1. 基本のイカリングフライの作り方
イカリングフライは、下処理をしたイカをリング状にカットし、衣をつけて揚げた料理だ。美味しくキレイに仕上げるには、下処理と衣のつけ方、揚げ方のポイントをおさえておくことが必要である。まずは基本のイカリングフライの作り方を見ていこう。
イカの下処理
イカリングフライにはスルメイカを使用する。最初にイカの胴体に指を入れ、ワタをはがしながら足を引き抜く。ワタと一緒に軟骨も取り除こう。次に胴体の内側を洗い、エンペラをはずし、キッチンペーパーや布巾を使って胴体の皮をはがせば完了。
イカリングに使うのは胴体のみだが、足とエンペラも同時に下処理を済ませておこう。足は目の下から切り離し、エンペラは皮をむいておこう。フライにしてもよいし、ほかの料理に使ってもよいだろう。
衣のつけ方
イカの胴体を輪切りにしたら、衣をつける。まず薄力粉をまぶしてから、バッター液につけ、最後にパン粉をつけることで、衣がはがれにくくなる。バッター液は、薄力粉、卵、水か牛乳を混ぜ合わせて作ろう。イカの内側にも、衣をたっぷりつけるのがポイントだ。
揚げ方
170℃程度に熱した油でイカリングフライを揚げる。火が通りやすいため、3cmほどの油を入れたフライパンで揚げることも可能だ。イカリングフライは揚げすぎると、硬くなったり油はねが起きたりしてしまう。きつね色になったら早めに引き上げよう。
2. イカリングフライの油はねを防ぐコツとは?
イカリングフライの失敗でよくあるのが、油はね。これは、加熱することでイカの身から水分が出るとともに、薄皮の内側に溜まった空気が膨張するからだ。その結果、皮がはじけて油はねが起きるのである。
つまりイカリングフライの油はねを防ぐには、イカの水分がなるべく出ないようにするとともに、皮が破裂することを防ぐ必要がある。具体的な方法を見ていこう。
水分を拭き取って小麦粉をまぶす
イカに衣をつける前に、キッチンペーパーなどで表面についた水分を拭き取る。さらに、そのあと小麦粉をまぶしてからバッター液につけると、粉が水分を吸ってくれるため油に流出することを防げる。
切り目を入れる
イカの皮は4層になっておりすべてはがすことは難しい。そこで、包丁で皮に切り目を入れておけば、皮と身の間に空気が溜まらなくなり、膨張を防ぐことができる。
中温で揚げる
イカリングフライは高温で揚げると、イカの水分が一気に膨張して油はねしやすくなってしまう。そのため、170℃ほどの中温で揚げるのがポイントだ。
早めに引き上げる
中温で揚げても、揚げすぎてしまうとやはり高温になり油はねを起こす可能性がある。柔らかい食感に仕上げるためにも、揚げすぎず早めに引き上げよう。
3. あまったイカリングフライのアレンジ方法
イカリングフライは下処理などを含めやや手間のかかる料理である。そのため、一度にたくさん作る人も多いだろう。もしあまったら、次のようにアレンジして食べるのがおすすめだ。
イカリングサラダ
レタスやキュウリ、もしくは温野菜のサラダにイカリングフライをトッピングするだけで、ほどよい油分とイカの旨みを楽しめるごちそうサラダにアレンジできる。好みのドレッシングをかけよう。
イカリングの卵とじ
薄切りにした玉ねぎか長ねぎをめんつゆで煮込み、イカリングフライを入れて溶き卵を流し入れる。卵が半熟になったら完成。ごはんにのせてイカリング丼にしても美味しい。
イカリングのお好み焼き
フライパンやホットプレートに油を引き、イカリングフライを並べる。お好み焼きの生地を作り、イカリングフライの輪のなかに流し入れ、両面を焼けば完成。一口サイズで子どものおやつにもぴったりだ。
結論
イカリングフライを上手に作るコツは、揚げる際に水分を取り除き皮の破裂を防ぐこと。そうすることで、油はねのリスクや衣がはがれてしまうことも防げる。コツをおさえて衣をつけたら、中温でサッと揚げて柔らかく仕上げよう。
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