1. イギリスのクリスマス菓子「ミンスパイ」とは

日本人にはあまりなじみのないミンスパイは、イギリスではクリスマスを祝う定番のお菓子だ。ドライフルーツやスパイスなどをたっぷり混ぜてパイ生地で包んだもので、大きさは一口サイズに作られていることが多い。またパイ生地の表面には星や十字が形どられており、クリスマスの雰囲気が漂うお菓子なのだ。
ミンスパイはどうやって味わうの?
イギリスではミンスパイとともにホットワインや紅茶などをいただく。親しい人たちと語らいながら、ミンスパイを頬張ることこそイギリスの伝統的なクリスマスなのだ。
2. ドライフルーツたっぷりミンスパイの作り方

ドライフルーツやスパイスをたっぷり使ったミンスパイは自宅でも作ることができる。市販のパイ生地を使うことで、より手軽に楽しめるだろう。
材料
ミンスパイを作る際は、まず中に入れる具材であるミンスミートを作る必要がある。そんなミンスミートに必要な材料は、レーズン、りんご、くるみ、生姜、シナモンパウダー、クローブパウダー、ナツメグパウダー、レモン汁、砂糖、バター、ブランデーだ。さらにパイ生地として冷凍のパイシートと卵黄を用意しておこう。
ミンスミートの作り方
りんごを洗って皮ごと5mm角にカットしておき、生姜もみじん切りにしておく。さらにクルミやレーズンなどはできるだけ細かく刻んでおくといいだろう。あとは、すべての材料を鍋に入れてしっかり混ぜてから火にかけ、具材が混ざったところでバターを加える。りんごの水分がなくなったら、火を止めてブランデーを回し入れて粗熱を取っておく。
ミンスパイの作り方
冷凍のパイシートは事前に常温に戻しておくと使いやすい。ミンスパイは一口大のパイなので、パイ生地を薄く伸ばしてマフィン型くらいの大きさで型抜きをしておこう。マフィン型にバターを塗り、パイ生地をはめたら、フォークなどで底に穴を開けておく。生地が柔らかくなってしまったら、一度冷蔵庫で冷やしておくといいだろう。あとは、作っておいたミンスミートを生地につめて、上に星型に切り抜いたパイ生地をのせて卵黄を塗り、200℃のオーブンで15分焼いたら完成だ。焼き加減を見ながら数分ずつ加熱時間を足して行くとキレイな仕上がりになる。
3. 市販の人気ミンスパイやおすすめ通販

ミンスパイを自分で作るのは難しそうだと思う人は、市販のミンスパイを味わってみるのもいいだろう。おすすめのミンスパイを紹介しよう。
プレスタ「ミンスパイ」
本場イギリスのミンスパイを味わってみたいのなら、英国王室ご用達のプレスタのミンスパイがおすすめだ。干しぶどうやりんご、オレンジなどのフルーツにスパイスを合わせて煮込んだミンスミートは紅茶にピッタリの味わいだ。通販でも購入可能なので、気になる人はチェックしてみよう。
SWAN&LION「ミンスパイ」
東京千代田区に店を構えるSWAN&LIONでもミンスパイを購入することができる。独自のスパイスの香りとさまざまなドライフルーツの風味が口の中でとろける味わいは、いくつでも食べてしまいそうなくらい美味しいと評判だ。通販でも購入可能なので、クリスマスに向けて購入してみるのもいいだろう。
4. ミンスパイは違法?肉なしになった歴史背景

ミンスパイは違法なんて聞いてしまうと、何だか不安になってしまうがそれには歴史的背景が隠されている。イギリスにおいてクリスマスの定番であったミンスパイが違法だといわれるのは、1647年にクリスマスを祝うことが違法とされる法律が一度可決されているからだ。それは1660年頃まで続き、ミンスパイを食べていることはクリスマスを祝っていることと同じだと判断されて食べているのを見つかると逮捕されてしまうからだ。
昔はミンスパイに肉が使われていた?
昔のミンスパイには、果実やスパイスのほかに肉も入っていた。しかし時代の変化とともに人々の嗜好が変化し、ドライフルーツとスパイスで作られより甘い味わいが好まれるようになったのだ。
結論
ミンスパイはイギリスのクリスマスには欠かせないお菓子の1つだ。ドライフルーツやスパイスなどさまざまな具材がふんだんに使われたミンスパイは深い味わいで同じくイギリスの伝統として知られている紅茶との相性もバツグンだ。これを気にぜひ一度食べてもらいたい。
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