1. シークワーサーの栄養や効果・効能

シークワーサーにはさまざまな栄養が含まれている。まずは代表的な栄養と、その効果や効能を見ていこう。
ノビレチン
シークワーサーの代表的な栄養といえば、やはり「ノビレチン」だろう。ノビレチンにはさまざまな効果や効能があり、血糖値上昇抑制作用や発がん抑制作用があるとされている。ほかにも認知症予防や慢性リウマチの予防にも効果があると期待されている(※1)。含有量は100gあたり267mgと、柑橘系の中でもダントツに多い。
ビタミンC
シークワーサーはビタミンCも豊富。果汁100gあたり11mgとそこまで多くはないが、ビタミンCは肌質をよくしてくれるとされている。
クエン酸
クエン酸は疲労回復によいとされる成分。スポーツのあとや仕事のあとに飲むのがおすすめ。
ちなみにこれらは皮や種ごと絞った原液に含まれる栄養で、ジュースの場合は含有量がグッと少なくなってしまう。原液を薄めて飲む場合は原液の状態で量を調整すればよいが、市販のジュースは果汁の量をチェックしてから購入してみよう。
2. シークワーサーの栄養を柑橘類と比較

シークワーサーは栄養が豊富だが、ほかの柑橘類と比べるとどのくらい多いのだろうか。ここでは、代表的な柑橘類の栄養との比較を紹介しよう。
すだち
すだちのノビレチン含有量は100gあたり23mg、ビタミンCは110mg含まれている。ノビレチンは圧倒的にシークワーサーのほうが多く、ビタミンCはすだちのほうが10倍近く多いのが分かる。
かぼす
かぼすのノビレチン含有量は100gあたり89mg、ビタミンCは42mg含まれている。すだちと同じくシークワーサーよりビタミンCは多いが、ノビレチンは少ない。
温州ミカン
温州ミカンは100gあたりノビレチンが24mg、ビタミンCが35g含まれている。
やはりどの柑橘類と比べてみても、シークワーサーのノビレチン含有量が圧倒的に多いことが分かる。一方でビタミンCはほかの柑橘類よりは少ない。
3. シークワーサーの栄養を効率よく摂るコツ

シークワーサーの栄養を効率的に摂取したいなら、皮や種をまるごと絞った果汁を生のまま飲むのがおすすめ。とくにおすすめなのが、市販のシークワーサー原液。原液にもいろいろな種類があるが、国産のシークワーサーをまるごと絞って作られた100%の果汁を選ぶのがおすすめだ。保存料などが入っていないタイプは、より安心して飲むことができるだろう。
果実を食べる場合、皮や種をまるごと食べるのは難しい。また、シークワーサーは1個が小さめなので、自分で絞るとなかなか果汁が出てこない。そのため、シークワーサーの栄養をしっかり摂取したいなら、やはり市販の原液を選ぶとよいだろう。加熱しても問題はないが、一部の栄養素が減少してしまう可能性があるため、できるだけ生で摂取するようにしよう。
4. 栄養たっぷりシークワーサーの美味しい食べ方

シークワーサーの栄養を美味しく摂取したいなら、ジュースにするのがおすすめ。市販の原液に水や炭酸を加え、好みで砂糖などで甘みを付ければOK。ただし、甘みを付ける場合は飲みすぎには注意しよう。甘くしたシークワーサージュースを飲みすぎると、糖分の過剰摂取に繋がってしまう。
原液にはほのかな甘みがあるため、水や炭酸で割るだけでも十分美味しく飲めるだろう。水や炭酸だけでなく、酒で割れば美味しいシークワーサーサワーも作れる。また、果実を使う場合は焼き魚や肉料理に絞ってかけるとよい。カボスやすだちの代わりに使ったり、醤油に加えてポン酢のように使ったりするのもおすすめ。果実は1個で取れる果汁の量がとても少ないので、一度に数個絞って使おう。
結論
シークワーサーはノビレチンがとても豊富だが、ビタミンCはほかの柑橘類よりも少ないことが分かった。シークワーサーの栄養を効率的に摂取したいなら、まるごと絞って作られた原液を使ってジュースを作ってみよう。原液さえ手に入れれば、手軽に栄養を摂取できるのでぜひ試してみてほしい。
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