目次
1. パエリア専用のフライパンがある?

スペイン料理店に行ったことがある人ならばご存じかもしれないが、パエリアを作るためには専用のフライパンが存在する。このフライパンで作ることによって、パエリア独特の米の食感が楽しめるのである。パエリア専用フライパンも素材はさまざまである。まず、そのフライパンについて紹介する。
本来は鉄製のパエリア鍋
パエリア専用のフライパンは、日本ではパエリア鍋というカテゴリーで知られている。平たいフライパンの両際に、持ち手がついているのが特徴である。本来のパエリアは、鉄製の鍋で作られる。昨今はあまりメジャーとはいえない鉄鍋はとにかく重く、ケアが面倒というデメリットがある。しかし男の料理にはふさわしい重厚感で、パエリアも本格的な味を楽しむことができる。
手入れが簡単なステンレス製やテフロン加工のタイプも
自宅で頻繁にパエリアを楽しみたい場合は手入れが簡単なことが第一である。そうした人のためには、ステンレス製やテフロン加工のタイプも販売されている。また、パエリア鍋は場所をとることから、少し深めでふたつきのタイプもある。これならば、パエリア以外の料理にも使用できるため人気がある。さらに、焦げ付きやすいパエリアの米を取りやすいエンボス加工のものもおすすめである。
悩めるパエリア鍋の大きさは?
パエリア鍋の大きさについては、できあがりの容量の想像がつかないだけに悩めるところである。一般的に家族4人であれば直径28~30cmのタイプがちょうどよいといわれている。この大きさで米2合を使用したパエリアに対応できる。パートナーと2人ならば直径22cmのパエリア鍋がふさわしいだろう。
2. 家でも手軽に!フライパンで作る魚介の旨みたっぷりのパエリア

パエリアといえば魚介の旨みがしみ込んだタイプをまっさきに思い起こす。まずはこのメニューを自宅にあるフライパンで作ってみよう。材料はどの程度用意すればいいのか概要を紹介する。
米は洗わない
本場のパエリア風にパラパラっとした食感をだすため、米は洗わずに使用するのが基本である。可能であればアルボリオ米などコシの強いタイプを使用するとより本格的になる。
材料は?
米2合に対して準備するものは、いか、えび、あさり、白身魚などをそれぞれ50~100g、ニンジン、玉ねぎ、セロリをそれぞれ20~40g、ニンニク1片である。オリーブオイルは50ccほど用意する。煮込むために使用する水は350cc、白ワイン50cc、トマト缶100g、サフランと塩コショウを少々、固形のコンソメ1個である。米3合を調理する場合は、水はプラス200cc、固形コンソメも半個ほど加える。
基本の作り方
サフランは煮込み用の水に入れておく。まずフライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、弱火にかけて香りを出す。みじん切りにしたニンジン、玉ねぎ、セロリを弱火でじっくりと炒めたあと、魚介類を加える。白ワインとトマトソースも加えて水と固形スープの素を足す。魚介類に火が通ったら一度鍋から取り出しておく。魚介の出汁が出たスープに米を入れて5分ほど強火で加熱し、そのあとは弱火で15分弱炊く。最後の数10秒は強火にしてお焦げを作り、仕上げに魚介類を飾ればできあがり。
3. サフランなしでOK!フライパンで鶏肉とパプリカのパエリア

パエリアは魚介類を使ったレシピが有名であるが、鶏肉をメインにした調理法もよく知られている。またパエリアには不可欠といわれるサフランは非常に高価な食材であるため、購入を躊躇する人もいるだろう。そんな人のためのアイデアも紹介する。
鶏肉とパプリカで色鮮やかに
鶏肉をパエリアの主役にする場合には、パプリカをコンビにすると食感も色合いもよくなる。最初にフライパンにオリーブオイルとニンニクを入れたら、赤と黄色のパプリカを炒めておく。さらにオリーブオイルを足して、下味をつけておいた鶏肉をトマトソースとともに炒める。水、スープの素を加えて米を炊き、最後に炒めておいたパプリカをトッピングする。
サフランの代用は?
高価なことで知られるサフランはなかなか手が出にくいスパイスである。そこで、鶏肉とはことのほか相性のよいターメリックを使うことができる。スーパーのスパイスコーナーで簡単に入手できるターメリックで色合いもキレイに仕上がるのである。
4. フライパンですぐできる!いつもと違うパスタのパエリア

パエリアといえば米が主役かと思いきや、パスタでも料理できるのである。米のパエリアとはひと味違う食感でパーティーなどに供すれば話題になること間違いない。その作り方を見てみよう。
パエリアに使用するパスタは?
パエリアにパスタを使用する場合は、自宅にある通常のスパゲッティで問題ない。火を通りやすくするために、少し細めのカッペッリーニというタイプでもよいだろう。いずれにしてもこれらのロングパスタは2~3cmほどの長さに折っておく。
パスタパエリアの具材は
米がパスタに変わるだけで基本的なパエリアの作り方で問題ない。子どもたちも喜ぶパスタパエリアには、えびやあさりのほかにソーセージなどを加えるのも一興である。夏であればレモンをキュッと絞って食べると清涼感あふれる地中海風になる。
結論
スペインを代表する料理パエリアは、専用のフライパンを使うとより美味しく作ることができる。種類も多いパエリア鍋は少し深めのタイプもあり、ほかの料理にも使えるタイプもある。日本の米料理とは趣が異なるパエリアは一見するとハードルが高そうだが、一度試して手順を覚えればそれほど難しい料理ではない。家族で過ごす休日、ぜひ自家製パエリアで楽しんでみてほしい。
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