1. 菊芋の保存方法や保存期間
生の菊芋の保存方法と保存期間を紹介していく。保存と聞くと冷蔵保存や冷凍保存をイメージするかもしれないが、常温保存や土中保存という方法もある。
菊芋の冷蔵保存
菊芋に土がついている状態で新聞紙でくるみ、ビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存する。菊芋は土を洗ってしまうと味が落ち保存期間が短くなってしまうので、土付きのまま保存する。保存期間は1週間程度だ。
菊芋の冷凍保存
菊芋を洗い皮をむいてから実際に食べる大きさにカットするかペースト状にして、フリーザーバッグなどに入れて冷凍庫で保存する。袋ごとアルミトレーの上にのせると早く冷凍できる。解凍後は冷凍前と食感が変わり生食としてはおすすめできないので、加熱調理するとよいだろう。保存期間は1ヶ月程度。
菊芋の常温保存
菊芋に土がついている状態で新聞紙でくるみ、段ボールに入れて風通しがよい冷暗所で保存する。保存期間は1週間程度。気温が20℃を超えると芽が出てきてしまい、5℃を下回ると低温障害を起こしてしまうことがあるので、注意が必要である。
菊芋の土中保存
菊芋を土の中に埋めるか、栽培している畑の中から収穫せずにそのままにしておく方法である。保存期間は2ヶ月以上。菊芋の旬の時期は冬であり、春まで土中保存していると温度が高くなってしまい芽が出てきてしまうので、土中保存は寒い時期限定となる。
2. 菊芋の保存食の作り方
菊芋をそのまま保存しておくのもよいが、調理して保存しておけばあと一品ほしいというときにもさっと食卓に並べることができて便利だ。簡単に作れる菊芋の保存食の作り方を紹介していく。
菊芋の味噌漬け
材料は菊芋、味噌、みりんだ。菊芋はよく洗って薄切りにし、味噌とみりんを合わせた調味液に漬け込む。保存容器やフリーザーバッグなどに入れて、冷蔵庫で保存する。作ってから翌日でももちろん食べられるが、3日後くらいが最も味がよくしみて美味しい。
菊芋のごま和え
材料は菊芋、すりゴマ、砂糖、醤油だ。菊芋はよく洗い細切りにしてから、水にさらしてアク抜きをしておく。すりゴマ、砂糖、醤油を混ぜて、合わせ調味料を作っておく。菊芋を茹でたら、熱いうちに合わせ調味料と絡めて完成となる。菊芋が茹で上がったら、熱いうちに調味料と合わせることで味しみがよくなる。
菊芋の塩昆布和え
材料は菊芋、塩、塩昆布だ。菊芋はよく洗い細切りにしてから、塩をまぶして数分置く。水切りしてから、塩昆布と和えたら完成だ。しっかりと水切りすることで、塩昆布との絡みがよくなる。
3. 菊芋は乾燥させて保存もOK
菊芋をより長期間保存したいのであれば、乾燥させるとよい。菊芋を乾燥保存する方法や、乾燥した菊芋の利用方法を紹介していく。
菊芋の乾燥保存方法
菊芋を薄くスライスしてから、ザルなどの風通しがよいものの上に広げて並べて、天日干しにする。菊芋が完全に乾いてから、保存袋に入れて冷暗所にて保存する。1年程度は保存しておくことが可能である。
乾燥菊芋の利用方法
乾燥菊芋は油との相性がバツグンなので、菊芋チップスをはじめとして炒め物や天ぷらなどがおすすめである。また菊芋のホクホク感を利用して、煮物、カレー、シチュー、グラタンなどに使っても美味しい。
乾燥菊芋を使った菊芋チップスの作り方
材料は乾燥菊芋、揚げ油、塩のみ。揚げ油を熱して、乾燥菊芋を揚げるだけ。熱いうちに、塩をまぶしたら完成だ。簡単に作れるので、子どものおやつとしてもおすすめである。
乾燥菊芋を使った菊芋のきんぴらの作り方
材料は乾燥菊芋、にんじん、ゴマ油、和風出汁の素、砂糖、醤油、白ゴマだ。乾燥菊芋は30分ほど水に浸し、戻しておく。にんじんは、細切りにする。フライパンにゴマ油をひいて菊芋とにんじんを炒めて、和風出汁の素、砂糖、醤油で味を調える。白ゴマをふりかけたら完成だ。好みで七味唐辛子をプラスしてもよい。
用途によって、乾燥菊芋を乾燥のまま使用するか戻してから使用するか使い分けよう。菊芋チップス、天ぷら、煮物、カレー、シチューなどは乾燥のまま、炒め物、グラタンなどは戻してから使うとよい。ぜひ、さまざまな料理に乾燥菊芋を使ってみてもらいたい。
結論
本記事では、菊芋の保存食や保存方法について紹介してきた。菊芋は味にクセがないので、飽きることなくさまざまな食材と合わせて食べやすいこともおすすめポイントである。旬の時期が秋である菊芋をきちんと保存しておくことで、少しでも長い期間味わえるようにしていこう。
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