県では、しょっつる鍋という郷土料理がある。魚を使って作られた魚醤であるしょっつるを調味料として使用してハタハタや豆腐、長ねぎなどを入れて味わう鍋料理だ。ハタハタは、しょっつる鍋だけではなくさまざまな鍋料理にもよく合う魚なので、好みの味わいの鍋にハタハタを入れてみるのもいいだろう。
塩焼き
ハタハタの旬で美味しい身や卵をよりシンプルに味わうのなら、塩焼きがおすすめだ。ハタハタは下処理も簡単で内臓を取り除いて塩焼きにしたり、子持ちのハタハタの場合はそのまま塩焼きにしても卵まで美味しく味わえる。
唐揚げ
ハタハタは唐揚げにしても美味しい。下処理をしてから衣をつけて油でカラっと揚げることで、頭から骨まですべて食べることができるのだ。この唐揚げにする際は、卵は別の料理にするようにしよう。唐揚げにすることで、カルシウムたっぷりで余すことなくハタハタを楽しめる。
刺身
旬の新鮮なハタハタのみ楽しめる食べ方が刺身だ。上品な白身のハタハタは刺身にすることで、甘みを感じることができる。新鮮なハタハタのみ味わえる贅沢な食べ方なので、一度味わってみてもらいたい。
結論
ハタハタは地域によって旬が異なるので、産地を知ることでその時一番美味しいハタハタを楽しむことができるだろう。ハタハタは身だけではなく卵も食べられるので、貴重な子持ちのハタハタは卵ごと味わってみるのもおすすめだ。ハタハタは、白身で淡泊な味わいからさまざまな料理に活用できるので、旬になったらスーパーなどで探してみてはいかがだろうか。貴重な旬のハタハタを逃さず味わってみてもらいたい。
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